日々色々なところから声をかけていただき落語をやっておりますが、
声をかけてくださる方々には、心から感謝致します。
依頼のお電話などをいただいて、
当然の事ながら、日にちや楽屋入りの時間、
高座の作り方や必要な物など、先方から様々な質問をされるわけですが、
そんな中で、何とお答えするのがベストなのか判らない質問があります。
「落語の時間は、どれくらい演ってもらえますか?」
これですね。
イベントの合間のアトラクション的出演など、
あらかじめ落語の尺が決まってる場合は、
そういう質問自体をされないからいいんですが、
独演会などの、比較的時間がフリーな会だと、その質問をされる事が多いですね。
恐らく先方は気を遣って、
こちらに選択権を委ねてくださってるのでしょうが、
それにどう答えるのがいいのか、いまだに判りませんね。
最初から『2時間、演ってください』とか言われれば、
『スベろうが、お客さん聞いてなかろうが、2時間は喋る』と
自分の中で、気持ちのベクトルが決まるんですが、
時間自体を自分で決めるのは苦手ですね。
ぶっちゃけ、
『その時になってみないと判らない』というのが本音ですね。
2時間喋ってても、全然大丈夫な時もあれば、
20分の高座でも辛い空気になってしまう可能性もあります。
こちらは、ダダスベリでも喋り続けるのは構わないんですが、
聞いてるお客さんに苦痛を与えるようでは、申し訳ないですからね。
それが依頼を受けた時点では判らないだけに、
何とお答えするのがいいのか判らないのです。
今のところ、
「10分でも2時間でも、そちらのご希望時間で演りますよ」と
お答えするようにしてるんですが、どう答えるのがベストなんでしょうかね?
微笑亭さん太
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