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2008年04月07日22:40

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武庫川渓谷廃線跡ハイキング

日曜日に夫婦で行ってきた。

堺から宝塚まで高速で約1時間。駐車場に車を停めてJR宝塚駅から電車に乗る。
ガイドフックによれば1駅先の生瀬駅から歩くというのだが、ネットで色々な体験記を読むに、生瀬からだとトラックが黒煙を吐きながらビュンビュン走る狭い国道を通らなければならないらしく、もう1駅先の西宮名塩からだと民家の間を抜けてスタート地点までいけるというので、西宮名塩まで電車に乗ってそこから歩くことにする。

西宮名塩という場所は、谷の間に道路が階層的に走っていて、駅を出て景色を見た瞬間「未来都市みたいや」と少し感動を覚えてしまった。イメージがわかない人は、トミカのミニカー立体駐車場がこえだちゃんのきのこのおうちの中に挟まっていると想像してもらえばわかりやすいのではなかろうか。余計わかりませんか。そうですか。
西宮名塩の駅から集落の間を抜けて歩く。地元の人には悪いが超田舎。茅葺き屋根の家があるのには流石に焦った。ここは白川郷か?
駅からテクテクと15分ほど下り坂を歩くと、武庫川に到着した(写真左)。

思ってもみなかった絶景に歓声。巨岩奇岩がゴロゴロの見事な渓谷美。あの武庫川の上流にこんな場所があるとは!!
水自体は「これが武庫川であるということを考えればキレイな部類」という程度で、洗剤の泡のようなものがたくさん浮いていたりして若干興醒めな感じ。まあ上流に三田の街があるので仕方がない。川なのに仄かに磯の香りがするのは一体何故。

渓谷の脇には旧JR福知山線の廃線跡が走っており、JR黙認状態のハイキングコースとなっている。昭和61年まではこの場所を列車が走っていたのである。今日は天気もよく、ウグイスなどの小鳥の鳴き声があちこちから聞こえてきて、歩くに快適なことこの上なし。
さすがにレールは撤去されているが、枕木は残っており、ところどころにに昔列車が通っていたことを思わせるオブジェが現れる。子供などはさぞかし喜ぶことであろう。大人にとっては、足元を見ていないとつまづいて転ぶが足元を見ていると渓谷美が見れないというダブルバインド仕様となっている。
時折「人面岩」とか「高座岩」などといった表示があるが、一体どれがその岩なのかはパッと見わからない。別にわからなくても渓谷美は変わらないのでかまわない。しかしどうやらこの辺にダムを建造する計画があるらしい。この渓谷美をダムの底に沈めるのはいささか残念な気もする。

廃線跡には6ヶ所のトンネルがある(写真中)。最長で400mあるトンネル内に照明は一切なく、S字にカーブしているために中は本当に真っ暗闇である。
懐中電灯を持参していなければ枕木に足をとられて転倒するか水溜りにはまって笑いの神が降臨するかのどちらかであろう。
どちらにせよプチ探検気分を味わえて「オラ、ワクワクしてくっぞ」と天津飯と戦う悟空さの気持ちが理解できるのは請け合いである。
トンネル内はひんやり涼しく、日差しの下を歩いた身体に心地よい。ひるねは「上から首筋に水落ちてきた〜!」と悲鳴をあげていた。

鉄ヲタが泣いて失禁しながら喜びそうな鉄橋(写真右)を渡るとそこから先は整備されていて公園などもある。
桜の園と銘打った場所もあったが、残念ながらこの辺の桜は山桜らしくまだ咲いていない。ソメイヨシノならば満開であったろうに。
そこで川を見ながらお昼にする。ひるねが作ってくれたお弁当はビックリするほど美味かった。

廃線跡の出口から舗装道路を15分ほど歩き、武田尾温泉に到着。
山間の狭い土地に3軒ほどの小さい温泉旅館があり、一番奥の元湯旅館というところに行く。どうやらこの旅館ではキジ鍋、カモ鍋、ボタン鍋などを食わせてくれるらしい。泊まりで来るのも一興か。
「お風呂に入りたいんですけど〜」と入っていくと、日帰り入浴は予約制になっているのだが、予約の客が来るまでまだ時間があるからと入れてくれることに。ちなみに昨日はものすごい数のハイカーが押し寄せていたそうな。週間天気予報で日曜は雨の予報が出ていたのがオレたち夫婦の今日のハイキングにはプラスに働いたらしい。
入浴料は1人1,000円。若干高いなあと思っていると、3,000円で貸切もできるらしい。1人千円なら高いが3千円で貸切なら安いではないか。即答で貸切にしてもらうことにした。
温泉はめちゃくちゃ気持ちよかった。歩いた汗を流してサッパリ。何かお土産を買って帰りたかったが、この武田尾というところは商売っ気が全然ない町で、土産物屋もなければ旅館にも土産物販売コーナーなど存在せず。諦めて帰る。

武田尾駅はホームの半分がトンネルの中、残りの半分は鉄橋の上にあるという愉快な構造の駅である。改札は斜面にある。まったく土地を使っていない。土地のない場所にも駅は存在できるのだなあと妙に感心する。
宝塚駅までは3駅。あっという間に着いてしまった。宝塚に着いた時点で昼の2時。まだ時間が早いので、せっかく宝塚に来たのだからと手塚治虫記念館に立ち寄ることにした。
1時間ちょっと展示を見学してまわる。土産はあまりピンとくるのがなかったのだが、何か思い出の品を買って帰りたいと思い、ヒョウタンツギのクッションを買って帰ることに。
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