日本人は元来サブカルが好きな民族である。
サブカルとは正統に対するアンチテーゼであり異端のことだろう。
日本人のサブカル好きは、桃山時代にまで遡ることが出来る。
美濃で生産された織部焼きはサブカルのルーツといえる。
織部焼きとは千利休の弟子・古田織部の発案によって作られた焼き物で
わざと形を歪ませた斬新なデザインが特徴である。
この具象的で、一見すると失敗作ではないか?と思わせる
オリジナリティー溢れる焼き物を愛する感性というのは
中国人にはない日本人固有のものなのかも知れない。
こういう渋いものを好むのは、日本人ならではだ。
日本には昔から渋好みがいたのである。
メジャーではなく、マイナーだけれども、
味のあるものを好む日本人は、本来感性が豊かな民族であるといえる。
そして日本人というのは、元々個性を重んじる人々だったはずだ。
織部焼きのもうひとつの特徴は、左右対称ではないデザインにある。
左右対称を美しいと感じるのが正統派なら
左右非対称の世界に魅力を感じるのは異端である。
日本には昔から異端が多かったのである。
つまり中国以上に個性を重んじてきた社会であった。
個性を重んじるところから新しい発想は生まれる。
サブカルを単なる異端として片付けてしまえば
日本は個性のないつまらない社会になってしまうだろう。
そして新しいものは生まれなくなる。
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