町田そのこさんの最新刊。
これが本当、深く考えさせられる、渾身の力作になっています。
普段意識しない、家族の在り方についてをテーマにした作品です。
殺人という重罪を犯した兄の身を案じ、一家離散という状況に陥る茜。
片や、毒親に育てられた初恋の碧生。
すれ違って、また再会し、そしてーー。
家族のせいで、時に苦しめられ、現実には抗えない。
居場所があるだけで、現実に抗う術を見つけられる。
この二人は、居場所が見つかったからこそ、最悪な選択をせずに済んだ。
人間、居場所を見つけると、生きる気力さえ湧き出るというもの、それが町田さんのメッセージである。
恐らくであるけれど、本屋大賞ノミネートはされるかもしれないと思うほどの良作でした。
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