そのとき順子は、焚き火の炎を見ていて、
そこに何かをふと感じることになった。


何か深いものだった。


気持のかたまりとでも言えばいいのだろうか、
観念と呼ぶにはあまりにも生々しく、現実的な重みを持ったものだった。


それは彼女の体のなかをゆっくりと駆け抜け、懐かしいような、
胸をしめつけるような、不思議な感触だけを残してどこかへ消えていった。


それが消えてからしばらくのあいだ、彼女の腕には鳥肌のようなものがたっていた。



「三宅さん、火のかたちを見ているとさ、ときどき不思議な気持ちになることない？」




　 『アイロンのある風景』　　
　　　村上春樹　「神の子どもたちはみな踊る」　所収
　　　　　新潮文庫（p63）より引用



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村上春樹さんの最新小説が４月に発売！
という嬉しいニュースも舞い込んできた今日この頃

皆様方におかれましては、読書や趣味の活動を楽しんでいらっしゃることと思います。


さて、３月の読書会の詳細が、決まりました。


今回は『アイロンのある風景』をメインに実施します。


そして、『アイロンのある風景」』のなかに出てくるジャック・ロンドンの小説
「火を熾す」も課題図書にして実施します。
　注） 課題図書のなかでは「たき火」というタイトルですが、
　　　　柴田元幸先生の訳した『火を熾す』で読書会を実施します。


さらに、作品同様、海岸（神奈川県の三浦半島）にて、
焚き火cafeさんを利用しての焚き火も行っちゃいます


焚き火のファンは、５万年も前から世界中にいるとのことですね。


陽の沈みかけた海岸で、波の音をまったりと聴きながら、
焚き火の炎をみつめ、課題図書について語り合いましょう♪


通常の読書会に加え、焚き火というアウトドアイベントもあるので、
読書会はじめての方でも参加しやすいと思います。


少人数での実施ですので、お早めにどうぞ。


参加希望の方は、下記をよく読んでから参加表明をお願いします。



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　日時　　平成２５年３月９日（土）　　
　　　　　　１１時３０分（品川のcafe集合）　〜　１９時１５分頃 （現地・三崎口駅解散）
　

　開催場所　

　● お昼からの読書会　 　　　　　
　　　→ ニューヨークサブズ アトレ品川店　（品川駅ビルです）
　　　　　　港区港南2-18-1 アトレ品川2F
　　　　　　　TEL&FAX：03-6717-0913
　　　
　　　・　公式サイト
　　　　　　http://shinagawa-newyorksubs.com/

　　　・　Hot　Pepper
　　　　　　http://www.hotpepper.jp/strJ000650713


　● 夕方からの焚き火読書会　
　　　→　京急三崎口駅から車で１０分位の海岸　

　　　　今回は課題図書に出てくる“焚き火”にちなんで、
　　　　焚き火cafe・「3knot（サンノット）」さんを利用します。
　　
　　　・　焚き火の雰囲気が伝わりそうなサイト
　　　　　http://blog.ottava.jp/ottava_fresco/2010/01/nowhere-resort-.html

　　　・　「3knot（サンノット）」　公式サイト
　　　　　　http://www.3knot.com/

　　　・　　３notさんは、この本読んで見つけました。
　　　　　　http://www.shibuyabooks.net/blogs/shop/20111031-1.html


　課題図書（下記の２冊）

　　? 『神の子どもたちはみな踊る』　村上春樹／新潮社
　　　　　　より「アイロンのある風景」
　　　　　→　今回は短編ですから、単行本or文庫本、どちらでも可能です。

　　? 『火を熾す』　著者・ジャック・ロンドン／訳者・柴田元幸　
　　　　　　（スイッチ・パブリッシング）より表題作　「火を熾す」
　　　　　　図書館にもありますから、探してみてください。


　　　　　　　　　　　　　　　　 To Build A Fire 1969年の作品


　タイムテーブル　（予定）

　・１１時３０分〜４０分　　ニューヨークサブズ アトレ品川店　集合
　・１１時４０分〜正午　　　一日の流れの説明、自己紹介、ランチメニュー注文

　・正午〜１３時４０分　　　お昼の読書会

　・１３時４０分〜　　　　　　精算、トイレ休憩、切符購入

　・１４時１７分〜　　　　　　京急品川始発の特急に乗って、三崎口へ移動
　・１５時３０分　　　　　　　三崎口駅着、焚き火cafeさんの車にて海岸へ移動
　　　　　　　　　　　　　　　　　（人数が８名超えると、ピストン輸送になります）

　・１６時〜１８時頃　　　　焚き火を囲んで読書会＆フリートーク

　・１８時〜１９時１５分　　まとめ、片付け、海岸〜三崎口へ移動
　・１９時１５分　　　　　　　三崎口駅にて解散、電車にて帰宅


　参加費用


　　?　読書会運営費　　500円
　　　　　　　　＋
　　?　お昼の読書会飲食費　　おひとり1,500円前後かな？
　　　　　　（各自精算）
　　　　　　　　＋
　　?　焚き火読書会　　3,000円
　　　　　こちらはcafeに支払う代金　おひとり2,500円（車での送迎代込み）に、
　　　　　珈琲代＋雑費で500円の積算です。

　　　以上、ざっくり5,000円くらいになります。


　　定員
　
　・幹事さんあわせて１０人位？
　　こじんまりと行う予定であります。

　・管理人と幹事２名がいますので、申込者が８人に達した時点で、
　　一度締め切ります。


　参加条件

　?　課題図書を読書会１週間前までには、読破していること

　?　読書会前の事前トピック（事前アンケートのようなもの）と、
　　　 参加後の感想トピック、どちらも書き込む意思のある方

　?　状況により若干の変更があり得る（時間や参加費など）ことに
　　 　ご理解＆ご対応頂ける方。

　?　焚き火読書会開催時、お手洗いに行かずに２時間以上耐えられる方（重要）

　?　現地に着いたら雨が降って中止になっても、笑って許せる方
　　　 → 焚き火読書会は、朝から雨が降っている場合、全て中止となります。
　　　　　延期日は未定。

　
　参加方法


※　下記項目を明記後、「このイベントに参加する」をクリックしてください。

※　参加できない方も、近況などをお知らせ頂けると嬉しいです


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　　１）　課題図書のひとつである　「火を熾す」の入手の有無について
　　
　　　　　例）　既に読破、現在注文中、図書館で予約中、これから購入etc

　　２）　参加に向けてひとこと

　　　　　例）　読書会に期待すること、この作品への思い入れなど
　　　　　　　　ご自由にどうぞ。



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　　その他

（１）　集合時間や参加費など、若干変更する場合がございます。　　　
　　　 よりよい読書会にするためのものですので、あらかじめご理解ご了承ください。


（２）　参加したいけど初めてなので不安が多い方、多いと思います。
　　雰囲気や準備することがわからない方は、管理人まで気軽にご連絡ください。

　　読書という性質上、友達を誘って参加するのではなく、
　　男女問わずひとりで“勇気]”を持って、参加表明された方がほとんどです。

　
　　
（３）　そのほかにも気になること、相談したいことがありましたら、
　　　　管理人宛てmixiメッセージにてお願いします。
　　　
　　　→ 必ずご返信いたしますが、数日経ってもこない場合は催促してください。


（４）　諸所の事情により、次回以降の参加をご遠慮頂くことがございます。
　　　　（多くの方から苦情が寄せられた方、当会の方針に合わないと管理人が判断した方etc）　　
　　
　　 極端な話ですが
　　　　・参加申込時のコメントや管理人宛てのやりとり
　　　　・参加者のプロフィール
　　　などで「当読書会の方針にあわない」と思われる方は
　　　参加申込をされた方でも、参加をお断りすることもあり得ます。

　　公の会ではなく、管理人が個人的な楽しみで開いている会ですので、
　　これらは管理人の個人的な判断（独断と偏見）で行います。
　　　
　　あらかじめご了承ください。
　　（コミュへの参加はゆるくしてますが、申込時にハードルを設定します）


（５）　カゼや病気、急な仕事が入った、お葬式、etc
　　　諸所の事情で、急に読書会に参加できなるなることは、いたしかたありません。

　　　これは企画している私でもありえることですので、あまり気になさらずに。



　　　　　
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あ、最後にひとこと。

幹事さんに言われて自分も気付いたんだけど、
ジャック・ロンドンって『雑文集』に出てた入れ歯の人です。

あと、春樹さんとジャック・ロンドンは誕生日が同じ、
１月12日であります。



それでは、皆様。


春の三浦半島でお会いできることを楽しみにしています