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2024年05月01日17:37

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星野富弘さん

中学に進学した当時、私は希望に満ち溢れていました。自分でいうのは非常におかしいですが、小学生当時私はとても頭が良くて(^_^、勉強が簡単で適当にやってたんですよね。宿題サボらない程度で毎日を過ごして、テストは親に怒られない程度の点を取っておけばいいやというくらいでした。

それも中学になれば勉強も難しくなって歯応えが出て、やっと真剣に向き合うことができるとやる気満々だったんです。でも骨の障害である私は成長期に骨が弱くなってしまうので、何度も怪我をしてしまい、中1の夏休みの頃からは寝たきりになってしまいました。

これから俺の人生は一気に輝くと思っていたところでのこの有様で、当然勉強する意味も見失いましたし、何もできずに天井を見るだけの日々に生きる意味さえも分からなくなりました。「死にたい」って言ったこともあって、人生に一番絶望していた頃でした。

そんな時、確か国語の先生からだったと思いますが、星野富弘さんの自伝を読めと渡されました。星野富弘さんは体育の教師でしたが、体育の授業中に模範演技をした時の事故で頚椎損傷となり、四肢が全く動かなくなってしまいました。

しかし筆を口に咥えて水彩画でお花を描いたり、詩を書くようになり、新たな自分の道を見つけて、結婚もされて、大怪我をしたけれど、今はとても幸せだと記されていたんです。

私は星野さんの生き方、考え方に衝撃を受けました。動けなくなったのに幸せだって感じることができるということに驚いちゃったんですよね。私はなんでも好きなことができること、挑戦できることが幸せだと思っていたのに、じゃあ幸せってなんだ?と頭が混乱したんですよね。

そこから本当に三日三晩考えました。そしてようやく出した結論は、幸せは生きていることなんだ、ということです。生きているから色々考えたり人と出会ったり、希望も持つことができるんだと思ったんですよね。私も寝たきりになってるけれど、生きてるんだから、幸せなこと、楽しいこともあるかもしれないと思って、なんとか踏ん張って生きることにしました。だからと言って本気で勉強し直さなかったんですが(^_^。

星野富弘さんが亡くなられたと、昨日ニュースで知りました。私の人生に希望を与えてくださった存在はたくさんありますが、星野さんもそのお一人、一番気持ちが落ち込んでいた頃に救い上げてくれた方でした。

結局お礼をお伝えすることもなく、星野さんのカレンダーもあまり購入することもなく(^_^、恩返しが何一つできなかったことが本当に悔やまれます。天国では思いっきり手足を動かして、素敵なお花を描いてくださいね。

私はきっとまだまだ絶望することもあると思いますが、生きているんだから、とまた気持ちを持ち上げられると思います。

ご冥福をお祈りいたします。
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