とにかく怖い話。コミュの【実体験】一人暮らしpart[20]

昔、一人暮らしを謳歌するために住んでいたｱﾊﾟｰﾄでの体験談『何かいる部屋(一人暮らし)』ｼﾘｰｽﾞも第20段となりました。

こんなにも増えるとは

てか、私って……こんなに体験してたんだ。

随分と、賑やかな一人暮らしだったんだなぁ(笑)←ﾎﾟｼﾞﾃｨﾌﾞMAX

毎回、調子にのってすみません
m(_ _)m

なお、初見の方はｱﾊﾟｰﾄの詳細が書いてある

【実体験】一人暮らし
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=65026318&comment_count=96&comm_id=1154462

を読んでから閲覧頂くことをｵｽｽﾒします。

もちろん、強制ではないので悪しからず。

文才がないので誤字脱字乱文等があるかとは思いますが、温かい眼差しで見てくださいね。



《家鳴りさん》



一人暮らしを始めて、家鳴りさんの存在に気付き、それから時が経つにつれて部屋の中の『見えない同居人さん達』に慣れてくると、あちらさんが何を言いたいのか雰囲気で察するようになるらしい。

もちろん、私は霊感の類いは皆無な人間なので、常日頃から見えない同居人さん達を認識することは出来ないんやけどね。

ほぼ自己解釈だから、本当にあちらさんがそう思っているかは……不明(笑)

相変わらず一方通行。

まぁ、それでも私は全然構わないんやけど。

あちらさんとの意思疏通が、完璧に出来るなんて怖いやんか。

平和が一番な私としては、今の距離感がちょうどいい。

だから、霊感なんて欲しいとも思わない。

常日頃、あちらさんと関わりあわなきゃならなかったｱﾊﾟｰﾄでの一人暮らしを乗り越えた身としては、そう思う訳です。

さて、前置きが長くなりましたがここからが本題。

今回は『part20』と言うことで、何故か人気がある『家鳴りさん』とのｴﾋﾟｿｰﾄﾞを書いてみようかと思います。



《煙草の煙》


体験談の中にも何回か書いているとは思うけど、私は喫煙者だ。

『Marlboro』という銘柄の『ﾌﾞﾗｯｸﾒﾝｿｰﾙ』をこよなく愛している。

一人暮らしをしていた当時は、色んな煙草の銘柄に手を出していたけど、今はこの銘柄一筋。

しかしながら、部屋の中で喫煙することは殆ど無かった。

引っ越した当初は、室内で吸っていたんやけどね。

室内で吸うと、家鳴りさんが『やめて〜』と言わんばかりに五月蝿いので基本的にﾍﾞﾗﾝﾀﾞで吸うようになった。

どうやら家鳴りさんは、煙草の煙が嫌いらしい。

お香の煙にも反応する辺り、目に染みるんやろか(笑)


《子犬か？》


その日は残業が入り、何時もより遅く帰宅した。

鍵を上げてﾄﾞｱを開ける。

『ただいまぁ〜』

『ﾊﾟｷｯ』

何時ものお出迎え。

ﾄﾞｱを開けたままの体制で硬直する私。

部屋の空気が……澱んでる。

『ﾋﾟｷｯﾊﾟｷﾊﾟｷｯ』

玄関付近の天井が音をたてる。

『ｷｰﾝ』と耳鳴りが響き、こめかみに痛みが走った。

またかよ……。

この頃になると、見えない同居人さん達に対しての反応に、慣れと諦めが入り交じってこんな感じになっていた。

玄関の天井付近で、何かが蠢いている……ような気がする。

哀愁を漂わせた雰囲気と、嬉々とした視線。

見上げてみると黒い靄みたいな塊が張り付いていた。

押し入れの部屋の入り口からﾁﾗﾁﾗとこちらを覗く、黒い塊さん発見。

『ﾋﾟｼｯﾊﾟｷｯﾋﾞｼｼｯ』

室内は薄暗い筈なのに、何故か見える。

色々と見える。

『…ﾊﾟｼｯ…』

ｲﾒｰｼﾞはお留守番していた子犬が、尻尾をﾊﾟﾀﾊﾟﾀ振って喜んでいる感じ。

『………』

そんな雰囲気に、私は室内に入らず静かにﾄﾞｱを閉めた。

……うん、見なかったことにしよう(笑)

つか、入りづらいやんか

とは言え、いつまでも外でｳﾀﾞｳﾀﾞしてても仕方ないので、ｽﾙｰｽｷﾙを発動して気にしないことにした。

『ﾊﾟｷﾊﾟｷ』言いながら私の後を追い掛けてくる家鳴りさんが、やっぱり子犬に思えました。


《相性と敵意》


人間、相性って言うものがあると思う。

対象が人であれ物であれ。

そう言うのって誰にでもあるわけです。

家鳴りさんに関しても、同じようなことが言えるというか……ある種の警戒心なんかもしれませんが

例えば、私の友達に対して。

基本的に、友達が部屋に遊びに来たときは家鳴りさん含め見えない同居人さん達は大人しくしてくれているんやけど。

ある友達を部屋に上げたとき、急に『ﾊﾞﾝｯ』と壁を拳で叩くような音を鳴った。

私は急な家鳴りさんの反応にﾋﾞｯｸﾘしてたんやけど、友達は怪訝そうに天井を仰ぎ見ていた。

『ごめんね〜梟。私、あんまり歓迎されてないみたいやから外で遊ばへん？』

『えっ？どう言うこと？』

『実はさ……今まで言わへんかったんやけどな、霊感みたいなんがあんねん私』

『そうなんや。そう言うことは早く言ってくれないかな？』

『いや、構ってちゃんやないんやからﾍﾟﾗﾍﾟﾗと言いふらす事でもないやんか』

『まぁ、そうだけどさ』

『大概、そんなこと言ったら引かれるじゃん、普通は』

『そうですね〜』

彼女の秘密が、家鳴りさんによって暴露された瞬間でした(笑)

どうやら見えない同居人さん達は、霊感の類いがある方々が苦手なようです。

友達曰く

『警戒されてるんやと思うで。私らみたいなんは見える分、あちらさんとの距離感が近いから自分の意思とは関係なく、踏み込んでまうことがあるから』

だ、そうです。

『後は……梟に変な事を吹き込まれるんが嫌なんやろ。あんた好かれてるね〜羨ましいわぁ(笑)』

お前……面白がってるやろ。

ある程度の時間が経つと、友達も平気になったみたいやけど。

『なんかね、凄い視線を感じるんだけど……なんでやろ(笑)』

『気のせいやて。大丈夫さ、問題ない(｀・ω・´)ｷﾘｯ』

そんな会話をしていたなぁ〜とｼﾐｼﾞﾐ。

例えば、通りすがり(不法侵入者)や真上の破戒僧関連のあちらさんに対して。

見えない同居人さん達のﾃﾘﾄﾘｰに害を及ぼす存在か否かを、瞬時に判断するみたいです。

前に、某宗教団体のやつらが変なん置いていった時とか、全身真っ黒な裸体の勘違いさんが天井を徘徊してた時とか、毛玉がﾍﾞﾗﾝﾀﾞで右往左往してた時とか、その他諸々。

敵意や悪意をもって踏み込んでくるあちらさんに対して、それ相応の対応をするみたいです。

まぁ……あちらさんとは違うけど、黒い悪魔ことG様に対しても殺意をもって『ﾊﾞｼﾊﾞｼ』対応してるから何かあるんかもしれへんけど(笑)

例えば……『真上の破戒僧』もとい『おっさん』に対して。

あれが、一番分かりやすいんやないかなぁ。

見えない同居人さん達と『相性が悪い』の典型やと思う。

まぁ、職業が職業やから余計に敵意を持たれるんかもなぁ。

あと性格か(笑)

もっと、性格良かったら……幾分かﾏｼだったんじゃなかろうか。

ご近所さんの私からみても、ｶﾅﾘふざけたおっさんやったし。

まぁ、ここだけの話。

性格いいおっさんなんて……想像もつかないけどね。

『俺、なんか悪いことしたかぁ？』

『おっさんの存在自体が駄目なんじゃない(笑)』

『お前なぁ……地味に傷付くぞ』

『大丈夫さ、問題ない(｀・ω・´)ｷﾘｯ』

『ちょっとは慰めろ』

なんて会話をしたことがあったなぁとｼﾐｼﾞﾐ。