「息子がAIの回答で自殺した」件で、AI側が謝罪したというニュースを見て、「やっぱり・・・」と思いました。要は世論があまりに「AIこそが万能の神様」みたいに煽っているように思っていたからです。単純に言って「マッチングアプリで結婚相手を探す」ような盲目的な「コンピューター信仰」が結果的に最大な幸福をもたらすとは思えないからです。
日経新聞の「私の履歴書」や「交遊抄」にはその方の人生を変えてくれた方との「素晴らしい出会い」が数々語られています。そこには概ね「一般常識とはかけ離れた衝撃」によって人生が書き換えられた出会いがあったからこそ、今があるという論調で書かれています。銀行の貸付審査のお仕事をなさる場合でも、一般的な審査基準で機械的に判断をなさる以外に、その貸し出し相手の個人的な経歴や取引仲間、意欲や人脈、運などからひらめく直感要因があるのであって、一概にマニュアル通りの過去のデータの線引きだけでは判断できないのではないかと思うのです。
そんな思いの中で日々を過ごしていたら、ピッタリの動画が出ていました。
僕は説明が下手なので、素敵な動画をご紹介させていただくつもりで、貼り付けているのですが、皆さまお忙しいからなのか、動画添付の時の反応が思わしくありません。仕方がないので、泣く泣く掻い摘んで書かせていただくことが多いのですが、こちらのビデオでは前半で「生成AIでは画期的新製品は作れない」。公判では「生成AIは西欧の自由主義、個人主義社会では有用ではあるが、高度に発展した日本のような社会にはそぐわない」と言うお話です。
まず、前半の「画期的新製品は過去のデータからは生まれない」で紹介されているのは「�／郡汗��▲Ε�ークマン��カップヌードル��HV自動車�ゥΕ�シュレット」などで説明されていますが、過去のヒット商品を調べても、そこには「そんなニーズが潜んでいると言うような形跡がない」と言います。新幹線でも在来線を速くしただけのものではなく、「旅行を贅沢に楽しめる」と言う仕掛けがあり、ウオークマンも「録音機能は外して、どこでもいつでも好きな時間に一人で楽しめる音楽」、カップヌードルでも「どこでもいつでも簡単に温かい食事を」と言う「新しい顧客を作り出した」と言います。それはAIが苦手にする「人への思いやり」が潜んでいるのだと説明します。
後半の「個人主義、自由主義を突き進むための道具としてのAI]ですが、それはそのままプーチンのウクライナ侵攻であり、トランプの「高関税押し付け」であり、習近平の「台湾有事」なのです。ところがそのやり方は「日本人感覚には馴染まない。日本人の感覚では「個人最適」よりも「全体最適」が優先します。「カイゼン」だって「ジャストインタイム」だって大前提は「全体最適」が目標です。西欧の「まず自己主張」「勝者か敗者か」と言う局面では「生成AI ]は優れた力を発揮するけれど、「空気を読む」「おもてなしの心」なしではは「EV電気自動車」のような商品開発ではうまく作れません。なぜなら「全体最適」の意識が低くて、自分の専門領域ばかり目が向き、結果として「充電スタンド」や「電力供給体制」「冬季の暖房」「航続距離」などのことに配慮が出来ませんでした。
データセンターの建設ラッシュや先端半導体の開発など「生成AI全盛時代の到来」を見据えて株価が先行して上がっていますが、果たして現実に「生成AIの時代」には私たち日本人の暮らしはどう変わっていくのか？まだ疑問が残ったままになっています。
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