「Monthly Only One」も数える事、今月でとうとう3回目となりましたが、このスタイルに移行してからは、まぁ書き手である側の私が申し上げるのも非常におこがましいですが、本音を言うと過去の時分に新譜の紹介を3枚綴っていた時よりかは、精神的にもかなり苦労が軽減され大なり小なり楽になったというのが正直な気持ちです。
毎年の大晦日に発表公開する『プログレッシヴ・アワード』の事も考慮すれば、「Monthly Only One』で挙げられた作品も挙げられなかった作品も含めて、今年はいったい誰のどんな作品がノミネートされるのだろうかといった予想を含め興味や楽しみも味わえるのだから、それはそれで良しとせねばです。
今月紹介する“IQ (アイキュー)”の通算第12作目に当たる新譜も、早くも2025年のプログレッシヴ・アワードのノミネート候補であると声高に断言出来る会心と納得の一枚です!
5月最後の「Monthly Only One」をお届けします。
GW連休の狂騒から一転し、今や不安定な空模様に加えて再び巡って来る梅雨の訪れに鬱陶しくも気が滅入ってしまいそうな今日この頃ですが、今月お届けするのはそんなどんよりとした空気や、灰色に垂れ込めた曇天の空をも爽快に吹き飛ばし、澄み切った青空と清涼感溢れる初夏のそよ風をも彷彿とさせる自然と人間賛歌を高らかに謳い奏でる、70年代ブリティッシュ・ヴィンテージとトラディッショナルな伝統と王道を21世紀の今なお頑なに守り続ける、名実共に不世出の楽師達と言っても過言では無い“ソルスティス”通算第8作目の新譜に心から感動し、暫しの間目頭を熱くして頂けたら幸いです…。
6月最後を飾る「Monthly Only One」は、今なお活況著しい21世紀アメリカン・プログレッシヴシーンに於いて、近年に劇的なデヴューを飾って以降…2〜3年毎の地道なペースでコンスタンスに作品をリリースし、今作の新譜3rdにてもはやベテランの域に辿り着いたと言っても過言では無い、北米出身ながらもその音楽性とスタイルは紛れも無くブリティッシュ&ユーロロックイズムに呼応した、かつてのレジェンドクラスのカテドラルやイースター・アイランドばりに迫るであろう、70年代ヴィンテージ志向と21世紀プログレッシヴ・バンドらしいスタイリッシュさと語法を兼ね備えた、数あるアメリカン・シンフォニック系の中でも、稀代の曲者的存在としてそのポジションを確立させた、魔性の月よりの使者“ムーン・レターズ”の新作に耳を傾けて、鬱陶しくも狂おしい真夏日真っ只中の猛酷暑をクール&ホットにお過ごし下さい…。
7月最後の「Monthly Only One」をお届けします。
照り付ける様な太陽の炎天下、狂おしいくらいの猛酷暑の真夏日が続き、周りを見渡せば我が国を含め諸外国周辺でも、耳障りにも匹敵する様な嫌な知らせや辛く嘆かわしいニュースが報じられる今日この頃です…。
そんな焦燥感に苛まれる浮世から遊離して、暫し幻想美と夢想的な音楽世界に浸って身も心も綺麗に洗い流し潤して頂きたく、今回は昨年と同様…2025年の注目株としてまた再び取り挙げられるであろう、イタリアン・ロック界随一にして唯一無比の音楽世界観を誇る巨匠・名匠でもある“チェレステ”の新譜を取り挙げてみました。