気になる mixi ニュース保存版コミュの2018年09月30日台風２４号：西日本接近　鉄道運休相次ぎ、駅前閑散

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&id=5311389&from=home

　非常に強い台風２４号は３０日夕、西日本に最接近した。台風２１号で被災し、２１日に全面再開したばかりの関西国際空港は、滑走路を封鎖する厳戒態勢。大阪北部地震などの被災地では、不安な夜を迎えた。普段は外国人観光客らでにぎわう観光地は、人影もまばら。関西のターミナル駅周辺は、鉄道各社の計画運休や百貨店の臨時休業などで閑散としていた。

　「もう動いていないなんて」。ＪＲ大阪駅（大阪市北区）では、広島市の介護職の男性（３２）が周辺案内図を見ながら、途方に暮れていた。資格試験の受験のため２９日に来阪。３０日午前１１時台の新幹線で帰る予定にしていたが、運休時間が更に前倒しになり、帰れなくなったという。「データ放送で運行情報を確かめ、時間に余裕を持ってきたのに……」とこぼし、「どこか安宿はないですか？」と困惑した様子だった。

　岡山県真庭市の自営業の女性（３４）は、乗車予定だった大阪駅発の高速バスが運休に。新幹線も運転見合わせとなり、改札口前に座り込んだ。７月の西日本豪雨では自宅の浸水は免れたが、周辺道路の復旧は進んでいないという。女性は「台風で被害が出ないか心配」と不安そうだった。

　なにわの台所で知られる「黒門市場」（大阪市中央区）では、普段は外国人観光客らでにぎわうすし店など一部店舗が休業。台風の接近を見計らい、早じまいする店もあった。

　市場で買い物をしていた中国籍の李梓萱さん（３０）は、１日の国慶節（中国の建国記念日）に伴う大型連休に合わせて３日までの予定で来日。「台風が心配なので、夕方までにはホテルに戻るつもり。明日は京都へ行く予定で、交通機関に影響が出ないとよいが」と話した。

　京都市右京区の嵯峨嵐山地区も観光客の姿は少なく、午後４時ごろにはほぼ全ての店がシャッターを下ろした。飲食店の女性店長（４９）は「今日の売り上げは普段の半分以下。関西国際空港利用の外国人がようやく戻ってきたのに、また台風でこりごり」と嘆いた。【松浦吉剛、加藤佑輔、中津川甫】