とにかく怖い話。コミュの【実体験】一人暮らしpart?

昔、一人暮らしを謳歌するために住んでいたｱﾊﾟｰﾄでの体験談『何かいる部屋』ｼﾘｰｽﾞも第11段となりました。

毎回、調子に乗ってｽﾐﾏｾﾝ
m(_ _)mﾌｶﾌﾞｶ

このｼﾘｰｽﾞを読む際はｱﾊﾟｰﾄの繊細が書いてある↓

【実体験】一人暮らし
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=65026318&comment_count=96&comm_id=1154462&guid=ON&guid=ON

を読むことをｵｽｽﾒします。

文才がないので誤字脱字乱文等があるかとは思いますが、温かい眼差しで見てくださいね。

余談ですが……『【実体験】一人暮らし(無印)』で、ｱﾊﾟｰﾄの間取りの詳細を文章で解釈してるんやけど、間取りとか図で載せた方が分かりやすいのかなぁ？

皆さん、どう思われますか？



《毛玉》

一人暮らしをしていた当時のｱﾊﾟｰﾄは、ﾍﾟｯﾄ可もなく不可もなく。

余程、大型のものでない限り大屋さんの心の広さでﾍﾟｯﾄと同棲を黙認されていました。

とは言え……私は当時の仕事の関係上、動物と共に生活することはありませんでしたが(苦笑)

正直な話、動物は好きですよ。

それはもうﾊｰﾄを飛ばすくらいに(笑)

実家に愛猫もご在宅ですし、犬猫問わず愛を飛ばせます

いや、ﾎﾝﾏに(笑)

あぁ、でも黒い悪魔ことG様には愛は飛ばせません。

残念ながら。←心にもない(笑)

で、夏も間近に迫った頃の事。

今日、一日の仕事を終えて帰宅した私は仕事着のままﾍﾞﾗﾝﾀﾞで煙草をふかしていた。

ﾌﾟｶﾌﾟｶと紫煙を漂わせながら、なんにも考えないでぼんやり夜空を眺めてみる。

頭の中を空っぽにできるこの瞬間は、とても気分が良かった。

煙草を口にくわえて、自分の世界に浸ること数分。

静寂の中にいた私の耳に妙な音が聞こえてきた。

多分、犬とか猫とかと室内で生活している人なら聞き覚えのあるような。

ﾌﾛｰﾘﾝｸﾞの床を犬猫が歩く音。

しかも音感じからして小型の。

正直、あれ？っと思ったよ。

私の部屋の両隣と上で犬猫と住んでいる人はいない……はず。

それでも聞こえるこの音。

なんなんやろ？

そう思って音に集中してみた。

この音は……上の階からだ。

あのおっさん、いつの間に？

そんなことを考えながら、私は煙草を灰皿に押し付けた。

ｼｶﾞﾚｯﾄｹｰｽから煙草をもう一本取り出して、また一服。

その間もあの音は聞こえていた。

さて、そろそろ室内に戻ろうか。

そう思って、灰皿を手にﾍﾞﾗﾝﾀﾞを去ろうした。

『ｺﾞﾝ』

上の階の窓付近。

まるで壁に頭をぶつけたような音が響いた。

うおっと

ﾋﾞｯｸﾘして思わずﾍﾞﾗﾝﾀﾞに身を乗り出しながら上を確認した。

『ｼﾞｬﾘｯ』

ｺﾝｸﾘｰﾄ製のﾍﾞﾗﾝﾀﾞに響く足音。

見上げた私の視界の、ｺﾝｸﾘｰﾄ製の柵の隙間からのぞく毛玉のようなもの。

ﾎﾟﾒ…なんとか？

名前は出てこないけど、確かにそんな種類の小型犬があんな感じの毛並みだったような気がする。

ﾍﾞﾗﾝﾀﾞに……出ちゃったの

小さい歩幅の足音が頭上で右往左往している。

ちょっ

落ちたらどうすんねん

てか、おっさん開けっぱなしかよ

そう思った数秒後、私は気付く。

上の階のおっさんは、確か外出する時に雨戸閉めてくんだったなぁと。

取り敢えず、ﾍﾞﾗﾝﾀﾞから身を乗り出して仰ぎ見ていた体をﾉﾛﾉﾛと引っ込める。

『………』←後悔の沈黙

てか今、ｿﾞｸﾘ…と背筋に何かが走ったんやけど。

うん、気のせい気のせい。

相変わらず右往左往している足音が『ｼﾞｬﾘｯ』と私の真上で止まった。

何故か……上の方からﾋｼﾋｼと感じる視線。

『………』

さて、ご飯つくろうっと。

今のは見なかったことにして、いそいそと室内に入った。

もちろん、窓とﾚｰｽｶｰﾃﾝはしっかり閉めて。

手に持ったままだった灰皿とｼｶﾞﾚｯﾄｹｰｽを棚の上において、私は部屋着に着替えてから台所にたつ。

ちゃっちゃとご飯作ってﾄﾚｰにのせた後、ｿﾌｧｰの前に設置してあるｾﾝﾀｰﾃｰﾌﾞﾙに持っていく。

そして、そのまま『いただきます』をしようとした時。

『ﾄﾞｽﾝ』

という音が、つい数十分前まで私がいたﾍﾞﾗﾝﾀﾞに響いた。

ﾋﾞｸｯとしたけど絶対にそっちは見ない。

『ｼﾞｬﾘｯ』

窓一枚挟んだﾍﾞﾗﾝﾀﾞから右往左往する足音が聞こえる。

だけど絶対に窓は見ない。

そのまま放置してご飯を食べようとしたら今度は

『ｶﾘｶﾘ……』

と窓硝子を爪で引っ掻くような音が響いた。

だけど絶対に……って気が散ってご飯が進まんやんか

そう思うと若干ｲﾗｯとしてきた。

箸をﾄﾚｰの上において、ｲﾗｲﾗしながら窓のほうに目をやる。

ﾚｰｽｶｰﾃﾝと窓を挟んだﾍﾞﾗﾝﾀﾞに、やっぱり毛玉のような物体が見えた。

『ﾊﾟｷｯ』

窓付近の天井が音をたてる中、その毛玉と見つめ会うこと暫し。

私はおもむろにｿﾌｧｰから立ち上がると、窓のほうに向かった。

そして……ﾍﾞﾗﾝﾀﾞの毛玉を暫く見下ろした後、それを無視して分厚いｶｰﾃﾝを完全に閉めた。

毛玉は暫くの間、ﾍﾞﾗﾝﾀﾞを右往左往していたようですが……私は気にする事なく一日を終えました。

分厚いｶｰﾃﾝを閉めた際に見た毛玉の正体は気にしない方向で(笑)