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2007年11月07日16:25

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アメイジング・グレイス〜MINAKO

日本人のどんなスーパースターが死のうが、
クイーンのメンバーのホームページに超長文の追悼文が載ったりはしまい。

というのは、彼女の価値を語る逸話の一つではあろう。


本田美奈子.さん思い早見優ら合唱
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=333865&media_id=30


るんるんムード

デビュー時より「将来凄い歌手になるかも?」と思わせるところはあったが、
その翌年にはへそ出し衣装&腰振りパフォーマンスで別の意味でスゴくなってしまい、
自称アーチスト路線が板についてきたと思ったらお色気ヘビメタ化し、
(ファンの人すまぬ、私は苦手でした)
ミュージカル主役に大抜擢も事務所が倒産・・
当初は困難な挑戦と思われたクラシック参入で新たな境地とファン層を開拓、
いよいよ歌手としての真の黄金時代を迎えるかと思われたのに思わぬ病魔が・・

と、この人の歌手人生は想像もつかないことばかりであった。

誰もが知ってる有名人ではあるが、売れてた時期は2年程度と短く、
その累計レコード売上も、アイドルとして同期の中山美穂、南野陽子に及ばず、
斎藤由貴にも負けるかも知れない。
評判だった歌唱力について大器、あるいは天才と呼ぶ声があった一方で
キワモノ視する者も少なくなく、
ミュージカル進出以降は日本屈指の実力派女性シンガーだったと思うのだが、
常にアイドル・へそ出し衣装のイメージがつきまとって見られた人、本田美奈子。
(ホントはアイドルと歌の両方の才能があったのだから凄いと思うのだが)


しかし、ホントに星の数ほど登場した80年代女性アイドル群にあって、
ずっと歌手というスタンスで勝負してた人が他にいたかというとちょっと思い浮かばず、
紆余曲折のキャリアの末に新たな地位を確立しつつあったことは賞賛されるべきだし、

歌謡曲の人でハード・ロックやR&B(というかブラック・コンテンポラリー?)を
本格的に導入したのも彼女が最初という気がするし、
ヴィジュアル面に自らアイディアを出して着手してたという意味でも
現在のJ-POP歌姫の始祖という見方もできるような気がする。
速弾きギターの世界でのリッチー・ブラックモアばりの功績度ではないのか?


本田美奈子は根っからのライブ大好きシンガーである。
アイドル時はトーク時と歌唱時のキャラの豹変ぶりが特徴のひとつであったが、
これがお客の観ているステージでとなるとさらに2段豹変し、
驚異的な歌声のパワーとテンションで突っ走り、素晴しいアドリブ・テクニックを
連発する。
アイドルとしてデビューし、世界的に見ても稀有な変遷歴を繰り広げた彼女の正体は、
お客の前で歌うことを至上の喜びとし、歌の中のドラマや感情を皆と分かち合うことを
生き甲斐としたごくごく純朴な人だったのではないかと思う。
天然とも言うかも知れんが、愛すべきことだ。

ファンを自称しながらも、そんなことにも長年気づかなかったよ・・

今にして思うと、
彼女がデビュー時から大器と呼ばれながら大スターとまではならなかったのは、
理想主義者にして性格や人間性が純粋過ぎ、一本気過ぎた為に
あまり俗っぽい歌が板に付かず、「つばさ」みたいな普遍的テーマの歌はイイのだが
あまり一般人と目線を合わせたアプローチが得意でなかったみたいなのが
最大の要因ではないかと勝手ながら思う。
それを正とするならば、そこで腐らず偏屈化したりしなかったところには
ひたすら頭が下がる限りだ。

だからこそ、あの不屈の精神、笑顔、無尽の優しさ、パワフルさ、、
死とかそういうものでこの世から消えてなくなるものとは思いたくないものです。

末永く人々の記憶に残り続けることを祈ります。
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