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リリック・テノールコミュのトップ・テナー探し

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 カナダの辛口音楽評論家ノーマン・レブレヒト氏が"La Scena Musicale"ホームページに、リリック・テノールの現状を展望していて、面白いので、要旨をご紹介します。
 まず、ドミンゴの後押しで、活躍してきたビリャソンは、声の危機で、先行きが不透明。
 "Tenor"(John Potter著)を引用して、リリックな高声は常に稀少で、偉大なテノールは10年に1人現れて来た(例:カルーゾ、スキーパ、ジーリ)。
 献身的修道僧の如きオペラ歌手と、Paul Potts(TV番組"Britain's Got Talent"で、Nessun dormaを歌って、話題になった)やIl Divoなどのバラエティ芸人との間には、深い隔たりがある。誰でも、1,2曲のアリアは歌えても、オペラ全曲をこなすのは、声以外の資質が要る(アンドレア・ボチェッリはデトロイトの「ウェルテル」で、惨憺たる目にあった)。
 後は、過去のテノール歌手になりつつある、ホセ・クーラ(46歳)、マルセロ・アルバレス、凡庸なサルバトーレ・リチートラへの苦言。
 トップ・テナー候補で、何とか生き残っているのはロベルト・アラーニャ(45歳)、ファン・ディエゴ・フローレス(36歳)の2人。そして、ビリャソンの代役で、今秋、コヴェント・ガーデンの"Don Carlos"に出演するヨーナス・カウフマン(40歳)。
 レブレヒト氏はカウフマンをトップ・テナーの第1候補に挙げている。

コメント(4)

カウフマンがトップ・テナーの第一候補になるという時点で、いかに現代が良いテナー払底かわかりますね。最近は新しい録音が出てもまったく食指が動きません。何か声を出すのが精一杯の人が多くて、カルーゾ、スキーパ、ジーリの歌から感じられる豊かさ、デル・モナコ、ディ・ステーファノ、コレッリの歌から感じる豪奢さの感じられる人がいませんね。歌の心の退化は世の中の反映なのか。テクニックも退化しているのかもしれません。
(訂正)

 "La Scena Musicale"のホームページはカナダですが、レブレヒト氏自身はロンドン在住の英国人でした。道理で、コヴェント・ガーデンのスケジュールに詳しい訳です。

…Bel cantoっていったい何なんでしょうね。その様式美はどこへ姿を潜めてしまったのでしょう。現代では歌い手の質が下がってきているのは明らかです。オペラの黄金時代と呼ばれた時期の名だたる歌手達、Caruso、Gigli、Schipa、Corelli…彼らの再来はありえるのでしょうか。
 演出家や指揮者以上に重きを置かれていたプリマドンナやプリモウーモが存在しなくなり(それに値する歌手がいなくなった)それに伴い歌い手の質が下がる。まさに悪循環です。新たな切り口から突破口を見出すのがこれからのオペラ歌手の役割であり、我々の遺産である作品への敬意の表しかただと思う今日この頃であります。
 カウフマンの今月のウィーン国立歌劇場公演「トスカ」評が"The Opera Critic"に出ていたので、簡単に紹介します。
 「彼の、魅力的な、舞台での存在感や演技力は高く評価されるが、時折、イタリア・オペラでのフィッシャー・ディースカウを彷彿とさせ、かってのドミンゴやパヴァロッティの時のような、圧倒的な聴衆のブラヴォーを巻き起こすには至らなかった。」
 トップ・テナーの道はなかなか険しい!
 

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