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2005年12月21日18:15

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スコットランド国立美術館展。

先ほどから、液晶画面がチラチラします。電圧が悪いのか、“液晶には使用しないで下さい”と書いてあるクリーナーで画面を拭いちゃったからなのか・・・(^_^;)。目に悪そう・・・。

さて、このクソ忙しい時に、Bunkamuraザ・ミュージアムまで、『スコットランド国立美術館展』というのを見に行きました。
いえね、このクソ忙しい時に行く羽目になったのには理由があるのです。

母が、美術館に行く予定を忘れて他の予定を入れ(しかも2回も)、日が延び延びになったからだ!!

そもそも私は美術館もライブも映画も出来れば1人で行きたい人間なので(特に美術館はね)、母は行く気がないとみなし1人で行こうとしたら、何故か逆ギレされました・・・(-_-;)。何故に??

で、原稿で忙しい中、行って来たわけでございます。
因みにチケットは例の如く、アンケート書いて当たったやつだから無料です。しかし・・・よっぽどアンケートを書く人っていないんだな(^_^;)。

『スコットランド国立美術館展』。印象派を中心とした、スコットランド(イギリス)&フランスの絵画を集めたものです。

印象派は正直苦手なので、「まぁ、パっと見て、パパパッと帰ってくりゃ良いや」と思って行ったら・・・・・・。

うわぁ〜!!!ミレイがあるよぉ〜!!!(@_@。ラファエル前派のジョン・エヴァレット・ミレイの美少女の絵があるよぉ!!!
うわぁ〜!!うわぁ〜!!!ウギャア〜!!!!!

最初パネルの説明を読んでいて『このコーナーは、ラファエル前派のロセッティやミレイに影響された画家の絵が展示してあるよ』的なコトが書いてあったのね。で、そのパネルの横にジェームズ・アーチャーの『夏のひととき、グラスターシャー州』という絵があったのね。この絵も良い絵で、確かにちょっとミレイに似た雰囲気の美少女達が、花で首飾りを編んでいたり、会話してたりする絵なのです。で、「うわぁ〜綺麗〜。この絵好きだなぁ〜。」と母に言ったら、母が「あら、あっちの絵も素敵」とトコトコ歩いて行ったのです・・・。で、フッと振り向いたら・・・・・・・

あるじゃないですか!!本家本元、ミレイの美少女が!!

嬉しさのあまり興奮気味で、しかも涙目で、私がどれだけミレイの絵が好きか母に説明するも、母はキョット〜ンとしてました(^_^;)。

ミレイ『優しき目は常に変わらず』。スミレの花かごを持つ亜麻色の髪の美少女。斜め左を向き、遠く視線を投げかけています。何か考えているようにも見え、何か見ているようにも見えます。
最初のタイトルは『スミレの花を持つ少女』だったらしいのだが、後にミレイが詩人ブラウニングの『カタリナからカモンズへ』の引用で変更したのだそうだ。
『優しき目は常に変わらず』の方が、素敵なタイトルだと思うわ。
この絵は、厳密に言うと、ラファエル前派から、ミレイが離れた後に描かれた絵だから、ラファエル前派の絵ではないのかも知れないけど、それでもどこか甘やかで、感傷的な雰囲気があるところは、ラファエル前派のそれよね。

このままだと、ミレイのことだけで終わっちゃうので(^_^;)、次にゴ〜!!

スコットランドの絵描きさんは、面白いですね。初期の頃は、ロマン派やフランドル絵画などを思わせるような絵を描く絵描きさんがいたり(影響されたみたい)、後半は印象派に影響されて、印象派的な絵になったり。

私のお気に入りはホレイショー・マックロックの『スコットランド低地地方の川』。ちょっとドイツロマン主義を思わせるようなタッチで描かれた夕日に映えたお城の絵。やっぱりちょっと感傷的な印象を受けました。

私は印象派は好きじゃないのだけれど、シスレーだけは何故か好きなのです。凄く地味な風景画を描く人で、全然売れなくて、貧乏のまま亡くなっちゃったそうなんだけど・・・。
そのシスレーの絵も2点ありました。私は『シュレヌのセーヌ河』という絵の方が気に入りました。薄い灰青色の印象が強い地味〜な河の絵。印象派っていうより、バルビゾン派の絵みたい。もう1枚の『モールジーのダム、ハンプトンコート』の方が、一般的に思う印象派の技法だと思うんだけど、印象派苦手な私にはちょっと・・・でした(^_^;)。でも、ポストカードは『モールジーのダム、ハンプトンコート』の方しかねぇでやんの!!まぁ、日本で1番人気は印象派なので、こっちの方が売れるよね・・・。

バルビソン派といえば、カミーユ・コローの絵が結構来てました。コローは好きです。『クーブロンの風景』という木々をフワッとした感じに描いた絵がお気に入り。

他にも、有名どころとしてはクールベも来てたよ。『峡谷の川』という絵が凄く綺麗だった。深い水の色に青い山のコントラストが美しい。

あと、マネやピサロ、ブーダンなどのエッチングやリトグラフ、水彩画やチョーク絵なんかが沢山あったのも楽しかったな。

印象派がお好きな方は、モネやルノアールの絵も来てました。モネが3点で、ルノアールは1点かな。

パパパッと帰ろうとしたのに、ミレイがあったばっかりに、結果3時間半おりましたよ。そのうち1時間はミレイを見ていた(笑)。
ミレイの絵の前に、ソファーがあって、丁度良かったのよね。真横に警備員さんがいて、ずっと座ってるのも変に思われると思って、チョコチョコ立って違う絵を見ては、又、ミレイの絵まで戻って来ていたのだが、最初「又来た、この女!」的な目で警備員さんに見られていたものの、最後の方は、警備員さんに会釈されるまでになりました!(笑)「お帰りなさい」・・・そんな感じだった(^_^;)。

母が図録を買ってましたよ。母と私は絵の趣味が思いっきり違うので、欲しい図録が被らなくていいな。母は順当な日本人趣味らしく、印象派が好きなんだって。この展示会でも「モネが1番好き。」って言ってた。
母は間違っても『ヴィクトリアン・ヌード展』の図録なんて買わないだろうから(笑)、趣味が180°違うのも良いものです。

帰りにBunkamuraのカフェで、アフタヌーンティーセットみたいなのを食べたよ。スコーンやらムースやらサンドウィッチやら果物やらが沢山載ってる3段の皿で来るやつ。
母は最初これを2つ頼もうとした・・・。絶対食べられないから1つにしろ!と言ったら、案の定だった。量がかなりあります(でも本来は1人前らしいよ)。
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