皆様こんにちは、オートンと申します。

私は一日のうちの大部分を職場で過ごしており、仕事内容もワンパターンになりがちです。それでも対人支援職に従事していますから、一つひとつの行いに精一杯の愛を込めたいなあと思ってやってきました。新入職員さんには毎年、マザー・テレサの言葉をひいて、「大切なのは私たちが何をするのかということではなく、どれだけの愛を、その行いにこめるかということです。小さなことも、大きな愛をもってしましょう」と伝えてきました。でも、なかなか職員の皆さんには伝わり切らないなあというのが実感。愛を込めてお仕事をすることの素直な歓びを、十分に伝え切れていなかったからかもしれません。「こうすべきです」などという、ちょっと上から目線もあったのだと思います。

そんな時です。一日一愛運動を始めた方たちが、みな一様に「気持ちいー！」、「知らない人から声をかけられたよ、うれしい！」、「なんだかスッキリしました！」と幸せ感いっぱいの報告をされているのを読みました。それで私も、「やっぱり、まずは自分が超気持ちよくならないとなあ」と思い直したのです。

ある日の朝のことです。いつものコンビニで鼻歌まじりに吸い殻拾いをしていると、犬の散歩をしている見知らぬ男性が通りかかって、大きな声で「おはようございまあす」と声をかけて下さいました。私はビックリして、「あっ、オハヨーゴザイマス！」と返しながら、心の中で「わあ、気持ちいー」と感じていました。その時、私の胸はキュンキュンしていたのです。

わかりました。ひとつひとつの行為に愛の気持ちを込めて行うことは大切ですが、まず自分自身がそこに幸せを感じることがいちばん大切なんだなと。それからは職場でも、「こうするべきだ」という理屈を言うのではなく、「気持ちいーんだよー！」という素直な気持ちを忘れずに伝えるようにしています。

皆さんもぜひ一日一愛をやってみませんか。

散歩や買い物のついでにゴミ拾いをする、部屋やトイレの掃除、食器洗いを率先してやってみる、街で誰かが困っている姿を見かけたなら、勇気を出して声をかけてみるなど、できることはたくさんあります 。ポイントはね、自分の気持ちが良くなるかどうかです。知らない子どもにニッコリ笑顔を向けるのもいいかも。可愛い笑顔が返ってくるかもしれませんよ。それって、とってもキュンキュン体験ですよね。今の季節なら、秋の落ち葉のお掃除はいかがでしょう。朝早くにザッザッと竹箒で周辺を掃いていると、色とりどりのもみじが目を楽しませてくれます。きれいになったなーと一息ついていると、風が吹いて、またハラハラと落ち葉が舞い落ちてきます。でも、それはまた明日のお楽しみに。幸せいっぱいの気持ちを味わいながら、また日常生活に戻ればいいのです。

みなさんも、いっぱい「気持ちいー」体験をして、それをまわりの人に伝えてみてください。「ねえ、ねえ、今日こんなことがあったよ！」とね。 あなたの幸せな気持ちが、まわりの人たちにきっと拡がっていきます。これがいちばん素敵な体験です。