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2026年02月17日18:50

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ミラノ・コルティナ五輪2026 男子アイスホッケーの現状(前編)一次リーグの最終結果 注目のプレーヤー

<ミラノ・コルティナ五輪2026 男子アイスホッケーの現状(前編)一次リーグの最終結果 注目のプレーヤー>

日本時間の2月7日(土)未明に開幕したミラノ・コルティナオリンピックは、折り返しを迎えた。男子アイスホッケーでは、2014年ソチ(ロシア)大会以来12年振りに北米プロアイスホッケーNHL選手の出場が解禁され、事実上世界一位決定戦となる。NHLの仕組みや五輪への道程、大会注目プレーヤーに焦点を当てる。

目次
第1章 男子アイスホッケー 五輪への道程
 第2章 注目選手の紹介 



     第1章 男子アイスホッケー 五輪への道程

 アイスホッケーは、国際規格縦60m、横26mの狭いリンクで、小さなパックをめぐって、巨漢たちが激しくぶつかりあう。リンクの上を滑りながらパックを追いかける際、時に勢いあまって、相手と接触して、バランスを失う。観客目線に立つと、ボード際での接触時に響く衝撃音に興奮を掻き立てられる。スリリングな展開から、欧米を中心に人気を集め、プロ化が進む。

 世界最大の規模を誇るリーグが、北米プロアイスホッケーNHL(通称 National Hockey League)である。アメリカの25チームとカナダの7チームをあわせ、32チームで構成される。16チームずつ東西2つのカンファレンスに分かれ、さらに2つずつの地区に細分化し、移動の負担を極力減らす。10月初旬から4月中旬まで半年以上跨る82試合のレギュラーシーズン後に、上位16チームによる、4戦戦勝法式のプレーオフを行う。セカンドシーズンともいえるプレーオフの開催期間はおよそ二ヶ月に及ぶ。

 アメリカでは、NFL(アメフト)、MLB(野球)、NBA(バスケットボール)と共にプロ4大スポーツの一角を占める。

 写真� �NHL32球団のロゴ
フォト

 オリンピックにおいては、1988年のカナダのカルガリーオリンピックからプロ選手は全面的に解禁された。NHL側は、シーズン中断によるリスクを避けて、派遣を見送ってきた。その要因は、複数ある。一つは、五輪中断の余波で、NHLのクライマックスがMLBの球春到来と重なり合う期間が長くなることにある。最大の懸念事項は、怪我による選手の保障問題があった。IOC(国際オリンピック連盟)からの要請により、NHLは見本市となるオリンピックに、1998年の長野大会から派遣を認めてきた。以降2014年のソチ(ロシア)まで5大会連続NHLのトップ選手によるドリームチームが実現し、事実上世界最高峰の決戦となった。ところが、球団のオーナー側が、派遣に難色を示すようになる。所属する選手に給与を支払うのは球団側である。オリンピックに送り出した選手が大会中怪我をして復帰できなければ、損害を蒙ることになる。NHLのオーナー側とIOCの間で、選手の怪我による補償について取り決めはあいまいだった。もう一つ、五輪シーズンに限りドル箱のオールスター戦の未開催など、収益の低下を危惧する声があがった。2018年のピョンチャン(韓国)大会、2022年の北京(中国)大会は、NHL選手の派遣が見送られた。本場の米国とカナダにおいて、NHL傘下のAHL(アメリカンホッケーリーグ)契約の選手は出場が認められた。NHL選手の不参加に伴い、五輪の出場選手の最大の送り出し機関は、ロシアを中心としたリーグ、KHL(コンティネンタルホッケーリーグ)だった。競技人口が多いカナダやアメリカのプロホッケープレーヤーもKHLを含め、ヨーロッパのクラブにも数多く属していた。2018年と2022年の五輪は、ヨーロッパのクラブで活躍する元NHLプレーヤーとAHLプレーヤーを中心に編成した。2018年ピョンチャン大会のカナダ代表の平均年齢は30歳を越えていた。

 NHL選手がオリンピックから姿を消している間、アメリカではサッカーの台頭により、人気は伸び悩んだ。その数値として、テレビ放映権による収益が低下した。アメリカ南部の球団を中心に、集客数も低迷した。選手の年俸高騰による球団経営も厳しくなった。新たに人気上昇の起爆剤として、協会側も2026年のミラノ・コルティナ(イタリア)オリンピックにおいて、再び選手の出場を解禁したのである。オーナー側が懸念を示していた大会に参加した選手の怪我の保障についても、IOCとIIHFが妥協を示してきた。2つの機関が、高額の保険料を支払うことで、損失を補填することで決着を付けたのである。選手会側も国を代表して戦う五輪の参加を強く要請していた。選手会、IOC、IIHFとオーナー側が妥協の末に、12年振りにドリームチームによる真の世界一決定戦が成立した。

写真�◆仝淮悗暴仂譴垢�NHLの6人のプレーヤー
フォト

・ドレイサイト(左上)ドイツ国籍
・マクデイビッド(上真ん中)カナダ国籍
・ニーランダー(右上)スウェーデン国籍
・パストランク(左下)チェコ国籍
・バルコフ(下真ん中)フィンランド国籍
・トゥカチュク(右下)アメリカ国籍

 本戦出場12カ国

決定時のイベント

イタリア ホスト国(2019年6月24日)     
カナダ     2023年世界ランキング上位7カ国(6月2日)  
フィンランド  
アメリカ
ドイツ
スウェーデン
スイス 
チェコ

スロバキア 最終予選にて決定
ラトビア  
デンマーク
フランス  最終予選グループ2位通過の中で世界ランキング最上位


本戦の参加12カ国は、毎年5月に行われる世界選手権と4年に1度開催する過去の五輪の成績を基にはじき出される世界ランキングにより決まる。既に五輪3年前となる2023年6月時点で、世界ランキング上位7カ国と開催国が、本戦へストレートインする。残りのチームは、世界ランキングを基に、一次予選、二次予選、最終予選へと段階を踏む。全てセントラル開催法式、ランキング上位チームがホームの特権を得る。

 

 なお世界選手権は、NHLのプレーオフのカンファレンスクォーターファイナル(ベスト16)を終えるタイミングで開催される。従って、NHLのプレーオフの上位に残ったクラブの選手は参加が難しい。例えシーズンを終えていた選手達も、休養を優先する傾向にある。従って、アメリカやカナダは、既にシーズンを終えた若手選手、またはヨーロッパのリーグに所属する選手で編成していた。



 2026年のミラノ・コルティナ大会は、世界ランキング8位以内に入っていたロシアの国際大会の参加資格停止に伴い、自動出場権を得たのは7カ国である。

 本戦の出場権をかけた最終予選は、2次リーグを勝ち上がった3カ国と、既に世界ランキングを元にシードされた9カ国が加わり、計12カ国で行う。参加国は、それぞれ4チーム×3組に分かれてリーグ戦を戦い、上位一チームが本戦へ勝ち進む。

 日本代表は五輪二次予選から登場し、ハンガリーの地で戦った。リトアニア、スペイン、ハンガリーを相手に60分で3戦全勝し、最終予選へ進む。

 最終予選はデンマークで戦う。初戦ノルウェーに2対4で敗れ、続くデンマーク戦は延長オーバータイムの末に2対3で落とした。最終イギリス戦は2対3で敗れた。0勝2敗1延長負、勝ち点1でグループ4位で終った。


ロシアの代わりは、最終予選の各組2位通過3カ国において、もっとも世界ランキングが高かったフランスが選ばれた。


 

 オリンピック本戦に出場する12カ国は、4チーム×3組に分かれる一次リーグの3試合を行う。成績を下に、12カ国の順位をつける。1次リーグの各組1位通過3チームと2位通過の最上位チームをくわえた上位4チームは、ストレートでベスト8へ進む。残りの8チームは、一次リーグの順位に応じた組み分けによるプレーオフを戦う。

 プレーオフ 対戦カード
 �。軌漫‖弌。隠屋漫�
 �■彊漫‖弌�11位、
 ��7位  対 10位 
��8位 対  9位

プレーオフの勝者と、一次リーグ上位4チームによる、準々決勝が行われる。

 1次リーグの結果

 グループA
1位 カナダ 3勝0分0敗  勝ち点9 得失点差プラス19
2位 スイス 1勝1OTW1敗 勝ち点5 得失点差プラス1
3位 チェコ 1勝1OTL1敗 勝ち点4 得失点差マイナス3
4位 フランス0勝0分0敗  勝ち点0  得失点差マイナス15

 グループB
1位 スロバキア  2勝1敗 勝ち点6  得失点差プラス2
2位 フィンランド 2勝1敗 勝ち点6  得失点差プラス11
3位 スウェーデン 2勝1敗 勝ち点6  得失点差プラス2
4位 イタリア   0勝3敗 勝ち点0  得失点差マイナス15

 グループC
1位 アメリカ  3勝0敗 勝ち点9 得失点差プラス11
2位 ドイツ   1勝2敗 勝ち点3 得失点差マイナス3
3位 デンマーク 1勝2敗 勝ち点3 得失点差マイナス3
4位 ラトビア  1勝2敗 勝ち点3 得失点差マイナス5 

 必 OTW=延長勝利(勝ち点2) OTL=延長負け(勝ち点1)。勝ち点が並んだ場合、当該試合の得失点差、総得点で順位付けする。

全体順位

Rank Team
1D カナダ
2D アメリカ
3D スロバキア
4D フィンランド
5D スイス
6D ドイツ
7D スウェーデン
8D チェコ
9D デンマーク
10D ラトビア
11D フランス
12D イタリア

写真�� 一次リーグ終了後のランキング
フォト


 トーナメントの組み合わせ

Play off                   準々決勝

チェコ(8位)対 デンマーク(9位)の勝者 対 カナダ(1位)・・・��

スウェーデン(7位)対 ラトビア(10位)の勝者 対 アメリカ(2位)・・・��

ドイツ(6位)対 フランス(11位)の勝者 対 スロバキア(3位)・・・��

スイス(5位)対 イタリア(12位)の勝者 対 フィンランド(4位)・・・��


 準決勝

� ‖弌´�

�� 対 ��

 3位決定戦

�‖亅△稜埃圈‖弌´B亅い稜埃�

 決勝戦

�‖亅△両ー圈‖弌´B亅い両ー�


          第2章 注目選手の紹介 

1. ユライ・スラコフスキー(スロバキア)2004年3月30日生まれ 21歳


4年前北京五輪にて、衝撃の国際デビューを果たした逸材である。17歳11ヶ月にて五輪本戦に出場し、7ゴールをあげて、得点ランクトップに輝き、チームを史上初の銅メダルへと導いた。IIHFが表彰するMVPにも選ばれている。現在NHLのモントリオール・カナディアンスに属している。2026年ミラノ・コルティナ大会にて、一次リーグ3試合を、3ゴール3アシスト、計6ポイント上げている。

2. コナー・マクデイビッド(カナダ)1997年1月13日生まれ 29歳

今大会においても、最大の注目選手である。彼のポジションは、3人のFWの真ん中、いわゆるセンターである。両脇の二人のウィングの能力を最大限に引き出す。NHLの2022−2023シーズンが、キャリア最大のハイライトである。21世紀以降のシーズンで最多となる153ポイント(64ゴール・89アシスト)を記録した。翌2023−2024シーズンは、プレーオフで最大28試合のうち25試合を消化する。所属するエドモントン・オイラーズは、決勝戦となるスタンレーカップファイナルで敗れたものの、彼自身は一シーズンにおけるプレーオフ記録となる34アシストを記録した。

写真�ぁ仝淮愨�2戦目 スイス戦でのマクデイビッド
フォト

 近年はセンターとしての重要な数値であるフェイスオフの勝率も上げている。当初はフェイスオフの勝率は40パーセント台にとどまっていた。近年は50%〜51%前後をキープしている。
圧倒的なスピードとハンドリングを持つ彼が、自らパックを支配してスタートできるようになったことは、敵チームにとって最大の脅威となった。

3. シドニー・クロスビー(カナダ)1987年8月7日生まれ 38歳

38歳を迎えてなお、「ザ・キャプテン」として君臨する。カナダチームが連覇を達成した2010年バンクーバー大会、2014年ソチ大会で、共に決勝戦でゴールを決めている。マクデイビッドと同じく、ポジションはセンターである。連覇を達成した2大会の五輪時とくらべて、スピードとパワーは、年齢から確かに低下した。経験力くる「盤面を支配するIQ」と「バックチェック(守備意識)」でチームを支える。五輪に向けて結成された急造のカナダチームの精神的支柱となる存在だった。

4. レオナルド・ゲノーニ(スイス)1987年8月28日生まれ 38歳

NHLの経験はないものの、毎年5月に行われる世界選手権では常連メンバーである。2018年大会、2024年大会と2025年大会は、代表チーム最高位の銀メダル獲得に貢献した。2025年大会は、ベストゴーリーと共に、大会MVPに選出されている。ベテランならではの「ポジショニングの正確さ」と「冷静沈着さ」で安定感をもたらす。堅守速攻スタイルのチームを最後尾から支える。

 写真�ァ�2025年の世界選手権で表彰されるゲノーニー
フォト

5 オーストン・マシューズ(アメリカ)1997年9月17日生まれ 28歳

2023-24シーズンには,21世紀以降最多となる年間69ゴールを打ち立てた。彼のデビューは2015−2016シーズン、NHLでは史上初となるデビュー戦にて、1試合4ゴールを達成したのである。着実に点取り屋として実績を積みながら、守備力でも向上している。1980年のレークプラシット(アメリカ)大会以来となる46年ぶりの金メダルは、今や彼の活躍にかかっている。

6.マックリン・セレブリーニ(カナダ)2006年6月13日生まれ 19歳

2024−2025シーズンにデビューした2006年6月13日生まれの19歳、ミラノ・コルティ名五輪では、初日の練習からあのコナー・マクデイヴィッドと同じラインに並ぶ。所属するサンノゼ・シャークスでは今季2025−2026シーズン、55試合で81ポイントを獲得している。

 写真�Α仝淮惱蘋錺船Д垣錣妊粥璽襪鮠紊欧襯札譽屮蝓璽�
フォト

 予選リーグ3試合における個人プレーヤーのスコアリングにおいて、2ゴール7アシスト計9ポイントのマクデイビッド(カナダ)がトップに達した。ゴール数では、4ゴールをあげたセレブリーニ(カナダ)とシュツレ(ドイツ)がトップに並ぶ。

 12年振りに世界最高峰のNHLプレーヤーがそろった大会は、いよいよノックアウト方式のプレーオフへと向う。



 写真出展先

� �NHL全32球団のチームロゴ 出展 SCOUTING THE REFS NHL Rule Book Updates for 2025-26 2025年9月18日付 
https://scoutingtherefs.com/2025/09/49364/nhl-rule-book-updates-for-2025-26/

正式な出展先 https://media.d3.nhle.com/image/private/t_document/prd/slwjuaqwmuvj5bkplixo.pdf

�◆�NHLから五輪に出場する6人のプレーヤー 掲載元 NHL メディア向けサイト 2025年10月28日付 https://media.nhl.com/public/news/19238

�� 一次リーグ終了後のランキング 掲載元 IIHF facebook 2026年2月16日
https://www.facebook.com/photo/?fbid=929517309615367&set=pb.100076713181789.-2207520000

写真�ぁ仝淮愨�2戦目 スイス戦でのマクデイビッド 掲載元 CLUTCH POINT 2026年2月13日付(By
Steve Silverman) https://clutchpoints.com/olympics/olympic-news-connor-mcdavid-continues-dominant-olympic-games-with-2-point-1st-period-vs-switzerland

写真�ァ�2025年の世界選手権で表彰されるゲノーニー 掲載元 eisheckey-online.com報告者: IIHF 首相 |写真: カローラ・ファブリツィア・スイミノ https://www.eishockey-online.news/international/2025/05/26/eishockey-wm-2025-leonardo-genoni-zum-mvp-gewaehlt/

写真�Α仝淮惱蘋錺船Д垣錣妊粥璽襪鮠紊欧織札譽屮蝓璽法〃悩楔機�SSB crack NEWS 2026年2月13日付 ByNews Desk https://news.ssbcrack.com/canada-dominates-czechia-5-0-in-olympic-opener-celebrini-leads-with-first-goal/


以下 過去のアイスホッケー関連日記

直近 2023年11月17日 アイスホッケーとサッカーのリーグの運営面を比較する、イギリスのアイスホッケー・プロリーグで選手の事故死、2011年ロシアのクラブチームが、航空機の墜落事故に巻き込まれる。大谷が2度目のMVP受賞
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1986359442&owner_id=32437106&from=list_diary_title

 前回の北京オリンピック関連

・2022年2月14日付 アイスホッケー女子 スマイルジャパンの活躍 男子カナダ代表 エリックストールについて 五輪のウクライナ人選手問題 
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1981595348&owner_id=32437106&from=list_diary_title

・2022年2月20日付 五輪最終日速報!スキー・ジャンプ競技で活躍したスロベニアの観光情報 男子アイスホッケー・決勝戦を前に
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1981645725&owner_id=32437106&from=list_diary_title

・2022年3月17日付 ・ロシア・ウクライナ危機2021−2022 第3回 ベラルーシの政治体制 アイスホッケーとサッカーを中心にスポーツ、大統領選挙、ハイジャック事件 氷上の奇跡 動画アリ
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1981842802&owner_id=32437106



https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=8673891
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