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登記法 ○゜○゜コミュの眠った法制史料、71歳こつこつ整理 10年かけ目録に(1/2ページ)

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眠った法制史料、71歳こつこつ整理 10年かけ目録に(1/2ページ)
2009年5月11日8時25分
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法務図書館に眠っていた約2万点の史料を整理した高山京子さん(右)と手伝った藤井祥子さん=東京・霞が関の法務省、延与写す
 法務省の法務図書館に長年眠っていた戦前戦後の史料約2万点の整理が3月末で終わり、15冊の目録にまとめられることになった。旧司法省時代の立法過程など日本の司法制度の成り立ちがうかがえる、法制史研究の貴重な資料になりそうだ。長く司書を務めた名物職員が定年後、仲間と1点ずつ内容を確認しながら10年がかりで完成させた。

 検事から司法大臣に上りつめ、戦前の刑法改正作業や司法制度調査会の審議に携わった岩村通世の残した文書や、戦後占領期に連合国総司令部と司法省とのやりとりをまとめた文書、貴族院議員も務めた法学者で旧少年法の制定に携わった山岡万之助関係の文書などがある。明治時代に司法省が集めた江戸期の裁判事例も含まれていた。

 中心になって取りまとめたのは、司法法制部非常勤職員の高山京子さん(71)。30年以上図書館に勤めた最後の「生き字引」だ。98年の定年後、出版社で第二の人生を歩み始めたが、「図書館に残っている例の資料をどうにかしてほしい」と頼まれた。

 42の段ボール箱に入った「未整理図書」は現役時代から知っていた。現在は同省赤れんが棟(旧司法省庁舎)に入る図書館が4回移転した際も、誰も手を付けず引き継がれていた。「江戸っ子だから頼まれたらやるしかない」。威勢よく引き受けたが、予想以上に大変だった。

 カビがはえ、触っただけで崩れそうな冊子。ちらしの裏に殴り書きした題名さえない文書。光に長く当てると字が消えてしまう紙。墨の崩し字で簡単に判読できない文字――。すべてに目を通し、文書名、作成日、概要、枚数、書き込みの有無などを記録して目録にしていった。

 「本当に根気のいる作業でした」

 図書館時代の人脈も生きた。資料を探して全国から訪れる研究者の専門分野は頭に入っており、困ったときに声をかけるとみんな快く手伝ってくれた。
右腕になったのは、省庁図書館の交流で知り合い、崩し字の知識が豊富な元宮内庁職員の藤井祥子さん(78)。神経を使う作業が続き、時には大げんかもした。藤井さんは「役所時代もこんなに怒られなかった」と笑う。

 整理が終わったことは省内でもちょっとしたニュースだ。本省勤務時代に図書館に通った歴代検察・裁判所幹部からも「ご苦労様」と祝福が相次ぐ。民事局長などを歴任したさいたま地裁の寺田逸郎所長は「知識と熱意のある高山さんだからできた。今は価値に気づく人は少ないかもしれないが、地味な仕事をよくやってくれた」とねぎらう。

 高山さんは「色んな人の助けや励ましで何とか完成できた。目録を活用して今後の研究に役立ててもらえたらうれしい」と話している。

 史料の現物はマイクロフィルムに保存され、来年度までに順次閲覧できる状態になる。完成した目録は全国の法務省施設や主な図書館、大学などに寄贈される。(延与光貞)

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