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2025年02月05日08:36

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新潟県の某スキー場(review by AllskiresortsJp)

※このスキー場は諸事情により名前や場所は非公開となっておりますm(_ _)m

今回は新潟県の某スキー場について。

新潟のとあるバス停にスキー場に上がって行く細い道があります。
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駐車場はないのですが、2台ぐらいなら道を挟んで向かいの敷地に駐車できそうで、そこを利用させてもらいました。
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尚、この細い道は車が入るのは厳しい幅で、離合も出来ないため5分ほど登ってアクセスすることになります。

そうしてようやくたどり着いたスキー場。
ゲレンデボトムからの正面像はこんな感じ。
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コースマップはこんな感じでした。
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スキー場は100mのロープトゥ1本の超コンパクトサイズ。
ロープトゥはフック型Tバーで自分でワイヤーにTバーのフックをかけて引っ張ってもらうタイプ。
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2つの円形の突起間に線がついており、その線をワイヤーの方向に沿わせるとテンションがかかってTバーを引っ張り上げてくれるのです。
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ワイヤーを回す発動機と起動スイッチ。
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ワイヤーは長さが調節可能だそうです。

Tバーをスキーヤーなら股に挟み、ボーダーなら腰に当てて引っ張ってもらいます。
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フックは終点でバネにぶつかると自動で外れて、下方向に折り返すワイヤーにぶら下がって乗り場まで返っていく仕組みでした。
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月山で使われているのと同じタイプのロープトゥですね。
このシステムの制作者はサカイエンジニアリング。
http://www11.plala.or.jp/eg-sakai/
新潟県にある地元の製作所ですね。
余談ですが、アクシオムスキー場においてあった圧雪機にプーリーが装着されてましたが、このプーリーを圧雪機に取り付けたのもこのサカイエンジニアリングらしいです。
スキー場までは電気も水道も通ってないので、ロープトゥの電源はガソリンによる発電でした。
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これで丸1日動かせるそうです。

ゲレンデは130メートルぐらいの釣り鐘型のコース。
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横幅は上部は特に狭く、ボーダーならターンは無理でしょう。
コースの圧雪は四輪バギーのキャタピラーで行っていました。
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かなり珍しいタイプのバギーですが、このバギーでスキー場のゲレンデだけではなくバス停からゲレンデでまでの細道も圧雪してくれていました。
おかげでスノーシュー無しでもゲレンデまで歩いて登れましたが、本日滑走していた子供達はバギーの後部座席に乗せてもらってゲレンデまで運んでもらったそうです。

専用の圧雪機ではないので圧雪はできるものの整地はできず、ゲレンデは大きく波打っていたのでボーダーが気持ちよく滑るのは難しく、圧雪してない横の脇パウを滑るしかないですね。
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コース長が短いためあっという間に滑り終えますが、わざわざここまで足を伸ばす方であればそんなことは全く問題ではないはずですね。

眺望は悪くはないですね。
コースの両サイドが雑木林で開放感はないですが、滑走方向正面には粟ヶ岳が見えます。
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小学校のスキー授業や大会が現在の主な使用用途のようですが、一般滑走はスノーボードを含めてOKです。
しかも無料。
ただしロープトゥが動く日にちは不定期となっています。

管理人さんが1人でやっているスキー場なので、小学校のイベントが入ってない日はいつ営業するか分からないのが巡礼難易度を上げてますね。
イベント数日前になると圧雪作業をする必要が出るため狙い目でしょう。
このスキー場にはホームページもないのでイベント日を事前に把握するのは難しいですが、どうしても知りたければ小学校に直接尋ねるしかないでしょうね。

トイレや洗面所も「立派なものではない」けれどあります。
トイレは介護トイレなのでポータブルトイレ、洗面所の水はタンクで確保してあり、DIY感がいっぱいでした。
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小学校スキー授業では女の子とかも来るので、トイレや着替えが出来るスペースが必須とのことです。
「立派なものではない」トイレや洗面所と書きましたが、ロープトゥを含めてこれらの施設、設備はなんと全て管理人さん一人の手出しでまかなわれているそうです!
訂正しないといけないでしょう、子供達のことを思って作られた優しいトイレと洗面所が設置されていました、と。

てっきり市が委託費を管理人さんに払っているのだとばかり思ってましたが、予算もない中でこれだけの設備を私費でまかない、子供達のために必要なトイレや洗面所まで設置し、ひとりでスキー場を運営している管理人さんには尊敬の念しか浮かびません。
今シーズン巡礼した中では一番ロマンがあるスキー場です。

スキー場の歴史は古く、昭和30年代には既に存在していたらしいです。
その頃はロープトゥは2基でバス停の辺りからロープトゥが始まり、滑走距離も今の2倍以上だったとか。
そんな某スキー場ですが小学校の生徒が激減しつつあり、統廃合予定とのこと。
そのためスキー場も24-25シーズンで役割を終える可能性があるとの事でした。
個人的には営業を続けて欲しいスキー場ですが、人口減少の波はこの小さなスキー場も近々飲み込んでしまうかもしれません。

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