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2024年05月15日02:27

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イチゴの品種が多いのは、ブランド戦略のため

イチゴの品種はどうしてこんなに多いの?海外では野菜としてサラダに使われることも!
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=116&from=diary&id=7860849

消費者向けにはあまり語られない話だが、イチゴ品種はブランド戦略という面が、かなりある。

イチゴの品種育成は、比較的短期間で済む。
具体的には、色々な組み合わせで受粉させ、1万株ぐらい、新たな交配株を作り、それを実らせて、色や形、栽培するときの特性、食味性などをチェックしながら絞り込み、「これはいける」と決めた株を、ランナーで増殖させ(つまり、同じ遺伝子を持った苗を増やして量産する)、品種登録する。
登録されれば「育成者権」が25年間与えられる。これは特許のようなもので、苗の分与の際は育成者に育成権料を払ったり、育成者が苗の分与の範囲を規制したりすることができる。

たとえば、「とちおとめ」は栃木県の育成で、育成者権が切れるまでは、県外での栽培を認めず、県内の農家が独占的に栽培し、トップブランドに育て上げた。数年前に育成者権が切れたので、今は他県産の「とちおとめ」が流通している。一方、栃木県は「とちおとめ」の後継となる新たな品種でのブランド戦略を進めていて、「スカイベリー」「とちあいか」などを出している。

もちろん、品車登録するため&売り込むためには、特徴ある遺伝形質を持たせてやる必要がある。


かくして、国、県、民間がしのぎを削り、いろいろな品種を出して売り込んでいるのが、イチゴの世界。
細かく見てゆくと、いろいろと個性のある品種が出ている。
中まで赤い「紅ほっぺ」、ビタミンC含量を1.4倍に高めた「おいCベリー」桃の香りのする「桃薫」、さらには、白やピンクなどの淡色系があったり、夏に出荷できる、四季成りや超晩成性の品種、低温に強く、東北や北海道での栽培に適した品種、日本のイチゴの味わいはそのままに、長距離、長時間の輸送に耐えられる果実にした、輸出戦略向け品種など、本当にさまざまなイチゴ品種が毎年、どんどん登録されている。

イチゴを買うときは、自分の好みや使用目的(そのまま食べるか、加熱するか、製菓用か、ドリンク用か、等々)に合わせて、最適な品種を選ぼう。

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