私は戦略コンサルタントだ
自慢じゃないが結構イケている
やり直しなんてほとんどない
いつもクライアントから感謝される
なんならまたお願いしますとリピートがくるぐらいだ。
がしかし、太刀打ちできない案件がとうとう回ってきた。
それは老人介護
クライアントは両親
ミッションは家電の買い替え
対象は冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン（新規取付）、インターネット契約だ
まずは両親へヒアリング、まだ壊れていないんだから交換は不要だといきなり言われる。
とはいえここで引き下がるわけにもいかず、猛暑が予想される夏に備えてエアコンだけは導入させろとなんとか説得し、ヤマダ電気への共同買付にこぎつける
ヤマダ電気に到着し、早速想定外イベントが発生する。なんと閉店セール中であった。
なぜか不要なはずであった洗濯機に対し2万5000円の暴力的価格に両親が興味を示し早速買い替えの方向へ。しかしながら買わないと思い込んでたしょぼいコンサル（私）のせいで家のスペースに収まるかわからず、サイズを測ってから買うことに。これは明らかに買わないと思い込んでいたコンサルのミスである。
次の興味が炊飯器。ちょっとまてそんな話あったか？？？5万円の高級炊飯釜が2万5000円、実は壊れる寸前だったのよ〜という新情報をいきなり母がカミングアウトによりあっけなく購入が決まる。
論点を変えられては困る、そう一番の優先事項はエアコンである。早速エアコンを見に行こうとしたら父から代替案が提示される。
「わざわざエアコンつけなくても、冷風機でいいじゃないか？」
ちょっと待て、冷風機ってなんだ？聞いたこともない。
まずは知識のキャッチアップから始まり、水を入れてそれを気化させて涼しい風を送ることができるものだと秒で理解した。
そして、この冷風機には欠陥があり、
�‐錣某紊鯑�れる部分を手足不自由な母親は父親に依存すること
�▲┘▲灰鵑犯罎拊肋紊肪屬�ためスペース的に邪魔であること
��あまり効果がないときにゴミにしかならないこと
を軸にエアコン購入側へ誘導する
やっとの思いでエアコンコーナーについにたどり着き、商品比較を開始する
ダイキンか日立で検討と店員に伝えるとダイキンは置いてないらしい。
ヤマダ電機はダイキンと中悪いのか？
しかしこれは好都合でこれで日立一択でいける。
商品を見ると14畳12万というなかなかに好都合なエアコンがあるではないか？
両親ともに安いと気に入っている。
これに決めさせて華麗なるフィニッシュをと考えたその時、店員から致命的な欠点に気付かされる。
「２００V電源対応できてますよね？」
しまった、両親の家は1980年代の家であり、必ずしも今の家電フォーマットで作られていない。壁の上にコンセントはあるが、アース線とかついておらず、その場で２００V 大丈夫ですと即答ができない状態。
もしお200V対応できていない場合は、壁の裏もいじれないので、むきだしでブレーカーまで電線を添わせるとのこと。
「そんな大工事してまでエアコンつけたくない」
両親から議論が紛糾しまた発散方向へ。
ここは冷静に、まずは診断してもらうとのことで電気屋にそっこーでお願いする。
最短日が明日なので母親のリハビリをキャンセルしてでも、明日来てくださいとのことで
なんとか検討を前に進めさせる。
くそう、エアコン購入は失敗だし、いまだ洗濯機も買い替えていない。
なぜか予定外の炊飯器が買えただけだ。
だがまだ勝負は終わっていない。そう、インターネット契約だ。
これだけでも本日中にモノにしてやる。
こうして勝負は後半のインターネット契約編へと突入する
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