先日、オペラ『魔笛』を見に行きました。
母の友人の娘さんが、オペラ歌手なのです。で、見に行ったのです。あ、チケットは関係者席ではなく、ちゃんと購入しましたよ。但し、金を払ったのは母なのですが・・・。だって・・・13000円のチケット代は、三文ライターの私にはちょっと無理(^_^;)。
「1万3000円!高!」と思うなかれ。これはS席の値段なのですが、SS席はもっとします。そして、もっとしても、オペラとしては破格の安値なのです。
因みに、手元に会場で貰ったオペラ公演のフライヤーがあるのですが、S席の値段をざっと書いてみます。
・メトロポリタン・オペラ S席64000円(因みにF席で15000円)
・フィレンツェ歌劇団(ファルスタッフ) S席53000円(因みにF席で12000円)
6万4000円に、5万3000円だぁ〜!!
安いお笑いライブなら、64回、53回見られます。
(お笑いライブで計算しちゃ駄目なのか??)
ね。凄い値段でしょう〜(^_^;)。
だから、S席13000円は、破格の安値なんですよ。
何故安いかといえば、メインキャストのタミーノ(王子様)、パパゲーノ(鳥刺し)、ザラストロ以外は日本人だから・・・だと思う。
『魔笛』はモーツァルトが作ったオペラです。
夜の女王の歌と、パパゲーノとパパゲーナの掛け合いの歌は有名だと思います。
特にパパゲーナとパパゲーノの掛け合い。
♪「パ」「パ」「パ」「パ」
♪「パパパパパパ」
とお互いの名前を呼びかけあう歌なのですが、この歌、ご存知の方は多いはず。
何故なら“パナップ”というアイスの宣伝に使っていたから(笑)。
なので私は、未だに「♪パパパパパパ〜」と言われると、後ろに「パナップ♪」と付け足したくなります。
勿論、本家本元には付いていませんが(笑)。
ストーリーは、時代背景も場所も良く分からないある町で(「イシスの神」だの「オシリス」などと言う言葉からして、エジプトらしいのだが、別に衣装などはエジプトっぽくはない)、王子が魔物に襲われる。
それを、そこを支配している夜の女王の侍女3人に助けられ、夜の女王に請われ、不思議な笛を手渡され、たまたまそこに居合わせた“パパゲーノ”という鳥刺しと一緒に、ザラストロという人の城に囚われた、夜の女王の娘・王女“パミーナ”を助けに行く。
という・・・まぁ、分かりやすく言えば、クッパに囚われたピーチ姫を、マリオが助けに行く・・・みたいなものでしょうか。(オイ)
まぁ、本当は、ザラストロは賢者(良い人らしい)で、色んな試練を乗り越えて、王子と王女は結ばれる・・・という話なのです。
で、このお話は、ザラストロとタミーノ(王子)が主役なんだと思いますが・・・。
私は、夜の女王が大好きなんじゃ!!!!
夜の女王、恰好良いよ〜♪
夜の女王が歌う「ハハハハハハハハハ〜♪」という脳天突き抜けそうなソプラノの歌。(有名な歌です。これもCMソングとして使われていた)
これ、生で聴くと感動するねぇ!!
「凄!」と思ったよ。
何しろ夜の女王は、月のゴンドラに乗って降臨してきましたしね。「玉姫殿??(結婚式場)」とちょっと思った(笑)。
因みに、母の友人の娘さんは、侍女1という役柄でした。
侍女も結構見せ場があるんですね。
王子様を誘惑するところが好きです。
「喋っちゃいけない」という試練を与えられた王子を、何とか喋らそうとして誘惑するのだ。
結構色っぽい。
あと、コメディリリーフの鳥刺し(バード・ハンター)のパパゲーノ。多分、コメディリリーフだからだと思うが、何故かところどころ日本語が混じる(笑)。
美人の嫁を娶るには、厳しい試練を越えなきゃいけないと分かり、「オクサンイラナイ(奥さん、いらない)。」と言ったり、地下室に閉じ込められた時、僧侶からワインを貰って飲んで「オイシイ」と言ったりね。
途中、客いじりもあったりする(笑)。
折角めぐり合ったパパゲーナ(恋人)と離れ離れになって、「首をくくろう。でも、皆が『駄目だ』って言ったらやめるよ〜♪」と唄い、客席に耳を傾ける。(当然誰も返事はしない)で、「何ていう静寂だ〜。僕なんてもうどうなっても良いんだ〜♪」と又、唄いだす。
これが2回ほど繰り返されるのだが、2回目のとき、親切な客が「NO!」と答えていたのが、えらく可笑しかったです。
でも、オシイ!ドイツ語だから、「ナイン!」って言わなきゃ、パパゲーノには通じないよ!(笑)
3時間くらいの舞台なのですが、結構あっという間でした。
ファンタジックRPGが好きな人は、結構嵌れるオペラじゃないかと思います。
資料写真は、3人の侍女、夜の女王とパミーナ、侍女とパパゲーノとタミーノ。
侍女の写真には、母の友人の娘さんも写ってます。
コレ、お土産屋さんで売ってました。母は買っておりました。
ログインしてコメントを確認・投稿する