とにかく怖い話。コミュの【実体験】UFOｷｬｯﾁｬｰの景品

こんばんわ

昔、一人暮らしを謳歌するために住んでいたｱﾊﾟｰﾄでの体験談『何かいる部屋』ｼﾘｰｽﾞを書いている者です。

今回は、ﾘｸｴｽﾄ頂いたｼﾘｰｽﾞ以外の体験談を投稿しようと思います
φ(..ｶｷｶｷ)

そして、今回の投稿は長くなりそうなので、読みやすくするためにｺﾒﾝﾄを使いますがご了承下さい。

なお、文才がないので誤字脱字乱文等があるかとは思いますが、温かい眼差しで見てくださいね
m(_ _)mﾌｶﾌﾞｶ




あれはたしか……学生生活も終わり、新入社員として仕事に慣れ始めた頃だった。

休日に、友達と映画を見に行った帰り。

急に友達が

『梟とﾂｰｼｮｯﾄのﾌﾟﾘｸﾗを撮りたい』

と言い出した。

ﾏｼﾞか

私は写真に写るっていうことが、どうも苦手な性分らしく

『そういうの苦手なの知ってるやん』

と、やんわりと拒否。

しかし、友達は諦めが悪い性分らしく

『久しぶりに会ったんだよ初めて一緒に映画行ったんだよ記念にﾌﾟﾘｸﾗ撮りたいよ一回だけでいいからお〜ね〜が〜い〜』

と、私の肩に両手を置いたと思うと『ｶﾞｸｶﾞｸ』と音がしそうな勢いで前後に揺すり始めた。

やめんか、こんちくしょう

首が痛い、首が痛い、首が痛い、首が痛い、周りからの視線がさらに痛い

今は、帰宅ﾗｯｼｭで人がごった返している時間帯。

夫婦漫才じゃあるまいし、恥ずかしいから辞めてくれ

ﾋｼﾋｼと感じる視線。

ｸｽｸｽと聞こえる笑い声。

私は……折れたorz

『わかったから、やめてくれその気持ちは痛いくらいに分かったから頼むから揺すらないで周りの視線が痛いから胃の内容物が出るから分かったから、一回だけね』

そう舌を噛みそうになりながら、私は友達に言った。

すると、揺するのをやめた友達が満面の笑みで満足げに私を見る。

『じゃあ、気分が変わらないうちに行こうか』

あんたには負けたよ
°･(ノД`)･°･

私の右手をｶﾞｯﾁﾘと掴んでﾃﾝｼｮﾝがやたらと高くなった友達は歩き出す。

引きずられるように、友達のやや後ろをﾃﾝｼｮﾝが低い私が続く。

なんだろうね(苦笑)

そうこうしている内に、ｹﾞｰｾﾝに到着。

ﾌﾟﾘｸﾗが置いてあるﾌﾞｰｽに速攻すると、さっさと機械のなかに入った。

撮り終わったﾌﾟﾘｸﾗをみると、私の笑顔が引き吊ってるよ

いいのか、これで

まぁ、友達が喜んでるならいいか
(　´∀｀)

電車の時間に、まだ余裕があったので暫くｹﾞｰｾﾝで暇を潰すことにした。

音ｹﾞｰに夢中な友達を放置して、UFOｷｬｯﾁｬｰのﾌﾞｰｽを吟味しつつﾌﾟﾗﾌﾟﾗ。

すると、両手で抱えられるくらいの大きな『ｽﾅﾌﾟｷﾝ』が目にとまった。

今は色んな景品があるんやなぁ

そう思いながらｽﾅﾌﾟｷﾝを眺めていると

『あれが欲しいの？』

友達が横から急に現れて、私の顔を覗き込んできた。

うわぁぁぁぁぁぁ
(￣□￣;)!!

いつからそこに

声には出さなかったけど、思わず叫びそうになる。

『ﾋﾞｸｯ』となって友達を見つつ固まる私を尻目に、鼻唄を口ずさみながらお金を投入。

UFOの手(ﾄｲｳﾉﾀﾞﾛｳｶ？)がｶﾞｯﾁﾘとｽﾅﾌﾟｷﾝの首をﾎｰﾙﾄﾞしたかと思うと、宙吊り状態になり空中遊泳。

そして真っ暗な出口へと落下し『ｶﾞﾀﾝ』という音をたてて不時着した。

『はい、取れたよ(｀・ω・´)ｷﾘｯ』

と言いながら私にｽﾅﾌﾟｷﾝを差し出す友達。

『あ、ありがとう』

と言いつつ内心(一発かよ)と思う私。

ｽﾅﾌﾟｷﾝを両手で抱えながら、電車に乗って帰宅。

結構、ﾊｰﾄﾞな道のりでした

友達が持ってるなら、似合うからまだ良かったよ。

ｽﾅﾌﾟｷﾝ抱き抱える姿が、私に全然似合わねぇ
°･(ノД`)･°･

そして、家に帰るなり置場所に困る。

まだ実家住まいで、あのｱﾊﾟｰﾄで一人暮らしを始める数年前。

実家では、ｷｮｰﾀﾞｲと同室。

十畳くらいの部屋の真ん中にｼﾝｸﾞﾙｻｲｽﾞの鉄ﾊﾟｲﾌﾟ製の二段ﾍﾞｯﾄﾞを置いて左右を仕切り、部屋を二等分していた。

だから、ﾀﾝｽの上にしか空きｽﾍﾟｰｽがなかった。

ので、取り敢えずそこに置いてみた。

私のｽﾍﾟｰｽって統一感皆無やなぁ
(´･ω･｀)ｼｮﾎﾞｰﾝ

ｼﾐｼﾞﾐとそんなことを考えながら、１日が過ぎていった。

数日後、朝になり目覚まし時計の音で目を醒ますとﾀﾝｽの丁度真下にｽﾅﾌﾟｷﾝが落下していた。

ﾊﾞﾗﾝｽが悪かったかな？

そう思いつつ、ｽﾅﾌﾟｷﾝを抱き上げて元の位置に戻した。

その次の日、目覚まし時計の音で目を醒ますとｽﾅﾌﾟｷﾝがﾀﾝｽから30ｾﾝﾁほど離れた場所に落ちている。

あれっ……地震でもきたのか？

気づかなかったなぁ〜なんて思いつつ、ｽﾅﾌﾟｷﾝを元の位置に戻した。

さらに次の日、目覚まし時計の音で目が覚めるとｽﾅﾌﾟｷﾝがﾀﾝｽから1ﾒｰﾄﾙほど離れた場所に転がっていた。

……なんで
(´･ω･｀)？

そう思いつつ、もしやｷｮｰﾀﾞｲの悪戯か？なんて呑気なﾎﾟｼﾞﾃｨﾌﾞ思考で考えながら、ｽﾅﾌﾟｷﾝを元の位置に戻した。

またまた次の日、目覚まし時計の音で目を醒ますとｽﾅﾌﾟｷﾝはﾀﾝｽの下ではなく、ﾀﾝｽの上でひっくり返っていた。

……だから、なんでそうなった
ヾ(-_-;)

流石に気持ち悪くなってきたけど、きっと同室のｷｮｰﾀﾞｲの悪戯だろうと考えてｽﾅﾌﾟｷﾝを元に戻した。



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