頂き、ありがとうございます
さすがオッサン
ってかもしマコが言われた側ならば…泣きながらお祓いしてもらいたい
確かに自分の縄張りなり家に見ず知らずの人が来たら、威嚇しますねー
昔、一人暮らしを謳歌するために住んでいたｱﾊﾟｰﾄでの体験談『何かいる部屋(一人暮らし)』ｼﾘｰｽﾞも第28段となりました。
毎回、調子に乗ってますね、すみません
m(_ _)m
なお、初見の方はｱﾊﾟｰﾄの詳細が書いてある
【実体験】一人暮らし
http://
を、読んでから閲覧頂くことをｵｽｽﾒします。
もちろん、強制ではないので悪しからず。
そして、今回の投稿は長くなりそうなので、読みやすくするためにｺﾒﾝﾄを使いますがご了承下さい。
更に、文才がないので誤字脱字乱文等があるかとは思いますが、温かい眼差しで見てくださいね。
《破戒僧と私》
とある日の会社帰り、ｱﾊﾟｰﾄの近くのｺﾝﾋﾞﾆでおっさんと出くわした。
『奇遇だな。今、帰りか？』
私を見つけるなり、ﾆﾔﾘと人の悪い笑みを浮かべるのは止めてもらえないだろうか。
『あぁ、うん……そうだけど。それが何か？』
『おい……なんで、嫌そうな顔してんだぁ？返答が冷たいぞ。機嫌でも悪いのか？』
『機嫌は悪くないよ。おっさんの堅気に見えない表情に、若干引いてるだけ』
『人様の表情に、ｹﾁをつけるな』
『素直な感想を述べただけやで』
『尚更、悪い。ｵﾌﾞﾗｰﾄと言う言葉を知らんのか？』
『ｵﾌﾞﾗｰﾄに包んでも、意味がない相手には使わないことにしてるの』
『……仕舞いにゃ泣くぞ』
『そんなに繊細だったん？知らなかった(笑)』
こんな会話を繰り返していると、ｺﾝﾋﾞﾆに来た目的を忘れていることに気付いた。
話の腰を『ﾊﾞｷｯ
』と折ってﾚｼﾞに向かう私に対して、おっさんが文句を垂れているがｽﾙｰｽｷﾙ発動して放置。
会計を済ませてｺﾝﾋﾞﾆを出ると、私の車の側で煙草を吸う輩がいた。
もちろん、おっさんです。
なんでいんねん←心の声です
『なぁなぁ、梟』
『助手席には乗せへんからな』
『俺は、まだ何も言ってない……』
『歩いて帰れ。徒歩数分やろ』
『荷物多いんだよ』
『知らん(ｷｯﾊﾟﾘ)どうせ中身は酒やろ』
『………』←おっさん、押し黙る
『………』←私、呆れかえる
『なぁなぁ、梟』
『まだ何か？』
『あれ、どう思う？』
苦々しい顔から一変、ﾆﾔﾘと口許を歪めながらおっさんはｺﾝﾋﾞﾆの入り口を指差した。
『はぁ……急になんやね…ん？』
誘導されるがままに、ﾅﾁｭﾗﾙにそっちを向いた私が馬鹿だった。
地べたに座り込んで、入り口付近を占拠する派手な髪色の、柄の悪い青少年さん御一行……の正面やら背後やらに、黒い靄の塊の集団が立っていた。
馬鹿笑いを惜しげもなく披露しながら、楽しそうにｺﾝﾋﾞﾆ利用者の邪魔している彼らを覗き込む黒い影たちからは、殺気と言うか憎悪と言うか……そう言う負の感情が溢れんばかりに滲み出ていて、ひたすら怖い。
あぁ、若いって素晴らしいなぁ。
あれは、やっちゃったんだな。
そう思った瞬間、『ｷｰﾝ』と言ういつもの耳鳴りに加えて頭の隅で『ｶﾁﾘ』と歯車が噛み合ったような音が響いてきた。
途端に、黒い靄の塊がﾌﾞﾜｯと崩れて……あちらさんの正体を垣間見るはめになってしもた。
『………』
漫画風に表現すると、私は多分冷や汗をﾀﾞﾗﾀﾞﾗとかきながら石のように固まっているやろなぁ。
私はなにも見ていない、私はなにも見ていない、私はなにも見ていない……ｴﾝﾄﾞﾚｽﾘﾋﾟｰﾄ。
『なぁ、梟はどう思うよ、あれ』
ｻｯと視線を反らしながら、引き吊り気味の表情筋を惜しげもなく晒して、ｼﾐｼﾞﾐと現実逃避真っ只中の私を放置して、真横でその集団を指差しながら、楽しそうに問うおっさんの声が聞こえた。
うわぁ、絶対に笑っとるんやろなぁ。
ﾁﾗﾘとおっさんを見上げると、やっぱりいい笑顔しとったわぁ……悪いほうの笑顔やけど。
『おっさん……私にあれ見せて何がしたいねん』
発せられた自分の声が、やたらと低く冷たくなっていることに気付いたが、あえて気にしない方向で。
『そんな怖い声出すなって。ちょっとした茶目っ気だぞ。特に何がしたいわけでもないし、何かしてやろうと思ったわけでもないなぁ』
ｹﾗｹﾗと笑いながら尚も指をあちらに向け続けるおっさんに、殺意が沸いた私は間違ってない。
『あいつら(あちらさん込み)に絡まれたらどうすんのさ』
そう言いながら、おっさんを苦々しく見上げていた視線をあちらに向けると、柄の悪い青年が一人、こちらに向かって歩いてくるのが見えた。
『決まってるだろう。気付かれるようにわざとやってる』
やっぱりか
小さくﾎﾟﾂﾘとこぼした一言に、私は今すぐ此処から逃げ出したくなった。
『おい、あんたら俺らになんか文句でもあるのかよ』
うわぁ、絡まれちゃったよ……面倒臭いなぁ。
なんて思う私を他所に、おっさんはﾆﾔﾆﾔと人の悪い笑みを称えて青年を見下ろしていた。
↓ｺﾒﾝﾄに続く↓
毎回、調子に乗ってますね、すみません
m(_ _)m
なお、初見の方はｱﾊﾟｰﾄの詳細が書いてある
【実体験】一人暮らし
http://
を、読んでから閲覧頂くことをｵｽｽﾒします。
もちろん、強制ではないので悪しからず。
そして、今回の投稿は長くなりそうなので、読みやすくするためにｺﾒﾝﾄを使いますがご了承下さい。
更に、文才がないので誤字脱字乱文等があるかとは思いますが、温かい眼差しで見てくださいね。
《破戒僧と私》
とある日の会社帰り、ｱﾊﾟｰﾄの近くのｺﾝﾋﾞﾆでおっさんと出くわした。
『奇遇だな。今、帰りか？』
私を見つけるなり、ﾆﾔﾘと人の悪い笑みを浮かべるのは止めてもらえないだろうか。
『あぁ、うん……そうだけど。それが何か？』
『おい……なんで、嫌そうな顔してんだぁ？返答が冷たいぞ。機嫌でも悪いのか？』
『機嫌は悪くないよ。おっさんの堅気に見えない表情に、若干引いてるだけ』
『人様の表情に、ｹﾁをつけるな』
『素直な感想を述べただけやで』
『尚更、悪い。ｵﾌﾞﾗｰﾄと言う言葉を知らんのか？』
『ｵﾌﾞﾗｰﾄに包んでも、意味がない相手には使わないことにしてるの』
『……仕舞いにゃ泣くぞ』
『そんなに繊細だったん？知らなかった(笑)』
こんな会話を繰り返していると、ｺﾝﾋﾞﾆに来た目的を忘れていることに気付いた。
話の腰を『ﾊﾞｷｯ
』と折ってﾚｼﾞに向かう私に対して、おっさんが文句を垂れているがｽﾙｰｽｷﾙ発動して放置。 会計を済ませてｺﾝﾋﾞﾆを出ると、私の車の側で煙草を吸う輩がいた。
もちろん、おっさんです。
なんでいんねん←心の声です
『なぁなぁ、梟』
『助手席には乗せへんからな』
『俺は、まだ何も言ってない……』
『歩いて帰れ。徒歩数分やろ』
『荷物多いんだよ』
『知らん(ｷｯﾊﾟﾘ)どうせ中身は酒やろ』
『………』←おっさん、押し黙る
『………』←私、呆れかえる
『なぁなぁ、梟』
『まだ何か？』
『あれ、どう思う？』
苦々しい顔から一変、ﾆﾔﾘと口許を歪めながらおっさんはｺﾝﾋﾞﾆの入り口を指差した。
『はぁ……急になんやね…ん？』
誘導されるがままに、ﾅﾁｭﾗﾙにそっちを向いた私が馬鹿だった。
地べたに座り込んで、入り口付近を占拠する派手な髪色の、柄の悪い青少年さん御一行……の正面やら背後やらに、黒い靄の塊の集団が立っていた。
馬鹿笑いを惜しげもなく披露しながら、楽しそうにｺﾝﾋﾞﾆ利用者の邪魔している彼らを覗き込む黒い影たちからは、殺気と言うか憎悪と言うか……そう言う負の感情が溢れんばかりに滲み出ていて、ひたすら怖い。
あぁ、若いって素晴らしいなぁ。
あれは、やっちゃったんだな。
そう思った瞬間、『ｷｰﾝ』と言ういつもの耳鳴りに加えて頭の隅で『ｶﾁﾘ』と歯車が噛み合ったような音が響いてきた。
途端に、黒い靄の塊がﾌﾞﾜｯと崩れて……あちらさんの正体を垣間見るはめになってしもた。
『………』
漫画風に表現すると、私は多分冷や汗をﾀﾞﾗﾀﾞﾗとかきながら石のように固まっているやろなぁ。
私はなにも見ていない、私はなにも見ていない、私はなにも見ていない……ｴﾝﾄﾞﾚｽﾘﾋﾟｰﾄ。
『なぁ、梟はどう思うよ、あれ』
ｻｯと視線を反らしながら、引き吊り気味の表情筋を惜しげもなく晒して、ｼﾐｼﾞﾐと現実逃避真っ只中の私を放置して、真横でその集団を指差しながら、楽しそうに問うおっさんの声が聞こえた。
うわぁ、絶対に笑っとるんやろなぁ。
ﾁﾗﾘとおっさんを見上げると、やっぱりいい笑顔しとったわぁ……悪いほうの笑顔やけど。
『おっさん……私にあれ見せて何がしたいねん』
発せられた自分の声が、やたらと低く冷たくなっていることに気付いたが、あえて気にしない方向で。
『そんな怖い声出すなって。ちょっとした茶目っ気だぞ。特に何がしたいわけでもないし、何かしてやろうと思ったわけでもないなぁ』
ｹﾗｹﾗと笑いながら尚も指をあちらに向け続けるおっさんに、殺意が沸いた私は間違ってない。
『あいつら(あちらさん込み)に絡まれたらどうすんのさ』
そう言いながら、おっさんを苦々しく見上げていた視線をあちらに向けると、柄の悪い青年が一人、こちらに向かって歩いてくるのが見えた。
『決まってるだろう。気付かれるようにわざとやってる』
やっぱりか
小さくﾎﾟﾂﾘとこぼした一言に、私は今すぐ此処から逃げ出したくなった。
『おい、あんたら俺らになんか文句でもあるのかよ
』 うわぁ、絡まれちゃったよ……面倒臭いなぁ。
なんて思う私を他所に、おっさんはﾆﾔﾆﾔと人の悪い笑みを称えて青年を見下ろしていた。
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コメント(34)
↑続き↑
『なに笑ってやがるんだなんか言いたいことがあんなら言えってんだ』
おっさんを睨み上げながら、声を荒げる青年の背後に何かいるし……私、帰りたいです。
『元気だなぁ(笑)若いっていうのは、いいもんだ。なぁ、お前ら……一体何をしたんだ？随分とまぁ、物騒なもん連れ歩いてるなぁ』
いつの間にか新しい煙草をくわえて、ﾆﾔﾆﾔと笑い続けるおっさんの声は、明らかに面白がっていた。
睨みを効かせていた青年の顔が怪訝そうな色を含んで、私の方をﾁﾗﾘと見下ろすのが分かった。
内心、こいつ何言ってんだ？って思ってるんだろうなぁ。
我関せず。
ｽﾙｰｽｷﾙを発動して、おっさんの隣にいながらも傍観者に徹する。
『あんた、薬でもやってんのか？頭おかしいだろ？』
うん、それが正常な反応だよ青年。
『さぁな、そう思いたいならそう思ってくれて構わんよ。ただなぁ、○○○○に行ったことを後悔しないようにする事だ。あそこの連中はきついぞ。縄張り意識が強い奴等が多いからなぁ』
○○○○という単語に、青年の顔色が真っ青に変わるのが見てとれた。
それと同時に、背後にいたあちらさんの腕が青年の体に絡み付いて、死んだ魚の目が狂気を含むような色を含んで歪んだと思ったら、唇が項を描いてﾆﾀﾘと笑う。
……私はなにも見ていない。
どんなに視線を感じても、私はなにも見ていない。
はい、私は空気←自己暗示MAX
『な、なんで……○○○○に肝試し行ったこと知ってんだよ』
青年が声を荒げておっさんに詰め寄ると、様子を伺っていた他の方々が此方に来ようと腰を上げるんが見えた。
うわぁ、流石に付き合ってらんないや。
『ねぇ、私もう帰りたいねんけど』
事態が面倒臭くなったんで、話の腰を躊躇することなくへし折る。
『お前なぁ……俺を置いてく気か？』
『おっさんが遊んでるのが悪いんやろ。自業自得。私には関係のない話や』
そうｷｯﾊﾟﾘと切り捨てると、車に乗り込もうと鍵を開けた。
『おいおい、置いてくな』
『知らん……さっきも言ったけど、助手席には乗せないよ。無駄に体力はあるんだから、歩いて帰れ』
ｶﾞｯﾁﾘと肩を掴んだおっさんの手を軽く叩くと、あっさり解放してくれた。
その時、放置されている青年の縋るような目と視線を交わしたけど、私は多分冷たい一喝をしたんだろうなぁ。
ﾋﾞｸｯと青年(多分年上)の肩がはねて、おっさんが大爆笑しとったから。
『…御愁傷様…』
小さく囁いた一言が届いたかどうかは知らんけど、面白半分で○○○○に足を踏み入れた代償は高くつくもんやで。
その後、ｱﾊﾟｰﾄに帰って部屋でまったりしていると、玄関のﾁｬｲﾑがなった。
『ﾊﾟｷｯﾋﾟｷｯ』
家鳴りさんのこの反応から推測しなくても、おっさんか。
そう思ってｽﾙｰ……したら、ﾄﾞｱを直接叩いてきやがった。
『なんやねん』
ぼやきながらもﾄﾞｱを開けると、案の定おっさんがいた。
『そう邪険にするな』
『したくもなるよ。なんのようなん？』
『巻き込んで悪かったなぁと思ってな。お詫びにこれ』
と言いながら、ｺﾝﾋﾞﾆ袋に入ったﾋﾞｰﾙを数本私に差し出した。
『別にいいよ、いつもの事やん。そして酒なんかいらん。てか、随分と早かったね。結局、何がしたかったん？』
差し出された缶ﾋﾞｰﾙを受け取らないままでいる私に、
『まぁまぁ、そう冷たいこと言うなって』
と、ｸﾞｲｸﾞｲと押し付けるようにそれを渡してから、おっさんはﾆﾝﾏﾘと笑みを浮かべる。
『ちょっとした仏心かねぇ。本来なら見て見ぬふりをするんだが……なんとなく良心が働いた』
『ふーん……だからって私を巻き込むなや』
『だから悪かったって言ってるだろ。お前が、ああ言う奴等にどんな反応を示すのか、見てみたかったんだよ』
『尚更、たちが悪い』
『ﾊﾟｷｯ』
苦笑いを浮かべるおっさんに、呆れた眼差しを向けると、家鳴りさんも苦情を述べるように音を立ててくれた。
『まぁ、取り敢えずはお祓いを勧めてきた。後は奴等次第かねぇ』
『おっさんが、仕事してきたんやないんかい』
『俺は、ああいう奴等は基本的に受け付けないんだよ。全くもって自業自得だからな。他の良識ある善人坊主にでも、払ってもらえばいいさ。俺がやる仕事じゃない』
『やけに……お早いお帰りやと思ったら、そう言うことか相変わらずの生臭坊主やな。それでこそ、おっさんや』
『お前……やっぱりまだ怒ってるだろ？』
『うん、当たり前やんか(めっちゃ笑顔で)』
それから暫く、おっさんに対して素っ気なく対応していたら……本気で拗ねられた。
なんて面倒な大人なんだろうね。
『なに笑ってやがるんだ
なんか言いたいことがあんなら言えってんだ』
おっさんを睨み上げながら、声を荒げる青年の背後に何かいるし……私、帰りたいです。
『元気だなぁ(笑)若いっていうのは、いいもんだ。なぁ、お前ら……一体何をしたんだ？随分とまぁ、物騒なもん連れ歩いてるなぁ』
いつの間にか新しい煙草をくわえて、ﾆﾔﾆﾔと笑い続けるおっさんの声は、明らかに面白がっていた。
睨みを効かせていた青年の顔が怪訝そうな色を含んで、私の方をﾁﾗﾘと見下ろすのが分かった。
内心、こいつ何言ってんだ？って思ってるんだろうなぁ。
我関せず。
ｽﾙｰｽｷﾙを発動して、おっさんの隣にいながらも傍観者に徹する。
『あんた、薬でもやってんのか？頭おかしいだろ？』
うん、それが正常な反応だよ青年。
『さぁな、そう思いたいならそう思ってくれて構わんよ。ただなぁ、○○○○に行ったことを後悔しないようにする事だ。あそこの連中はきついぞ。縄張り意識が強い奴等が多いからなぁ』
○○○○という単語に、青年の顔色が真っ青に変わるのが見てとれた。
それと同時に、背後にいたあちらさんの腕が青年の体に絡み付いて、死んだ魚の目が狂気を含むような色を含んで歪んだと思ったら、唇が項を描いてﾆﾀﾘと笑う。
……私はなにも見ていない。
どんなに視線を感じても、私はなにも見ていない。
はい、私は空気←自己暗示MAX
『な、なんで……○○○○に肝試し行ったこと知ってんだよ
』
青年が声を荒げておっさんに詰め寄ると、様子を伺っていた他の方々が此方に来ようと腰を上げるんが見えた。
うわぁ、流石に付き合ってらんないや。
『ねぇ、私もう帰りたいねんけど』
事態が面倒臭くなったんで、話の腰を躊躇することなくへし折る。
『お前なぁ……俺を置いてく気か？』
『おっさんが遊んでるのが悪いんやろ。自業自得。私には関係のない話や』
そうｷｯﾊﾟﾘと切り捨てると、車に乗り込もうと鍵を開けた。
『おいおい、置いてくな』
『知らん……さっきも言ったけど、助手席には乗せないよ。無駄に体力はあるんだから、歩いて帰れ』
ｶﾞｯﾁﾘと肩を掴んだおっさんの手を軽く叩くと、あっさり解放してくれた。
その時、放置されている青年の縋るような目と視線を交わしたけど、私は多分冷たい一喝をしたんだろうなぁ。
ﾋﾞｸｯと青年(多分年上)の肩がはねて、おっさんが大爆笑しとったから。
『…御愁傷様…』
小さく囁いた一言が届いたかどうかは知らんけど、面白半分で○○○○に足を踏み入れた代償は高くつくもんやで。
その後、ｱﾊﾟｰﾄに帰って部屋でまったりしていると、玄関のﾁｬｲﾑがなった。
『ﾊﾟｷｯ
ﾋﾟｷｯ』
家鳴りさんのこの反応から推測しなくても、おっさんか。
そう思ってｽﾙｰ……したら、ﾄﾞｱを直接叩いてきやがった。
『なんやねん』
ぼやきながらもﾄﾞｱを開けると、案の定おっさんがいた。
『そう邪険にするな』
『したくもなるよ。なんのようなん？』
『巻き込んで悪かったなぁと思ってな。お詫びにこれ』
と言いながら、ｺﾝﾋﾞﾆ袋に入ったﾋﾞｰﾙを数本私に差し出した。
『別にいいよ、いつもの事やん。そして酒なんかいらん。てか、随分と早かったね。結局、何がしたかったん？』
差し出された缶ﾋﾞｰﾙを受け取らないままでいる私に、
『まぁまぁ、そう冷たいこと言うなって』
と、ｸﾞｲｸﾞｲと押し付けるようにそれを渡してから、おっさんはﾆﾝﾏﾘと笑みを浮かべる。
『ちょっとした仏心かねぇ。本来なら見て見ぬふりをするんだが……なんとなく良心が働いた』
『ふーん……だからって私を巻き込むなや』
『だから悪かったって言ってるだろ。お前が、ああ言う奴等にどんな反応を示すのか、見てみたかったんだよ』
『尚更、たちが悪い』
『ﾊﾟｷｯ
』
苦笑いを浮かべるおっさんに、呆れた眼差しを向けると、家鳴りさんも苦情を述べるように音を立ててくれた。
『まぁ、取り敢えずはお祓いを勧めてきた。後は奴等次第かねぇ』
『おっさんが、仕事してきたんやないんかい
』
『俺は、ああいう奴等は基本的に受け付けないんだよ。全くもって自業自得だからな。他の良識ある善人坊主にでも、払ってもらえばいいさ。俺がやる仕事じゃない』
『やけに……お早いお帰りやと思ったら、そう言うことか
相変わらずの生臭坊主やな。それでこそ、おっさんや』
『お前……やっぱりまだ怒ってるだろ？』
『うん、当たり前やんか(めっちゃ笑顔で)』
それから暫く、おっさんに対して素っ気なく対応していたら……本気で拗ねられた。
なんて面倒な大人なんだろうね。
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