ラグビーのルールは「複雑」だ「分かり難い」だと、よく言われる。
まあ、間違ってはないと思う。俺も最初は分からなかった。
その分か、試合放送中、実況・解説によるルールの説明は、他の競技に比べて割と懇切丁寧だと思う。
特に一番時間かかったのはスクラムの勝敗かな。今でも判断分かれるとこだが。
ただ、一通り踏まえた上で考えてみると、ラグビーのルールは大まか「4つのカテゴリ」で説明できると気づいた。まあ、4番目は「その他」欄なので、実質カテゴリは３つかな。
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程度次第ではあるけど、基本的には最優先のルールだろう。
特にカードが出る事態になると、他の反則を上書きして、こっちが採用されるようになるかな。
何処から何処までが「危険」か「そうでない」かの線引きはレフェリー次第ではあるが、まぁ試合を数見てりゃ、何となく分かるようにはなるよ。
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これがラグビーの最大の特徴と言えるルールだろう。
同時に、ラグビーのルールを分かり難く感じさせる一番の理由。
要するに「オフサイド」てことなんだけど、場面によって「オフサイドライン」が違うんだな。
もっと言うと、場面によっては名前も違うというか、「オフサイド」の亜種みたいな反則がある。
「オブストラクション」とか、割とそうだろう。
オフサイドの判断は、もうレフェリーだけでフィールド全体を見切れないので、割とアシスタントレフェリーやTMOスタッフから指摘を受けることがままある。
で、厳密には違うんだけど「ノックオン」も、まあ、このカテゴリで良いと思う。
早い話が「ランとキック以外でボールを前に送ってはいけない」て趣旨でもあるから。
このカテゴリはレフェリーの判断を信じるしかない気がする。
トライがあったときは、一連の流れまではTMOで確認するけど、そうでないときは見落としがあるとスルーされる傾向がある。
そもそも、あんまり見落とされないけどね。誰かしら(観客含め)が見てるから。
見落としがあっても、極端な話、観客の反応でTMOが自発的にチェックしたりもする。
それでも見落とされるのはあるけどね。後で動画を上げられてたりすることはある。
ただ、そこまでのはホント、リアルタイムだと誰も気づかなかった訳で、まぁもうしょうがないね。
�� 「自立してプレイしなければならない」
寝たままプレイするなよ、と言い換えても可。
手をついたり、膝をついたりしたら、それ以上プレイしてはいけないのだ。
これも分かり難く感じさせる要因その2。場面によって呼び名が違う。
ただ、とにかく「立ってプレイしろ」ということだけ理解してれば、まあ、何で反則になったのかは分かり易くなるだろう。
じゃ、どの程度がOKかは、まぁ、レフェリー次第でもある。
で、ここは結構、観客とレフェリーでズレるときがある。
あんまりひどいのになると大ブーイングされるね。
ぶっちゃけ、ラグビーって観客のルール理解度が非常に高いので、観客の目がめっちゃ鋭い。
オフサイドはオフサイドラインの見極めが必要で、ついボールを追ってるだけだと割と見落としがちだけど、このカテゴリは基本的にボールの周辺で発生するので、観客も先ず見落とさないのだよ。
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前述した三つのカテゴリの、どれにも入らない特殊な各ルールや、リスタートの取り扱い。
ラグビーの反則やルールって、色々あるけども、大体は３つのカテゴリのどれか、または複合なのよ。
ただ、ラグビーのルールは「より良くしていこう」という意識が強く、極論すれば「毎年変わってる」と言っても過言ではない。
例えば、先日話題にした「ブライトンの奇跡」だけど、あのラスト10分、今だと結果は変わる。
79:25、インゴールまで押し込んだものの、グラウンディングできなかった日本代表。
で、日本ボールで、5mスクラムでのリスタートになってるけど、これ、今だと違う。
今だと、南アフリカのボールで「ゴールラインドロップアウト」、つまりゴールライン内から、南アフリカのフリーキックでリスタートされる。
当然、タッチキックとなればラインはかなり戻されるし、残り30秒ほどということは、タップキックでボールを保持したまま時間稼ぎして、80分回ってから外に蹴り出して終わりにするかもしれない。
何れせよ、「ブライトンの奇跡」にはならなくなるだろう。
大きな流れとして、「スクラムを少なくしよう」という狙いがあるのね。
俺もそうだったけど、スクラムの勝敗って(今でも)分かり難いし、崩れたら組み直しって場面も何度か起こるから、観客の目線で「試合が動かない時間」が長い上に「動いたところで勝敗を納得し難い」のな。
あとは単純にスクラムの危険性もあるとは思うけど、とにかく、「スクラムを少なくしよう」とワールドラグビー全体でそう動いてる。
やっぱりダイナミックなトライが一番観客を沸かせるので、そうなり易いように、細かいルールを新設してたりする。
あと、タイムカウントとしてではない「実際の試合時間の短縮のために、イエローカードかレッドカードかの判断は、その都度、レフェリーが判断するのではなく、取り敢えずイエローで出しておいて、レッドカードにアップグレードされるかは、ピッチの外で専門のスタッフが判断するようになったり。
とにかく、「より良くしていこう」という意識が強い。
この辺りのルールは、まぁ、ぶっちゃけ観客がそこまで気にすることじゃないけどね。
観客を愉しませるために、ワールドラグビーが試行錯誤して整備している部分なので、観客は、唯だ試合を愉しめば良いのだ。
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