土井 典 Nori Doi 人形作家・造形作家。1955年女子美術大学卒業。 同年より'75年までマネキン会社に勤務。この間、'68年、雑誌『血と薔薇』で澁澤龍彦と出会い、マネキン風の少女人形の制作を頼まれる。貞操帯、男根(ペニスケース)を同誌に発表。同年、土方巽舞踏公演「肉体の叛乱」のために男根を制作。 以降、土方巽や暗黒舞踏、舞踊・演劇の為に、人形やマスクなどのオブジェを制作。'69年、澁澤龍彦の注文で日本初の球体関節人形(ベルメール模型)を制作、その後は愛玩拒否を貫くアバンギャルドな人形芸術の世界を築く。 '74年、第1回個展『エロティックな函』銀座 マット・グロッソ)、以降、個展多数。'80年、『夜想』弐号(特集・ベルメール)の為にオブジェドール(「虚空を晒すアルテミス」)制作。04年、『球体関節人形展―DOLLS OF INNOCENCE』(東京都現代美術館)。 作品集に『葡萄色の乳房』(ペヨトル工房刊/1986年)、『偽少女』(論創社刊/2003年)がある。
吉田良 Ryo Yoshida 1952年川崎生まれ。東京写真専門学校卒。'73年より独学で人形づくりをはじめる。 '79年、第1回個展「少女」(新宿アートギャラリーせ・ら〜る)。 '83年より人形教室DOLL SPACE PYGMALIONを主宰、多くの人形作家を輩出し続けている。 人形制作と同時に、天野可淡の人形、自身の人形、若手作家の人形を撮影、これまでの人形写真の概念を覆す独特の耽美な写真世界を創出する。 '04年、『球体関節人形展―DOLLS OF INNOCENCE』(東京都現代美術館)。 '06年、赤い着物の少女人形が東京国立近代美術館工芸館の収蔵作品となり、『花より工芸』展に展示される。 著書に『ASTRAL DOLL』(アスペクト刊)、『解体人形』(エディシオン・トレヴィル刊)、天野可淡作品集『KATAN DOLL』、『KATAN DOLL fantasm』、『KATAN DOLL RETROSPECTIVE』(エディシオン・トレヴィル刊)、 『Ecole』(飛鳥新社刊)、『吉田式球体関節人形制作技法書』(ホビージャパン刊)など。 DOLL SPACE PYGMALION:http://pygmalion.mda.or.jp/
naruto ナルト 1997年9月よりDOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。 1999年5月より因間りか氏にビスクドール制作を師事。 以降デパート展示、グループ展に参加。 銀座人形館エンジェルドール他にて作品の発表、販売中。 http://doll.mda.or.jp/~naruto/
陽月 Hizuki 1998年、DOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。 '02年よりDOLL SPACE PYGMALIONにクラスを開講。'07年初個展『jamais vu〜未視感〜』 (ArchitectS Office gallery)、企画展・グループ展に参加。 仏映画『Ecole』(監督:ルシール・アザリロヴィック)やアニメ映画『パプリカ』の漫画版へイメージドールを制作。人形写真集に『Ecole』(飛鳥新社刊)がある。 http://hizuki-doll.jp/
愛実 Ayumi 2004年3月『球体関節人形展―DOLLS OF INNOCENCE』(東京都現代美術館)に衝撃を受け人形制作を開始。 同年6月DOLL SPACE PYGMALIONにて、吉田良氏に師事。 グループ展、企画展参加。 http://greenapple.blog.ocn.ne.jp/