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民族音楽学と音楽理論コミュのなぜ民族音楽学?

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少しの自己紹介を兼ねたトピックをたてたいと思います。
専門的なはなしになると情報の羅列になってしまいがち
なので「なぜ民族音楽「学」と音楽理論に興味をもったか」
ということでどうでしょうか。

コメント(7)

わたしの場合ははじめ漠然と民族音楽が好きでした。
しかし、音楽の作り手としてその要素を自分の曲に
ただはめ込むだけではいけないのではないかと思い、
民族音楽学と実質的な制作のための音楽理論に
興味を持ちました。民族音楽の吸収のしかたとして
は大きく2つの優勢な立場があります。ひとつは
純粋にある様式を表現する立場。例えば日本人が
フラメンコを完全な様式として再現する場合。
もうひとつは音やテイストの雰囲気として
ポップス音楽などに取り込む立場。私の場合ですが、
前者は創造力をかきたてられないし、後者のほうは
民族音楽をポップスのネタの引き出しのひとつとして
表面的なアレンジをしてしまうのにはあまり同意できません。
というわけで私の場合、民族音楽への考察の必要性から
興味をもちました。
こんにちは。全くそのとおりです。フラメンコをまね
していても、そもそも本人が認知できないスタイル上の
差異を感じる術を身に付けるには、漠然と見えるものを
模倣していればいいというわけではないですよね。
見えない理論、言語化されていない身体知としての
音楽理論は民族音楽を考える上で非常に重要だと思います。
民俗音楽(フォークロア)と民族音楽の区分けは
面白い部分です。民族音楽学は比較音楽学として
成立したので、民族という呼称は漠然と複数としての
音楽文化と思ってください。現代の「民俗」音楽は
民俗であることを意識した以後のものですから、それは
「民俗主義」音楽だという定義もあるそうです。
一方、ハイアートの要素を多分にもったフラメンコや
南インド音楽もその音楽を固有の文化としてとらえる
という点からクラシック音楽と同じく、民族音楽学の
考察の対象であるということにしておいてください。

私の立ち位置ですが、端的にモダニストだと思います。
こうして自分の趣味のままに複数の音楽の様式を選択できる
こと自体がモダンな訳で、私の場合、基本的にモダンアート
としての音楽を考えていて、そこに自らが行うクラシックの作曲
やジャズのインプロ、打ち込み音楽も流れ込んでいます。
音楽の趣味という意味での立場なら、ブラジル音楽がいちばん
得意ですね。
なにか論旨がすれ違ってしまい申し訳ありません。
前述された「フラメンコはいわゆる民俗音楽ではない」
という点には完全に同意します。ここではフォークロア
でないということですね。フラメンコは民間に伝承している
専門性の低い音楽、たとえば口頭で伝承する童謡とは
その存在が違います。

一方の「民俗」ではなく「民族」音楽学の対象に
なるという意味あいは、文化的制約を受けていない
音楽は存在しないので、西洋クラシック音楽さえ
そこから考えることができるという姿勢を示しています。
というわけで、繰り返しになりますが、フラメンコは
民俗音楽的要素をもちながらスペイン(あるにはアンダルシア)
のアイデンティティとして機能している点において
民族音楽であり、伝統であると同時にまた19世紀に確立した
比較的新しいハイアート的スタイルだということはいえると
思います。

それからクラシックとジャズはアメリカの伝統になっていますから
英語だけで一応問題ありません。加えて私が述べていること
は無論わたし独自の意見ではなく、概ね、現代の民族音楽学の
タームにそっています。このコミュニティは、個々の音楽
ジャンルの情報交換というより横断的な視点や経験を理論的に
考察することを目的としていますので、ある種、雑多で筋の荒い
話題から始めてしまったことは自分の力不足とだと思いますし、
これからの参加者によってそれが是正されていくことを望みます。

最後の質問ですが、私のスタイル自体はコンテンポラリーブラジリアンミュージックという限られたものです。しかし、その中にも
民族的リズムやクラシックの和声、ジャズの影響などが
交錯していますので、結果的にたくさんの音楽をしていると
見えてしまうのも仕方がないかもしれませんが、私が勉強している環境は一般的に海外の音大に通っている人間と同程度とお考えください。
あなたの信条にまで関わる問題だということを
わたしは理解していなかったので、門外漢の
意見になってしまったことを反省しています。

伝統(Tradition)という概念からいえば、そのことと
ある時代における国際的な様式であるという認識は
相互矛盾する概念ではないことにご注意ください。
クラシックはすでに国際的な発展をしていますが、同時に
西洋の伝統であり、ヨーロッパだけをとればロマン主義時代に
十分に国際的な音楽でした。ですから同じようにフラメンコ
も「ある共同体の伝統の一部」であり同時に「ある文化交流の
なかから生まれた開かれているスタイル」
と言い得ると思います。これは日本の雅楽でさえその
成立においては異文化交流の賜物だということを考えれば
納得していただけると思います。

というわけでまたまた繰り返しになりますが、大ざっぱに
「フラメンコは伝統をもっているがフォークロアではなく、
しかし民族音楽学の観察の対象になる、ある地域的に
限定される個別の音楽文化」ということでお許しください。
ここまでのやり取りがいくつか消えたために
ここから読まれた方は一連の話の内容がつかめないと
思いますので、2件目から6件目の流れのポイントを
整理しておきます。

相手 「フラメンコが民俗音楽だというのは大きな誤解である」
私  「確かにフォークロアではないが、ある文化に根差した
    音楽ということで伝統音楽であり、民族音楽といえる」
相手 「フラメンコは国際音楽であって伝統音楽ではない」
私  「ある特定の文化的伝統を持っているということと、同時に
    それが国際的であるということは矛盾しないのではないだ  
    ろうか」

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