私の所属する部隊が、その街に着いた時には、もう、街は破壊され、炎上していた。
敵味方の兵士、その街の住人の遺体が散乱し、前方では、銃声、砲弾、爆弾の炸裂音が聞こえる。
私の乗った装甲兵員輸送車が街を通過する時に、母に手を引かれて、よちよち歩く、みず穂に似た子、母の胸に抱かれた、絵梨、ゆうき、に似た乳飲み子が目に入った。
難民の救済は後続の衛生隊の任務だ、と指揮官は言い、戦車に続いて、我々の装甲車も、燃える街を後にした。
22年前のことだ。あの女の子たちが、成長してゴールデン街で働いていると聞き、飲みに来るようになった。
あの日、君たちを戦火の中に置き去りにした罪を少しでも、償いたい。
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