mixiユーザー(id:65677)

2006年10月24日09:21

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命の値段

えぇと、あまりmixi日記向きではないお話し(どちらかというと自サイト向き)で、且つかなり意見の分かれることだと思うのですが、ちょっと気になったので、本日予定していたネタを見送って掲載。


移植希望女児の募金、目標達成=ネット上の中傷乗り越える−東京
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=106587&media_id=4

原因不明の「特発性拘束型心筋症」と診断され、米国での心臓移植手術を希望している東京都三鷹市の上田さくらちゃん(4)について、支援団体は23日、手術に必要な募金目標額の1億3600万円を達成したと発表した。募金活動は終了し、さくらちゃんは年内に渡米する。
募金をめぐってはさくらちゃんの両親がNHK職員だったこともあり、インターネット上で「身銭を切っていない」などとする中傷が相次ぎ、ネット社会の問題点が浮き彫りとなっていた。支援団体は目標額のうち、3000万円は両親の自己負担であることを公表している。
[時事通信社]



この中傷に関しては、アホくさいことやってるな、というだけです。本来、それが詐欺だと思うなら募金しなければいいだけの話で、募金したい人の善意まで含めて非難することは完全なお門違い。騒ぎのための騒ぎを起こしているに過ぎません。


ただ、こういう運動に関していつも感じいた違和感があったんですが、この件について小生のよく行くある議論系サイトに書かれていたことがその答えのひとつの方向性を示していました。


<引用始>
俺にはどうも「なぜ難病の子供が生きる権利があるのか」が分からんのよ。「命は等価だ」と考える自分にとって、片や1億以上のコストをかけて生かされる命と、片やワクチン注射など、数百円で生きる事のできるできる命を両天秤にかけないことは、バランスを欠いているとしか思えない。(中略)なぜ日本人の裕福(子供を産むことができる経済力=裕福)な家庭だけが、1億もの金を与えられて、それを正当だと考えられるのかがさっぱりわからない。
<引用終>


すなわち、この運動にはすぐに募金をする人でも、いわゆる発展途上国での貧困層への募金はしていなかったりする……というか、気付いていなかったりする。遠い国の何千万人より、同じ国のひとりの方がイメージしやすいってのももちろんあるとは思いますが、結果的なアンバランスさは確かにあり、それを憂えた文章です。


なるほど、小生の感じていた違和感が、ちょっと分かった気がします。こういう言い方が、謗りを受けることは承知で申し上げますが、


このままでは、宣伝のうまい人の命が助かる


ことになってしまう。


今や国政選挙もそうなってしまっていますが、現代日本における武器はやっぱりメディアで、それを(意識的か無意識的かは問わず)上手く利用できることが、物事の完遂に重要な意味を持ってしまう。


それが悪いことだとは言わないのですが、メディアから発信され溢れかえる大量の情報のるつぼに埋もれた「他にもある、大切なこと」を、見逃さないことも重要かな、なんて思うわけです。





小生は募金をしておりませんが、上田さくらちゃんの手術の成功をお祈りしています。きっと、自分が親だったら、上に書いたことなんかどうでもよくて、全てをかなぐり捨ててでもなりふり構わず子供を助けたいと思うだろうから(子供どころか妻を娶る予定すらありませんが)。





【一年前の日記】
●四字熟語
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=47967848&owner_id=65677
似非占い師(?)、トモサク降臨w でも、面白いからやってみて!
【二年前の日記】
●ブラヴィッシーモ
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=2779852&owner_id=65677
ディズニーディズニー。
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