会社に戻ってきた光彦、元太、コナンたちに目暮警部は声をかけた。
「光彦くん、少しお話を聞かせてもらえるかな」
「まずは土曜日に撮影された、この映像を見てほしい」
目暮警部は先ほど阿笠博士に見せたのと同じものを3人にも見せた。
「ここに映っているのは、光彦くん、きみの車で間違いないかね?」
光彦は不思議そうな顔をしたが、ナンバープレートが映っている以上否定はできなかった。
「はい、そうだと思います」
歯切れは悪いが、光彦は自分の車だと認めた。
これは自白にも等しい証言だ。しかし、灰原の死体遺棄には真っ向から否定した。
車は確かに自分のだが、社用車なので休日の土曜日は会社に車を置いており、その日自分は運転していなかったという。
ここで毛利が声をあげた。
「警部殿、映像には車が映っているだけです。運転していたのが光彦くんとは限りません。会社が休みだった土曜日に誰かが盗みだして事件に使った可能性もあります」
「うむむ、確かに」
悩む2人の前で阿笠博士が口を開いた。
「いや、、、それは出来ないんじゃ。この社用車はワシの発明品のひとつでな、光彦くんの車は光彦くん専用で彼しか運転できないように設定されておる。盗み出すなど無理なんじゃ」
目暮「これでハッキリしたな。車を運転していたのは、光彦くん、君だ! どおりで車がキレイだと思った。おおかた犯行の痕跡を消すために洗車したんだろう」
光彦「待ってください、確かに洗車はしました。でもそれは金曜日の仕事が終わったあとです。車がキレイなのは今日お客様のところへ出かけることが決まっていたので念入りに洗車したからです。僕は犯人ではありません!」
光彦は必死に否定をしたが、どちらにせよ犯行車両を鑑識に見てもらう必要がある。
目暮警部は部下に連絡を取り、車両の鑑識が進められた。
「警部!車内から血痕が見つかりました。被害者のもので間違いありません」
決定的な証拠が見つかった。
やはり、犯人は光彦。
証拠は出そろった。だが、光彦が灰原を殺す動機が見つからない。
後編につづく
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