今回ゎいー感じに間に合った(笑) やっぱいいなぁ
梟さん… 惚れてもいいですか
(笑)(笑) この２人との絡みにハマってる自分が
頂き、ありがとうございます
昔、一人暮らしを謳歌するために住んでいたｱﾊﾟｰﾄでの体験談『何かいる部屋(一人暮らし)』ｼﾘｰｽﾞも第29段となりました。
今回はあちらさんも登場しますが、どちらかと言えば個人的に『生きてる人間って怖いなぁ』とｼﾐｼﾞﾐ思ったことを、徒然と書いてみようと思います。
怖くなかったら、ごめんなさい
m(_ _)m
なお、初見の方はｱﾊﾟｰﾄの詳細が書いてある
【実体験】一人暮らし
http://
を、読んでから閲覧頂くことをｵｽｽﾒします。
もちろん、強制ではないので悪しからず。
そして、今回の投稿は長くなりそうなので、読みやすくするためにｺﾒﾝﾄを使いますがご了承下さい。
更に、文才がないので誤字脱字乱文等があるかとは思いますが、温かい眼差しで見てくださいね。
《陣屋さんと私》
仕事も終わり、夕御飯の買い出しをしてからｱﾊﾟｰﾄの駐車場に車を停めると、何故か『ｿﾞｸﾘ』と背筋に悪寒が走った。
体調でも悪くなる前兆やろか？
鳥肌までたち始めた腕を擦っても、一向に治まる気配がない。
これはｱｶﾝなぁ……風邪引いたかもしれへん。
今日は滋養のあるものをしっかり食べて、さっさと寝てしまおう。
買ってきた食材と冷蔵庫の中身を思い浮かべながら、ﾚｼﾋﾟを頭の中から引っ張り出していた。
そんな状態で考え事をしながら、玄関に向かって歩いていると
『お帰り〜梟ちゃん』
と言うか声が聞こえて、思わず足が止まった。
私、なんで止まったんや。
現状を後悔しつつ、声がした方向に視線を向ける。
外灯に照らされた、外階段から人影がひとつ。
ゆっくりとした足取りで、階段を降りてくる陣屋さんとご対面しました。
にこやかに笑みを浮かべて、こちらに手を振る彼を見て、嫌な予感がするのは何でだろうね？
『た、ただいま』
吃りながら挨拶を返すと、相変わらず穏やかな笑みを浮かべて、ﾋﾗﾋﾗと振っていた手を『おいでおいで』の手招きへと変えた。
いやいや、そこを通らな自宅に辿り着けないから、手招きは意味ないと思うよ。
苦笑いを浮かべて、素直に陣屋さんの側に向かうと、『ｷｰﾝ』と言う耳鳴りがか細く響きだした。
やっぱり体調悪いんかな……私。
鈍い痛みを訴え出す蟀谷を押さえると、陣屋さんの纏う空気が色を持ち始めた。
あの人、絶対に分かっててやってるよな。
鈍く痛みを訴える蟀谷を無視して、ﾁﾗﾘと視線を感じた方を見る。
階段の上段に腰を下ろした影が１つ、その横に佇んでいる影が１つ。
陣屋さんを通り越して、私をｼﾞｯと見下ろしていた。
……うん、見なかったことにしよう。
『おっさんの所に来てたんですか。随分と急ですね』
今、見たものを完全にｽﾙｰして目の前にいる陣屋さんに視線を戻す。
『あぁ、暫く仕事も入ってなくて暇だったんだよね〜。ﾅｲｽﾀｲﾐﾝｸﾞで親父に呼ばれたからさ。暇潰しに遊びに来てみた』
私のそんな対応にｸｽﾘと笑みを浮かべながら、楽しそうな声で『暇潰し』を強調した。
あぁ、その暇潰しに私も含まれてるんやろなぁ……なんか面倒くさい。
『そうなんですか。で、私になにか？』
『相変わらず、他人行儀だね。もっと、なついてくれてもいいのに〜』
『なつくって……私は犬とか猫ですか？』
『何回も顔を会わせてるんだからさ、もっとこう……砕けた感じて接してくれないと寂しいよ〜俺。なんで親父ばっかりな訳？あいつとは遠慮なしに話すじゃん。俺だと、こんなにも距離を感じるのはなんでかな？もしかして気のせい？』
うわぁ、一息で言い切ったよ
『気のせいです』
笑顔で即答する私と、その返答が不服らしい陣屋さんがこれ見よがしにため息を吐いた。
私の方がため息吐きたいです。
『あっ、もしかして……ﾒｰﾙくれた件、まだ怒ってる？』
『あれやられて怒らない人っていないと思いますよ、普通』
呆れを含んだ眼差しで見上げると、眉を潜めて困ったように笑う陣屋さんがそこにいた。
笑って誤魔化せると思うなよ？
そう思いつつ、今日の職場でのﾋﾄｺﾏを思い出す。
↓ｺﾒﾝﾄに続く↓
今回はあちらさんも登場しますが、どちらかと言えば個人的に『生きてる人間って怖いなぁ』とｼﾐｼﾞﾐ思ったことを、徒然と書いてみようと思います。
怖くなかったら、ごめんなさい
m(_ _)m
なお、初見の方はｱﾊﾟｰﾄの詳細が書いてある
【実体験】一人暮らし
http://
を、読んでから閲覧頂くことをｵｽｽﾒします。
もちろん、強制ではないので悪しからず。
そして、今回の投稿は長くなりそうなので、読みやすくするためにｺﾒﾝﾄを使いますがご了承下さい。
更に、文才がないので誤字脱字乱文等があるかとは思いますが、温かい眼差しで見てくださいね。
《陣屋さんと私》
仕事も終わり、夕御飯の買い出しをしてからｱﾊﾟｰﾄの駐車場に車を停めると、何故か『ｿﾞｸﾘ』と背筋に悪寒が走った。
体調でも悪くなる前兆やろか？
鳥肌までたち始めた腕を擦っても、一向に治まる気配がない。
これはｱｶﾝなぁ……風邪引いたかもしれへん。
今日は滋養のあるものをしっかり食べて、さっさと寝てしまおう。
買ってきた食材と冷蔵庫の中身を思い浮かべながら、ﾚｼﾋﾟを頭の中から引っ張り出していた。
そんな状態で考え事をしながら、玄関に向かって歩いていると
『お帰り〜梟ちゃん』
と言うか声が聞こえて、思わず足が止まった。
私、なんで止まったんや。
現状を後悔しつつ、声がした方向に視線を向ける。
外灯に照らされた、外階段から人影がひとつ。
ゆっくりとした足取りで、階段を降りてくる陣屋さんとご対面しました。
にこやかに笑みを浮かべて、こちらに手を振る彼を見て、嫌な予感がするのは何でだろうね？
『た、ただいま』
吃りながら挨拶を返すと、相変わらず穏やかな笑みを浮かべて、ﾋﾗﾋﾗと振っていた手を『おいでおいで』の手招きへと変えた。
いやいや、そこを通らな自宅に辿り着けないから、手招きは意味ないと思うよ。
苦笑いを浮かべて、素直に陣屋さんの側に向かうと、『ｷｰﾝ』と言う耳鳴りがか細く響きだした。
やっぱり体調悪いんかな……私。
鈍い痛みを訴え出す蟀谷を押さえると、陣屋さんの纏う空気が色を持ち始めた。
あの人、絶対に分かっててやってるよな。
鈍く痛みを訴える蟀谷を無視して、ﾁﾗﾘと視線を感じた方を見る。
階段の上段に腰を下ろした影が１つ、その横に佇んでいる影が１つ。
陣屋さんを通り越して、私をｼﾞｯと見下ろしていた。
……うん、見なかったことにしよう。
『おっさんの所に来てたんですか。随分と急ですね』
今、見たものを完全にｽﾙｰして目の前にいる陣屋さんに視線を戻す。
『あぁ、暫く仕事も入ってなくて暇だったんだよね〜。ﾅｲｽﾀｲﾐﾝｸﾞで親父に呼ばれたからさ。暇潰しに遊びに来てみた』
私のそんな対応にｸｽﾘと笑みを浮かべながら、楽しそうな声で『暇潰し』を強調した。
あぁ、その暇潰しに私も含まれてるんやろなぁ……なんか面倒くさい。
『そうなんですか。で、私になにか？』
『相変わらず、他人行儀だね。もっと、なついてくれてもいいのに〜』
『なつくって……私は犬とか猫ですか？』
『何回も顔を会わせてるんだからさ、もっとこう……砕けた感じて接してくれないと寂しいよ〜俺。なんで親父ばっかりな訳？あいつとは遠慮なしに話すじゃん。俺だと、こんなにも距離を感じるのはなんでかな？もしかして気のせい？』
うわぁ、一息で言い切ったよ
『気のせいです』
笑顔で即答する私と、その返答が不服らしい陣屋さんがこれ見よがしにため息を吐いた。
私の方がため息吐きたいです。
『あっ、もしかして……ﾒｰﾙくれた件、まだ怒ってる？』
『あれやられて怒らない人っていないと思いますよ、普通』
呆れを含んだ眼差しで見上げると、眉を潜めて困ったように笑う陣屋さんがそこにいた。
笑って誤魔化せると思うなよ？
そう思いつつ、今日の職場でのﾋﾄｺﾏを思い出す。
↓ｺﾒﾝﾄに続く↓
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コメント(25)
↑続き↑
午前中の仕事も一段落したところで、先輩からお昼休憩を言い渡された。
ﾗﾝﾁﾎﾞｯｸｽ片手に『まずは一服』と喫煙ｽﾍﾟｰｽに向かった私は、ｼｶﾞﾚｯﾄｹｰｽから煙草を取り出すと火を点けてから、なんとなしに携帯を開く。
基本、勤務中はﾏﾅｰﾓｰﾄﾞにして放置ﾌﾟﾚｲしている携帯電話。
着信履歴をﾁｪｯｸしてみると、知らない電話番号からの鬼ｺｰﾙ(もう死語かな？)があった
『………』
なんだこれは(笑)
着信履歴をみた素直な感想は、この一言でした。
何故だろう、約2名の顔が浮かんでくる。
その内の1名は、お互いの番号も知らないし、ﾒﾙｱﾄﾞさえ教えてへん。
ま、まさか
そう思って頭を抱えたくなるのを堪えていると、何ともﾀｲﾐﾝｸﾞよく、その番号から着信が
これは出るべきなのだろうか？
それともｽﾙｰしてOK？
このままだと……着信履歴でﾄﾗｳﾏが発生しそうな予感がするので、私は腹を括った。
『はい、もしもし…』
意を決しつつ恐る恐る電話に出ると、
『ようやっとでたな、梟。何度かけたと思ってる。おい、声が変だぞ？何かあったか？』
あっ、おっさんだった。
ある意味、予感的中か(笑)
『なんでもない。ただ、ﾃﾝｼｮﾝが駄々下がりや……おっさんのせいで』
『はぁ？俺だと何でﾃﾝｼｮﾝ下がるんだ？失礼なやつめ』
やや不機嫌そうな低い声。
でもきっと、顔は笑ってんだろうなぁ。
『失礼もなにも、自分の胸に手を当てて良く考えようか？何あれ？着信履歴がえらいことになってんだけど？』
『お前さんが出ないのが悪い』
『出れるわけないやろ。今、仕事中なんやで。ちょっと考えようや
ってか考えて』
『梟の都合なんぞ、俺が知るか(笑)』
『おい……どんだけ俺様やねん』
『さぁな』
そう言い放って電話の向こうで爆笑してるおっさんに、反論する気も失せました。
で、結局何の用があったんかと言うと。
『仕事中に携帯が“木っ端微塵”になってなぁ。この際だから、新規で買い換えた。ﾒﾓﾘｰまで駄目になったが一応、電話帳のﾊﾞｯｸｱｯﾌﾟはとってあったから良かったんだが……陣屋の連絡先が古い方しか残ってなくて連絡のしようがないんだよ。だから、この番号宛に電話を寄越すように連絡してくれ』
だ、そうです。
木っ端微塵になった理由は気にしない方向で、その部分は華麗にｽﾙｰ。
『はぁ……さいですか』
てか、何で私やねん。
『あのさぁ……私が陣屋さんの連絡先、知ってるわけないやんか。何故に、そう思った？』
呆れながら、そう回答すると
『あいつは抜け目がないんだよ……。お前、今すぐ電話帳を確認してみろ。絶対に入ってるぞ(笑)』
おい、生臭坊主
怖いことを、なんでもないようにｻﾗｯと言うな。
『あんなぁ……ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰの侵害やんか。有り得ないって』
『まぁまぁ、そう言いなさんな。ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰ云々は俺もどうかとはおもうがな。表面上は、俺なんかより社交的で常識人だが……あいつの中身はなぁ』
意味深長に言葉を濁しながらも、おっさんが愉快そうに笑ってるのが想像できる。
『それ以上、聞きたくない。電話帳、確認ればいいんでしょ。もう、なにも言わんといて』
『まぁ、無かったら折り返せ。あと、俺の番号は“絶対”に登録しとけ、分かったな。陣屋の連絡先、無いといいなぁ(笑)』
絶対、面白がっとるやろ。
しかも、ちゃっかり釘まで指してるし。
『気が向い『“絶対”だぞ』……はいはい』
電話を切ってすぐ、私は自分の電話帳を確認した……事を後悔した
あったよ……ﾏｼﾞで。
まさか赤外線を使ったん。
ﾒﾙｱﾄﾞまで、登録されてるよ。
『ﾎﾝﾏに入ってた。ありえへん、ﾏｼﾞで陣屋さんありえへん』
中身『まっくろくろすけ』やんか。
そんなこんなで、伝言を陣屋さんに『ﾒｰﾙ』で送信。
もちろん、勝手に電話帳登録した事に対する非難の文章つきで。
私には、陣屋さんに電話する勇気はありません。
何せ……ﾁｷﾝﾊｰﾄですもん。
で、冒頭に戻る。
午前中の仕事も一段落したところで、先輩からお昼休憩を言い渡された。
ﾗﾝﾁﾎﾞｯｸｽ片手に『まずは一服』と喫煙ｽﾍﾟｰｽに向かった私は、ｼｶﾞﾚｯﾄｹｰｽから煙草を取り出すと火を点けてから、なんとなしに携帯を開く。
基本、勤務中はﾏﾅｰﾓｰﾄﾞにして放置ﾌﾟﾚｲしている携帯電話。
着信履歴をﾁｪｯｸしてみると、知らない電話番号からの鬼ｺｰﾙ(もう死語かな？)があった
『………』
なんだこれは(笑)
着信履歴をみた素直な感想は、この一言でした。
何故だろう、約2名の顔が浮かんでくる。
その内の1名は、お互いの番号も知らないし、ﾒﾙｱﾄﾞさえ教えてへん。
ま、まさか
そう思って頭を抱えたくなるのを堪えていると、何ともﾀｲﾐﾝｸﾞよく、その番号から着信が
これは出るべきなのだろうか？
それともｽﾙｰしてOK？
このままだと……着信履歴でﾄﾗｳﾏが発生しそうな予感がするので、私は腹を括った。
『はい、もしもし…』
意を決しつつ恐る恐る電話に出ると、
『ようやっとでたな、梟。何度かけたと思ってる。おい、声が変だぞ？何かあったか？』
あっ、おっさんだった。
ある意味、予感的中か(笑)
『なんでもない。ただ、ﾃﾝｼｮﾝが駄々下がりや……おっさんのせいで』
『はぁ？俺だと何でﾃﾝｼｮﾝ下がるんだ？失礼なやつめ』
やや不機嫌そうな低い声。
でもきっと、顔は笑ってんだろうなぁ。
『失礼もなにも、自分の胸に手を当てて良く考えようか？何あれ？着信履歴がえらいことになってんだけど？』
『お前さんが出ないのが悪い』
『出れるわけないやろ。今、仕事中なんやで。ちょっと考えようや
ってか考えて』
『梟の都合なんぞ、俺が知るか(笑)』
『おい……どんだけ俺様やねん』
『さぁな』
そう言い放って電話の向こうで爆笑してるおっさんに、反論する気も失せました。
で、結局何の用があったんかと言うと。
『仕事中に携帯が“木っ端微塵”になってなぁ。この際だから、新規で買い換えた。ﾒﾓﾘｰまで駄目になったが一応、電話帳のﾊﾞｯｸｱｯﾌﾟはとってあったから良かったんだが……陣屋の連絡先が古い方しか残ってなくて連絡のしようがないんだよ。だから、この番号宛に電話を寄越すように連絡してくれ』
だ、そうです。
木っ端微塵になった理由は気にしない方向で、その部分は華麗にｽﾙｰ。
『はぁ……さいですか
』
てか、何で私やねん。
『あのさぁ……私が陣屋さんの連絡先、知ってるわけないやんか。何故に、そう思った？』
呆れながら、そう回答すると
『あいつは抜け目がないんだよ……。お前、今すぐ電話帳を確認してみろ。絶対に入ってるぞ(笑)』
おい、生臭坊主
怖いことを、なんでもないようにｻﾗｯと言うな。
『あんなぁ……ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰの侵害やんか。有り得ないって』
『まぁまぁ、そう言いなさんな。ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰ云々は俺もどうかとはおもうがな。表面上は、俺なんかより社交的で常識人だが……あいつの中身はなぁ』
意味深長に言葉を濁しながらも、おっさんが愉快そうに笑ってるのが想像できる。
『それ以上、聞きたくない。電話帳、確認ればいいんでしょ。もう、なにも言わんといて』
『まぁ、無かったら折り返せ。あと、俺の番号は“絶対”に登録しとけ、分かったな。陣屋の連絡先、無いといいなぁ(笑)』
絶対、面白がっとるやろ。
しかも、ちゃっかり釘まで指してるし。
『気が向い『“絶対”だぞ』……はいはい』
電話を切ってすぐ、私は自分の電話帳を確認した……事を後悔した
あったよ……ﾏｼﾞで。
まさか赤外線を使ったん。
ﾒﾙｱﾄﾞまで、登録されてるよ。
『ﾎﾝﾏに入ってた。ありえへん、ﾏｼﾞで陣屋さんありえへん』
中身『まっくろくろすけ』やんか。
そんなこんなで、伝言を陣屋さんに『ﾒｰﾙ』で送信。
もちろん、勝手に電話帳登録した事に対する非難の文章つきで。
私には、陣屋さんに電話する勇気はありません。
何せ……ﾁｷﾝﾊｰﾄですもん。
で、冒頭に戻る。
↑続き↑
『親父に聞いても「梟に直接聞け」の一点張りだし。梟ちゃんも俺の連絡先、受け取ってくれないし……』
『だからって、ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰの侵害です』
『俺の連絡先、登録しただけだから大丈夫だよ』
『そういい問題じゃない』
ﾊﾞｯｻﾘと音がしそうなほど、ﾊｯｷﾘと陣屋さんの行為を否定すると、困ったような笑みを再度浮かべた。
だから、笑って誤魔化せると思うなよ。
『……ごめんね？』
『謝る気ないでしょ？』
いつの間にか、陣屋さんの背後に佇む2つの影。
一瞬の目眩の後に、姿を露にした『ﾋﾄｶﾞﾀ』がｿﾞｸﾘと産毛が逆立つような雰囲気を醸し出して、私をただ食い入るように見つめてくる。
観察されてるのか、はたまた敵視されているのか。
『あの事は、悪かったとも思ってる。梟ちゃんが嫌がる事をしたんだから素直に謝るよ。だからさ、連絡先教えてくれないかな？俺や“彼等”に対する警戒心、もう少し解いてよ。俺も彼等も梟ちゃんの事、気に入ってるんだから』
やっぱり私は、陣屋さんが苦手だと思う。
決して悪い人ではないし、好感を持てる部分は破壊僧より多い人だけど。
この人はﾎﾞｰﾀﾞｰﾗｲﾝに軽々と踏み込んでくるし、なにより掴み所が無さすぎる。
そう思いつつも、私は携帯を取り出す。
『……赤外線の準備して貰えますか？』
『いいの？』
『私だって努力はしますよ』
苦手意識は克服しないとね。
『良かった。やっと受け入れてもらえたね〜』
『はい？』
『えっ、警戒心、解いてくれるんでしょ？毎回見なかったことにされてるから、彼等も凹んでたんだよね(笑)だから毎回、梟ちゃんと会うたびに勝手に出てきちゃうし、普段はしない自己主張なんかしてるからみてるこっちも可哀想だったんだ。それに俺だって疲れるし』
何だろう……選択を間違えたような気がしてならない。
『これからは、俺も含めてもっと仲良くしようね〜』
『陣屋さん、さっきの話なかったことに『来ると思う？』……ですよね』
携帯片手に微笑む陣屋さん、を背後から何とも言えない表情で見つめるあちらさんが2体。
酷く申し訳なさそうな視線を、こちらに向けるものだから思わず深い溜め息が漏れた。
『もう、何かどうでもいいや』
人生諦めも肝心やと思うことは多々あるし……神とやらは乗り越えられない試練は与えないらしいけど。
そんな神が実際にいるなら、今すぐ出てこいや……袋叩きにしてやる。
生まれて初めて、そんな風に思った。
そして、あちらさんなんかよりも陣屋さんの方が怖いと言うことを身をもって経験したとある日の出来事でした。
私が陣屋さんに勝てる日は……当分来ない気がする。
そんな風に考えつつ、本当に嬉しそうに笑ってくれるから、もう少し歩み寄ってもいいかもなんて思ったりして。
『親父に聞いても「梟に直接聞け」の一点張りだし。梟ちゃんも俺の連絡先、受け取ってくれないし……』
『だからって、ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰの侵害です』
『俺の連絡先、登録しただけだから大丈夫だよ』
『そういい問題じゃない』
ﾊﾞｯｻﾘと音がしそうなほど、ﾊｯｷﾘと陣屋さんの行為を否定すると、困ったような笑みを再度浮かべた。
だから、笑って誤魔化せると思うなよ。
『……ごめんね？』
『謝る気ないでしょ？』
いつの間にか、陣屋さんの背後に佇む2つの影。
一瞬の目眩の後に、姿を露にした『ﾋﾄｶﾞﾀ』がｿﾞｸﾘと産毛が逆立つような雰囲気を醸し出して、私をただ食い入るように見つめてくる。
観察されてるのか、はたまた敵視されているのか。
『あの事は、悪かったとも思ってる。梟ちゃんが嫌がる事をしたんだから素直に謝るよ。だからさ、連絡先教えてくれないかな？俺や“彼等”に対する警戒心、もう少し解いてよ。俺も彼等も梟ちゃんの事、気に入ってるんだから』
やっぱり私は、陣屋さんが苦手だと思う。
決して悪い人ではないし、好感を持てる部分は破壊僧より多い人だけど。
この人はﾎﾞｰﾀﾞｰﾗｲﾝに軽々と踏み込んでくるし、なにより掴み所が無さすぎる。
そう思いつつも、私は携帯を取り出す。
『……赤外線の準備して貰えますか？』
『いいの？』
『私だって努力はしますよ』
苦手意識は克服しないとね。
『良かった。やっと受け入れてもらえたね〜』
『はい？』
『えっ、警戒心、解いてくれるんでしょ？毎回見なかったことにされてるから、彼等も凹んでたんだよね(笑)だから毎回、梟ちゃんと会うたびに勝手に出てきちゃうし、普段はしない自己主張なんかしてるからみてるこっちも可哀想だったんだ。それに俺だって疲れるし』
何だろう……選択を間違えたような気がしてならない。
『これからは、俺も含めてもっと仲良くしようね〜』
『陣屋さん、さっきの話なかったことに『来ると思う？』……ですよね
』
携帯片手に微笑む陣屋さん、を背後から何とも言えない表情で見つめるあちらさんが2体。
酷く申し訳なさそうな視線を、こちらに向けるものだから思わず深い溜め息が漏れた。
『もう、何かどうでもいいや』
人生諦めも肝心やと思うことは多々あるし……神とやらは乗り越えられない試練は与えないらしいけど。
そんな神が実際にいるなら、今すぐ出てこいや……袋叩きにしてやる。
生まれて初めて、そんな風に思った。
そして、あちらさんなんかよりも陣屋さんの方が怖いと言うことを身をもって経験したとある日の出来事でした。
私が陣屋さんに勝てる日は……当分来ない気がする。
そんな風に考えつつ、本当に嬉しそうに笑ってくれるから、もう少し歩み寄ってもいいかもなんて思ったりして。
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