mixiユーザー(id:3808888)

2008年10月17日23:59

13 view

ストランゲーゼ30番地「ハンマースホイ展」

狙い目の金曜夜、気になっていた「ヴィルヘルム・ハンマースホイ展」に行ってきました。
http://www.shizukanaheya.com/

ポスターや告知ページにもある、「女性の後ろ姿」に惹かれたのは否定できません。でも、いったん美術館に足を踏み入れると、シンプルな室内に表情や視線の定まらない、或いは、背を向けた人物(殆どが奥さん)が配置される画が続いていて、しかもその画は鑑賞者を無視したように淡々とした冷たい(不思議な)雰囲気で存在しているのでした。

でも、一方で、何故か見ている自分の存在を忘れてしまう(空気にでもなったような)ある種、心地よさも感じていで、その理由を見ている時も、帰り道も、ずっと考えていました。(あの、静かで空いていた空間のせいもあるとは思うのですが…)

繊細なタッチや、モノトーンだけど窓からの光など、フェルメールを思わせる明るさもあり、何より、きっとこのモデルになっている奥さんをしっかり愛しているのだな・・という安定感があるような気がしました。この画家は肉親以外はあまり描かなかったということですが、相手を理解してきちんと描き込む過程であのような異様に老けこんだ妻の描写なんかも出てきたのかと・・。

印象派なんでしょうけど、いわゆる・・とは全く異質で、滅多にポストカードなど購入しないのに、何故か取り乱し5枚も買ってしまいました。12月までにまた行ってしまう予感がします。
0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する