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2005年08月16日21:42

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松岡美術館珍道中。

新聞屋さんから、松岡美術館のチケットを貰いました。企画展&常設展の美術館らしいです。企画展は『フランス近代絵画展〜印象派からエコール・ド・パリ』&『中国青花展』の2本立てです。

今回も、スペシャルゲストがおりました。そう、我が母です・・・。最近気が付いたのですが、母は無料の美術展には付いてくるらしいです(^_^;)。

嫌な予感がしました・・・。でも2枚あるので、断れません・・・。そんな不安な中、目黒に向けてレッツゴー!です。(松岡美術館は、目黒庭園美術館のちょっと先の方にあるのです)

目黒に到着したとたん、嫌な予感的中。母が言いました。
「喉、渇いたぁ〜。何か飲みたい〜。」

マジかよ!

私は、美術館に行く前に、何処かに寄るコトはまずありません。テンションが上がりきっているので、美術館以外何処にも行きたくないというのもありますが、1番の理由は
「見る時間減るやんけぇ!」
です。

そのまま無視して歩き続けるも、母の「喉、渇いた」攻撃はやみません。
と、フッと横を見ると、庭園美術館のところにある、『カフェ庭園』が見えてきました。
以前、元会社の同僚が「美味しいカフェだよ。」と言っていたのを思い出しました。
つい「あ、このカフェ、美味しいんだって・・・・。」と言ってしまいました。
「しまったぁ〜!」と思うも、後の祭り。

「じゃ、ここ入る。」
と、母は、ズカズカ、カフェ内に入ってしまうじゃあ〜りませんか!

「おおい!アタシは別に喉も渇いちゃいないし、腹も減ってねぇよ!」
そんな叫びは虚しく、母に強制連行されました。

私はカモミール&ミントティーを飲んだのですが、美味かったですよ。母は、ロイヤルミルクティーを飲んでました。
ここで、40分のロスタイムです。先が思いやられます(^_^;)。

とりあえず、松岡美術館に無事到着。母と待ち合わせ時間を決め、いざ、美術探訪へ!

松岡美術館って、初めて行ったけれど、結構良い雰囲気の美術館ですね。広さも、広すぎず、狭すぎず。大きなガラス窓の向うには、緑豊かな、中庭も見えます。

1Fは、常設展らしいのですが、エジプト美術から、ヘレニズム期のギリシァ彫刻から、ガンダーラ美術から、現代彫刻までと幅広い。

私のツボは、ガンダーラ美術!!仏像、大好きなんですよ。!!特にガンダーラの物が!3世紀の、結構な良品が揃ってるじゃ、ありませんか!吃驚。

因みに、ガンダーラ美術って、インド仏教、ギリシャ・ローマ彫刻技法、イラン系遊牧民クシャーン族の美意識が融合して出来たのね。だから、仏像も、中国や日本の仏像と比べると、掘りが深いお顔立ちなんだ。
いつも思うのだが、ガンダーラの仏像は、美男子だよねぇ〜。萌え萌えです。菩薩も、日本の物と違って、男性的(日本の菩薩様って、女性的だよね)。仏陀は、お髭をたくわえたワイルド系です。
仏像の他にも、仏陀の生涯を掘ったレリーフなんかもあるですよ。

他、仏像で嬉しかったのは、11世紀〜12世紀のヒンドゥー教の物が多いコト。ヒンドゥー教は、アーリア人のヴェーダ以来のバラモン教と土着信仰が融合して結びついた宗教なんだそうだが、仏教と違って、神様は躍動的で、官能的。
日本で馴染み深いのは、やっぱり、破壊の神、シヴァ神でしょう!そのシヴァ神と神妃パールヴァティーの絡み(シヴァ神が、パールヴァティーの乳揉んでるの。しかも、パールヴァティーは巨乳だ!・笑)の像などが展示してあります。
シヴァ神の他に、維持を司る神ヴィシュヌ。宇宙の創造を司るブラフマー。この3人を“三大神”とするのが、ヒンドゥー教なのですが、民衆には、やっぱり、シヴァ&ヴィシュヌが人気あったみたい。
ブラフマーの像もあったケドね。

気になったのは“音楽の神シヴァ”と書いてあった像。シヴァ神って音楽の神様でもあったのか?神様って、色んな機能を持たされちゃうのは、良くあるコトだが、破壊と音楽が結びつかなくて、「???」という状態の私でした。
破壊しながら音楽を奏でるシヴァ神・・・。あ、それも恰好良いな(笑)。

ギリシャ彫刻は、ミネルヴァがお気に入り。綺麗なミネルヴァだったわ。

2F、企画展の方は、キスリング、ローランサン、モネ、ルノアール、モディリアーニ、ユトリロなどなど・・・。

天邪鬼な私は、日本で1番人気の、印象派の絵が実は苦手だったりします(^_^;)。いや、綺麗とは思うんですが、光より闇、太陽より月、エロスよりタナトスに魅かれてしまう私は、どうも印象派ってとっつき難い。

でも、本物見れば、やっぱりそれなりに楽しいですね。作者の筆使いとか分かりますし。

ローランサンは好きなんだ。パステル調の柔らかい絵。帽子を被った少女の絵が可愛い。

あと、嬉しかったのは、シスレーがあったコト!
日本では、あんまり人気がないシスレー。地味な絵だしね。でも、彼の描いた地味な風景画を見ると、何故か私は、スッとするのです。1枚だけだったケド、シスレーらしい地味な風景画で良かったです。

フォービズムのヴラマンクも楽しかったな。強烈な色彩の“スノンシュの落日”。

中国青花展は、景徳鎮の磁器が沢山ありました。
時代によって、コバルトの産出場所が違うと、微妙に青も変わってくるんですね。イスラム教圏だと鮮やかな青。中国産だと淡い青になるみたい。
私の祖父は、骨董品集めが趣味で、家にも焼物が沢山あるんですが、母が「うちにも似たようなのがある。」って言うんですよ・・・。

家に、景徳鎮の焼物があるわけねぇだろう!!

暫く2Fを見物し、階下に降りると母がおりました。
何か熱心に見てるんですが、何かと思ったら『抹茶とお菓子500円 受付に承りください』と書いてあるんです。
母、一言「お茶、あるよ。」

又、飲むんかい!さっきカフェでお茶飲んだろうが!腹、カッポカポになるは!!

何とか、そこは、母に我慢させたんですが。
ただ、不思議なのは、その美術館、別に、カフェがあるわけじゃないんですよ。ガラステーブル(図録が乗ってる)と椅子があったケド、ここに抹茶&お菓子が運ばれて来るのだろうか?

余談だが、母は、抹茶&お菓子は気が付いたのに、私が1番ウヒャウヒャ言いながら見ていた、仏像展示には気が付かず、見ていなかったそうです・・・。ある意味、ズゲエ!母の座ってた真横で展示してたのによ!
ちゃんと、母に教えてあげて、母も仏像見てました。

帰りにミュージアムショップでポストカードを沢山買いました。

美術館探訪はこれでおしまいと思いきや、その後のコトが・・・。

帰り。母が小腹が減ったと申します。
どこかカフェに入りたいと・・・。

そして入った場所は・・・『カフェ庭園』。

行きも入ったやんけ!1日ですっかり常連さんですは(^_^;)。

トマト&モッツァレラチーズのサンドウィッチが美味かったです。
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