今日のエコ　一日一善コミュのもはや手遅れと観念しつつ

先日、確か六ヶ所再処理工場に関するサイトを閲覧していた時ですが、George Monbiotという人のサイトで、こんな言葉に出会いました。
「科学的に見れば、地球環境に必要なCO2量の削減は、2020年までに20%でもなく、2050年までに60%でもない。2030年までに90%の削減が必要なのである。それを超えると、生命圏によるバランス作用の能力を完全に超えることになり、もはや地球環境は修復不可能となる」。
http://www.monbiot.com/
http://www.climate-crisis.net/

氏は科学的根拠に基づくと、とは言っていますが、もちろん、科学的根拠にもいろいろあるでしょう。
でも、もしこの見解が正しいとすると、これはちょっと無理かな、という感じになります。
どうやったら現在の人類のCO2排出量を25年間で、90%も削減できるのか。
人間にはそれを成し遂げるだけの知恵も勇気も備わっていないように思えます。

戦争なんかしている場合ではない！
法華経の方便品を思い出しますね。
家が火事で燃えているのに、何も気づかずに、お遊びに夢中になっている子供たち。

また、７月21日付けの朝日新聞には、「梅雨が明けない」と題して、今年の長梅雨、集中豪雨の現象が、地球温暖化が進み、二酸化炭素濃度が現在の２倍になった約百年後の地球シミュレーション（気象庁による）と酷似している、という記事を載せている。
気圧、気流の異常です。

また、７月24日付けの記事では、地球の海流の大循環を担うメキシコ湾流（大西洋からアフリカ、オーストラリアを経由し、太平洋をに至り、また逆コースを戻る循環）が、水温の上昇によって、異常を来しつつあると言っている。
地球の空気の流れ、海の流れ、共に狂い始めているわけです。

その他にも「北極異変」と題する特集で、北極の氷河の、生物の恐るべき異変を報じている。

生物種は、日々絶滅しています。
アマゾンの密林は１０年後には半減、30年後には消滅。（情報源は定かではないが）
太平洋の島が沈み始め、住民が退去を決断。

危機をあおり立てたり、終末論に入れ込んだりするつもりはありませんが、現状を冷静に見つめれば、楽観視はとてもできません。
人間の営為の、コペルニクス的な大転換が達成されなければ、近未来に、本当に終末が到来するのだと、思いっきり覚悟する方が正しいように思われます。
人類による環境破壊はそこまで来ているのです。

さて、ではどうするか、といっても有効な手立ては思い浮かびません。
私たちに出来ることは何なのか。
それも、ただ大声で危機を訴えることではなく、今すぐ、自分自身に関わる、具体的な行動として。
となると、せいぜい日常での些事の一つ一つ、みたいなもの以外にはないようです。
Think Global, Act Individual！
地球崩壊を見据えつつ、毎日の生活の中で、楽しみながら、小さなエコを実行していきませんか。
　