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開催終了第19回北京日本人学術交流会のお知らせ

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2009年12月11日 13:35 更新




みなさん

こんにちは。
山口直樹@北京日本人学術交流会です。
第19回の北京日本人学術交流会は、北京日本学研究中心で日本の大衆文化などを中心に研究をされている呉咏梅さんにお話いただけることになりました。
呉咏梅さんは、日本で発行されている「中国における日本のサブカルチャーとジェンダー:日本のテレビドラマを通してみる80年世代中国人若者の日本観」東浩紀+北田晓大编辑『思想地図』(创刊号 2008年4月)などにも執筆されており、日本でも知られた存在です。
北京日本人学術交流会では、第五回からすでに日本のアニメやマンガが中国の若者に与えている影響について論じ合いましたが、その系譜につらなる興味深い報告となることが予想されます。
お時間とご関心がある方は、どうぞご参加ください。
資料の準備などの関係から12月17日の深夜までに山口(ngodzilla21@yahoo.co.jp)に参加希望のメールをください。
(飛び入り参加の方の場合、若干ですが資料代をいただきますので、ご了承ください。)

○時間:2009年12月20日(日曜)午後4時半〜6時半(7時から場所を移して懇親会の予定)
○場所:北京大学の教室(地下鉄4号線の北京大学駅から下車、徒歩3分ほどの場所を予定)
○報告者:呉咏梅氏(北京日本学研究中心副教授)
○題目:中国における日本のサブカルチャーとジェンダー−「80後」世代中国人若者の日本観−
○報告要旨:
本報告は、私が上海、蘇州在住の大学生に対して行ったインタビュー調査をベースに、90年代半ば以来日本のポップ・カルチャーは、なぜ80後世代の中国人若者の間で広く消費されているのか、彼らの社会化やアイデンティティ形成においてどんな意味を持っているのか、彼らは、マンガ、アニメ、トレンディ・ドラマなどを通して、どのように日本社会を見ているのか、そこに映った同世代の普通の日本人男女の恋愛、友情、仕事、さまざまな恋のパターンをどう読み取っているかについて、改革開放以来の中国の急激な社会変動と若者サブカルチャーの形成を踏まえる上で、分析していく。
1990年代後半に、中国では「新中間階層」の誕生とともに、階層意識が台頭し、消費の中から個性の光るライフスタイルを求めるプチブル、BoBo族、アニメ漫画族などの若者サブカルチャーが芽生えてきた。国家、政治といった「大きな理想」より、個人と普通の庶民の日常生活や人生経験に関心を持ったほうが意味が有るというポストモダニズムが都市化の進展に伴って浸透し、大衆文化が栄えるようになった。改革開放の加速化は、中国をグローバル化の軌道に乗せ、企業の経営システムから、商品の流通手段、通信方式、法律、文化、思想まであらゆる側面で世界との接近を促した。
日本のアニメ、漫画、テレビドラマをはじめとするサブカルチャーは、市場細分化の原理に基づいて、成長段階にある各年齢層の青少年の心理発達や精神的需要に合わせ、多様的に栄えているため、経済的に多少余裕ができ、文化的精神的需要があるにもかかわらず、自分の階層、年齢に見合った文化的趣味やライフスタイルを国内の映像に見つけられなかった「80後」の中国人若者にとっては、新鮮で栄養たっぷりの精神食料である。
日本のサブカルチャーはおしゃれで優雅な暮らし方のカタログだけでなく、人生の価値観、一種のムード、新しい恋愛や男女の付き合い方、個性の光るライフスタイルの手本でもある。フリーセックス、個性の尊重などの西洋価値観に裏付けられた若い男女の美しい恋愛、温かい友情、不倫・禁断の恋・同性愛などを含む自由な男女関係や性別を超える普遍的な愛は、押し付けがましい教訓なしに唯美的に表現されたため、多元的な価値観を養成してきた中国の都市若者に歓迎された。たとえ反感・抵抗感があったとしても、ポストモダン的なライフスタイルとして容認された。そして、そこに描かれた美しい恋愛物語、理想的な人間像は、たとえ現実生活にありえないイマジネーションであったとしても、さまざまなプレッシャーから解放や癒しを求める若者にとっては、自分の夢や達成できなかった希望を叶えてくれるものである。
日劇をはじめとする日本のサブカルチャーには、社会の暗黒面を批判することで、ヒューマンイズムの重要性を訴えている。資本主義経済の高度発展が日本社会に豊かさをもたらした反面、伝統的な価値観がポストモダン社会で再生する必要があることを日本のメディアが認識しているのかもしれない。このような理性的な思考は、市場、商業主義だけを原理に文化商品の生産を考える中国のコンテンツ製作者には有益な示唆を提示してくれるだろう。
日本のサブカルチャーは、その独特な魅力と新鮮さで中国人の若者を魅了、彼らの成長過程に深い痕跡を残し、また彼らのサブカルチャーの生成に影響を与えつつあるのだ。 


北京日本人学術交流会
代表:山口直樹(ngodzilla21@yahoo.co.jp)
北京日本人学術交流会に関してhttp://j.peopledaily.com.cn/96507/97399/6683162.html





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  • 2009年12月20日 (日)
  • 海外 北京
  • 2009年12月17日 (木) 締切
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参加者
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