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2026年03月03日09:07

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インドの輸入原油は米国やベネズエラからの調達が拡大

インドのロシア産原油輸入量が激減 米国やベネズエラからの調達が拡大
Ariel Cohen | Contributor
2026.03.03 08:30

米国のドナルド・トランプ大統領は、インドがロシア産原油の輸入を停止すれば、同国に対する関税を見直すと約束した。ロシア産原油の世界第2位の輸入国であるインドを標的にすれば、ウクライナ侵攻を続けるロシア政府の財政上の弱点を突くことができる。米国が仲介するロシアとウクライナの和平交渉が停滞する中、この影響力は重大な結果をもたらす可能性がある一方、米政府の一部では、インドへの圧力を強めれば、スブラマニヤム・ジャイシャンカル外相ら同国政府で「戦略的自律性」を主張する勢力が強化されることを懸念する向きもある。

同外相は先月中旬にドイツで開かれたミュンヘン安全保障会議で記者の取材に応じた際、インドがロシア産原油の輸入を削減しているかとの問いに対し、明確な回答を避けた。一方、インド国民会議派が主導する野党がナレンドラ・モディ政権を「圧力に屈した」と非難したことで、同国では政治的な論争が勃発した。米政府が手札を過度に使い過ぎれば、インドの支援を得て、東南アジアや中東で中国を封じ込めるための将来の協力の道筋を狭める恐れがある。

米露の間で揺れるインド

米ホワイトハウスは先月上旬、インドとの貿易協定を発表した。これにより、インドは日本と並び、米国の主要なアジアの同盟国となる可能性がある。トランプ大統領は昨年4月2日に「解放記念日」を宣言した際、相互関税引き上げの一環としてインドに50%の関税を課した。トランプ政権は後に、同国がロシア産原油の輸入を継続しているとして、関税率をさらに引き上げた。

インドはかつて、ソビエト連邦によるハンガリーやチェコスロバキア(現在のチェコおよびスロバキア)への弾圧を見過ごしてきたように、ロシアのウクライナ侵攻にも目をつぶっている。インドはロシアから割引価格で原油を購入することで利益を得たが、同時にロシアに戦争資金を提供することにもなった。インド政府の観点からは、中国とロシアの「限界なき友好」を背景に、中国に対抗する戦略的生命線を構築する上でも有益だった。


インドによるロシア産原油の輸入を阻止するため、米国のジョー・バイデン前大統領は口頭での圧力に頼ったが、効果はなかった。モディ首相は丁寧に耳を傾けたが、同大統領の要請を受け入れることはなかった。一方、トランプ大統領は優位に立つ方法を見出した。インドは米国との貿易に深く依存している。同大統領が設定した50%の関税率は、インド政府も目をそらすことはできなかった。これほど高い関税率では、インドの輸出品は中国やベトナムの製品に対する競争力を失い、ダイヤモンドや宝石といった高付加価値製品が脅威にさらされることになるからだ。

インドには、最大の輸出先である米国を失う恐れがあった。この圧力により、インド政府は従来からの保護主義的な貿易姿勢を見直すだけでなく、ロシアとのエネルギー協定についても再考を迫られた。

インドの貿易に現れ始めた変化

モディ首相がロシア産原油の輸入を完全に停止する意向かどうか憶測が飛び交う中、貿易の流れには既に具体的な変化が表れている。トランプ政権がロシアの大手石油企業ロスネフチとルクオイルに科した制裁は、インドの計算を変え始めた。同国の昨年12月のロシア産原油の輸入量は前月の日量190万バレルから激減し、同80万バレルにとどまった。さらに、当初インド向けだった少なくとも5つの貨物が中国行きに振り替えられた。

インドの製油所へのロシア産原油の到着量は1月に減少した一方で、ロシア以外からの原油の流入量は増加した。インドの大手石油精製会社マンガロール石油精製化学は同月中旬、ロシアからの原油の輸入を停止し、ベネズエラからの調達の可能性を探り始めた。インドの石油精製部門の中核を担うインディアン・オイル、バーラト・ペトロリアム、リライアンス・インダストリーズも、3月と4月のロシア産原油の積荷供給に関するトレーダーからの提案を受け付けなくなった。

インドは先月、貿易再編の一環として、米国産エネルギー資源の輸入拡大を発表した。同国の外務省がエネルギー資源調達の多様化を強調する中、石油精製業者は米国だけでなくベネズエラにも目を向けている。先月中旬までに、インド国営インディアン・オイルとヒンドゥスタン・ペトロリアムは合わせて200万バレルのベネズエラ産原油を輸入した。一方、リライアンス・インダストリーズは単独で200万バレルの原油をベネズエラから調達した。

それでもなお、インド政府は歴史的な友好国であるロシアとの関係を完全に断ち切ることは慎重に避けている。同政府は自国で開催された「人工知能(AI)インパクトサミット」にロシアを招待することで、両国間の戦略的対話の継続性を示した。ロシアは過去4年間でデジタル開発で後れを取っており、AI分野で実際に提供できるものはほとんどない。

ロシア政府の頭痛の種

インドがロシア産原油の輸入を完全に停止する可能性は依然として低い。とはいえ、輸入量の持続的な削減も、ロシアにとっては痛手となる。インドが拒否した原油の大部分は、既にロシアからの海上原油輸入を拡大している中国が吸収する可能性が高い。中国の昨年12月のロシア産原油輸入量は日量150万バレルに達し、過去11カ月間の平均値である同120万バレルを上回った。米国の圧力により中国がベネズエラに対する姿勢の見直しを迫られた場合、ロシア産原油輸入量はさらに増加する可能性がある。

だが、地政学的に見ると、ロシアはこれを快く思っていない。欧米市場を失ったロシアは、中国への非対称的な依存にさらに深く陥る恐れがあるためだ。買い手を失うことで、ロシアは中国の価格決定力と戦略的軌道に一層強く縛られることになる。ロシアの対応の余地は限られている。

同国の大手石油企業ロスネフチ、スルグトネフチェガス、ガスプロムネフチ、ルクオイルの選択肢は急速に尽きようとしている。ジョージアやインドネシアといった小規模市場には制約がある。両国とも欧州連合(EU)からの監視が強化されており、インドの輸入量を相殺できる輸入能力をいずれも有していない。例えば、インドネシアの原油輸入量はこれまで日量40万バレルを超えたことがない。選択肢が狭まり、国際社会から孤立する中、ロシアはスーダンや南スーダン、コンゴ、エチオピア、タンザニアといったアフリカ諸国に目を向け、2030年を目標にこれらの国々への輸出拡大を図ろうとしている。しかし、これらの市場はごく小規模であり、インドの消費水準を代替することはできない。

インドとロシアの関係が損なわれるにつれ、ロシアの経済的な立場は弱まり、中国への依存度が高まっている。皮肉なことに、これはトランプ政権が掲げる「ロシアを中国から切り離す」という目標に逆行している。
https://forbesjapan.com/articles/detail/92757
日本もインドを見習って変更した方が良いと思う。
マラッカ海教への依存度が減れば、中共への影響も小さくなる♫
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