mixiユーザー(id:16111126)

2026年04月10日23:21

59 view

�ぅ�ャプテン・クキの装甲蒸気船

 サイボーグの見津三兄弟と共に、自由都市サー・カイの高級遊廓へ入った我輩のスマホから、緊急事態発生を告げる警報音が鳴ったので出ると、静止衛星軌道上の巡宙艦タマの電子頭脳からの音声通話だった。
 「大変です。テロリン総統。高度200�劼留卆欝案擦�ら存在を確認していた、2千トン級の装甲蒸気船3隻が、ミロ・ナーガ王国の同盟国、キシュ公国の港から、サー・カイ港へ向けて航行を開始しました。キシュからサー・カイまでは約250海里。蒸気船は14ノットで航行中なので、17〜18時間後、明日の朝10時頃には、サー・カイへ入港すると思われます」
 我輩は、慌てず、かねてから巡宙艦タマ内部の工場で建造を命じておいた、160馬力アシガロイド128体漕ぎの2千トン級ガレー船3隻を、サー・カイ沖へ降ろすように命じた。
 円盤部直径463m、台形部を含めた全長926mの巡宙艦タマには出力1638万4千キロワットレーザー砲8門が装備されているので、それを大気圏外から照射すれば、2千トン級蒸気船(江戸へ来航したペリーの黒船と同じ位の大きさ)などは一撃で消滅してしまうのだが、それでは面白くない。160馬力アシガロイド128体は、全長90mのカーボンナノチューブ製ガレー船を30ノットで航行させることができる。
 3隻のガレー船で3隻の蒸気船と交戦して打ち破るつもりだ。
 蒸気船に、キシュ公国の国公で天才的造船技術者のキャプテン・クキが乗っているなら、尋問して、彼の正体を確かめたい。
 ムーロマ帝国の文明は、地球なら十八世紀末レベル。高度200�劼�ら真下の3�儚儖幣紊諒�体を識別できる映像を6日間に渡って撮影し解析しているが、キシュ公国以外に蒸気船の存在は確認できていない。サー・カイへ向かって来ている蒸気船は、大きさ、形、が1853年と54年に江戸へ来航した黒船に良く似ている。キシュ公国の蒸気船は、ムーロマ帝国の他の船より、50年も進歩しているのだ。
 「やっぱり心配になったからついて行く、テロちゃんとは幼なじみだし」と言ってついて来た、超能力者で陰陽師の安倍晴美は、我輩の心を読んで事態を理解した。
 タマの電子頭脳からの通信を受信したカレンが「テロリンにいちゃん、予定を変更する?」と尋ねて来たが、「いや、変更なし!」と答えた。
 「それより、晴美、あのガラの悪い連中は何だ?透視、読心してみてくれ」
 見津三兄弟にも判るように声を出して、前方20mほどの、目的地の娼館の前にたむろしている、40人ほどの船乗りらしき男たちの正体を探るように言った。

 続く
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年04月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930