mixiユーザー(id:67753617)

2026年10月18日00:31

75 view

我ら第一ネコ師団



第一話 師団とネコとネコとネコ


唐突に始まるネコたちの物語
ある1匹のネコを主人公に、という訳ではなく、登場する全てのネコたちが主役であり、また脇役である
が、このままだと物語の進行に些か不便なので1匹だけ物語の語り手、言わば客観的な視点を織り交ぜる代弁者としてのネコを紹介する

副師団長、凛ちゃん サビネコ

以降はこの「副師団長 凛ちゃん」が物語を進めていく
ここは営内司令塔師団長室前の廊下


毎日この師団には驚かされることばかりにゃ
訓練の途中にも関わらず日向で眠る隊員、いつでもご飯を要求してくる隊員、お互いに毛繕いする隊員、数え上げたらキリがないにゃ
まったく、自分の毛並みを整えている暇も最近は4時間しか取れていない忙しさにゃ

副師団長としては、師団の基本理念である「平和・協力・ご飯」を尊重しているところではあるが、規律が乱れることだけは見逃せないにゃ
こうして営内を日常巡回してみても、あちこちに隊員が落ちてるにゃ

ふむ、寝るのも訓練?

それは常日頃、師団長が仰っているから惰眠ではないにせよ、ないにせよにゃ…
せめて隊員宿舎でゴロゴロしていたら良いものを…
寝るのは休息訓練中だから邪魔はするにゃ?

ご飯を要求するのは福利厚生上の当然の権利にゃ?

毛繕いは相互扶助の精神と絆の深め合いにゃ?

確かに師団の理念に反していることは何もないにゃ
理論上はみんなが任務を遂行中ということになるにゃ

副師団長自ら巡回に回らないといけないのも、営内パトロールの最中の隊員が天気が良いからと師団正門前で堂々と寝てしまうことが多発したからにゃ
あの時は営内に師団車輌が入れなくて渋滞まで引き起こしてしまったにゃ
まあ、師団車輌の隊員も車内で寝てしまったから事なきを得たにゃ
つまり結局、誰も急いでいなかったにゃ

今度はダンボールの中にぎゅぎゅうに隊員3匹が詰め込まれて、誰が最初で誰が最後だったか無言の協議を続けているようにゃ

なに?狭所における協調性の訓練?

問題なしにゃ

こんな有様が毎日繰り返されるわけにゃ
それに対して師団長は

「我が師団では誰も見捨てない、困っている隊員には皆がネコの手を差し伸べる、強さとは力ではないにゃ
強さとは、助け合うことのできる優しさにゃ」

と仰っていたにゃ

いやぁ、全く師団長のお考えには感服しっぱなしにゃ

規律は大切にゃ
でも規律を守ることが目的であってはならないにゃ
我ら第一ネコ師団が守るのは、規律そのものではなく、仲間たちが安心して訓練に励めるこの日常に他ならないにゃ

誰も見捨てないし、誰も特別ではない
皆が特別だし、皆が仲間

師団長室にそう掲げてあるにゃ

ラッパ手の「ふぁぁぁ〜ん」という気の抜けた合図とともに、てんでバラバラにやってきたのは第一ネコ師団茶トラ隊のようだにゃ

はぁ…どんな毎日かと思い起こせば、何も変わらない日常が今日も繰り返されているにゃ

さて、今日は一つ茶トラ隊の様子をカーテンの隙間から見守ることにするにゃ

フォト


3 7

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する