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2026年06月02日06:15

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水曜クビ×4日記1470:シャオメイ


イタリア、ローマ。
レストラン〈アルフレード〉で厨房を担当しているマルチェロは、いきなり乱入してきた中国女に殴られ「アルフレードはどこだ」と詰められた。アルフレードは店主でマルチェロの父。中国人娼婦に入れ上げて失踪してしまったからマルチェロは居場所を答えようがない。女が去り、ワケがわからないまま店の常連である高利貸しのアンニバレに話すと、アンニはその中国女を捕まえようと動きだす。敵対するチャイナマフィアのボス・ワンが送り込んだ嫌がらせだと思ったのだ。しかしワンも実はこの中国女に煮湯を飲まされたばかりだった。〈アルフレード〉に現れる直前、女はワンの料理店〈紫禁城〉で大立ち回りを演じ、手下を何人もボコボコに倒していたのだ。女は福建省からやってきたシャオ・メイ。消えた姉ユンを探すカンフーの達人だった。



「シャオ・メイ ローマ大決戦」


以下、ここはネタバレだ。ネタバレ語を話せ。



引き算引き算引き算
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「鋼鉄ジーグ」や「フリークスアウト」の監督マイネッティさんの作品。過去二作に共通するのはイタリアという国の現在を見据える社会派風味が漂うジャンル映画…それもオタク的な(あるいは少年的な)ネタをぶち込んだアクション映画であるという点ですね。日本アニメ、スーパーヒーローときて、今回はカンフー。イタリア映画らしい恋愛・人情劇にイタリアらしからぬネタが放り込まれた、闇鍋みたいな映画です。タランティーノみたいに「俺の好きなもの」に徹していないのが特徴で、シャオ・メイのリベンジアクション映画を期待するとやたら長く感じるかも知れないけど、変わったイタリア映画を観る、というスタンスで眺めていたらちゃんと楽しめると思う。

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アンニの年齢に近い身からすると、「居場所の喪失」というのはかなり切実な問題だなと納得する。移民、特に中国人の台頭を脅威と捉え街が汚されていると苛立つ姿は、今の多くの日本人と共通しているしね。当たり前のように存在していた物がどんどん消えていき、社会から締め出されているような疎外感がして猛烈に孤独…これは現代のジジイたちが多かれ少なかれ抱く思いですよ。アンニバレというキャラには猛烈にシンパシーを感じたな。俺の「居場所」は映画であり映画館なんだが、アメリカのボックスオフィスがYouTuber監督たちの作品で賑わうのを見ると、俺の居場所もついに無くなったかと寂しくなるんだよね。
ま、それはともかく、間抜けな「ローマの休日」パロディもハイクオリティなカンフーアクションも全てひっくるめて俺は好きでした。オススメ。

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