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2026年10月26日05:57

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「言葉だけでは人は動かない」という点については一理あると思います。 実践が伴わなければ説得力が弱くなることも事実でしょう。

 ただ私は、言葉と実践を切り離して考えてはいません。
人はまず言葉によって理念や目標を共有し、その後に行動へ移ります。
種を蒔く前に何を育てるかを考えるように、実践の前には必ず思想や理念があります。
確かに歴史を振り返れば、宗教や思想が争いを生んだ事例もあります。
しかし同時に、人権、平和、民主主義、福祉、災害救助などもまた、人々が理念や言葉を共有したことから発展してきました。
問題なのは言葉そのものではなく、その言葉が支配や利益のために使われるのか、それとも生命や共生のために使われるのかではないでしょうか。
私は農業や陶芸について考える時も同じことを感じます。
農耕は生命を育みますが、一方で自然に手を加える行為でもあります。
陶芸もまた土を掘り、薪やエネルギーを使います。
つまり何かを求めれば、何かに影響を与え、時には何かを壊すことにもなります。
それは人間が生きる以上、完全には避けられないことだと思います。
だから私は「求めない」ことではなく、「求め方」を変えることが大切だと考えています。
アイヌ語の「ウレシパ」、すなわち「共に育み、共に育て合う」という考え方です。
競い合いながら求めるのではなく、支え合いながら育てる。
奪い合うための利益ではなく、共に生きるための利益へ向かう。
その方向を示すためにも、私は言葉を大切にしています。
言葉は実践そのものではありません。
しかし言葉は、実践へ向かうための種でもあります。
種を蒔かなければ芽は出ません。
そして芽が育って初めて実践という実りになるのだと私は考えています。​
‌
そして私は、希望と夢の大切さも忘れてはならないと思っています。
希望や夢を語ると、「理想論だ」「現実を見ていない」果ては「頭がお花畑」と言われることがあります。
しかし私は、希望や夢とは現実から逃げるための空想ではなく、進むべき方向を示す羅針盤だと考えています。
船が目的地を知らなければ航海できないように、人も社会も希望や夢がなければ前へ進むことができません。
ただし、希望や夢を語るだけでは現実は変わりません。
そこで必要になるのが、「希望や夢と現実との間にある差異を埋める思考」です。
私はこの思考を、ウレシパを
「共産的実践思考」
と呼びたいと思います。
それは理想だけを見ることでもなく、現実だけを見ることでもありません。
希望や夢を目標として掲げ、その実現を妨げている課題を見つめ、一つひとつを対話と協力によって乗り越えていく思考です。
例えば、「平和な社会」という夢があったとしても、現実には争いや貧困、差別や環境破壊があります。
だからといって夢を捨てるのではなく、なぜその問題が起きるのかを考え、原因若しくは動機と向き合い、小さな行動を積み重ねることで距離を縮めていくのです。
私は、練習も訓練も本質的にはこの差異を埋める営みだと思っています。
できない自分と、できる自分との間にある差異。
現実と目標との間にある差異。
現在と未来との間にある差異。
その差異を少しずつ埋めるために人は学び、練習し、訓練し、経験を積み重ねます。
そして社会もまた同じです。
理想と現実の差異を埋めるために、話し合い、協力し、共に育み、共に育て合う。
繰り返しますが、私が大切にしているアイヌ語の「ウレシパ」とは、まさにその営みではないでしょうか。
求め合い、奪い合う社会ではなく、共に育み、共に育て合う社会へ。
希望と夢を語る者、現実を見つめる者、そのどちらも必要です。
なぜなら、人類の進歩とは希望と夢を失わず、同時に現実からも目をそらさず、その間の差異を埋め続けてきた歴史そのものだからです。
私は、その差異を埋める力こそが知恵であり、その知恵を互いに持ち寄ることこそがウレシパの精神だと思っています。
本を読む事、ドラマを見る事、人から物語を聞く事も疑似体験です。疑似体験は練習で有り一つの経験にもなります。
・・・長文なので再度短く分かりやすく、まとめますね。
私は、言葉は種、実践は実りだと思っています。
農業も陶芸も、何かを生み出す一方で自然に影響を与えます。文明に触れた人は何かを求めれば、何かに影響を与えることを避けられません。
だから大切なのは「求めないこと」ではなく、「求め方」です。
私はその答えの一つが、アイヌ語の「ウレシパ(共に育み、共に育て合う)」だと考えています。
また、希望や夢は現実逃避ではなく羅針盤です。
理想と現実の差を埋めるために学び、練習し、訓練し、話し合い、協力する。その積み重ねが実践です。
本やドラマ、人の体験談も疑似体験という名の練習です。
理想を語ることと現実を見ること、その両方があってこそ人も社会も成長すると私は考えています。
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