俺は踊る大捜査線が大好きだ。
青島さんに憧れて青島コートとウェンガーを購入したくらい大好きだ。
織田裕二さんの主演ドラマは結構見ている。踊るの前に好きだったのは
「お金がない」
だった。
彼の主演作で一番好きなのは、実は踊るではないのだ。数ある主演作の中で一番好きなのは、
「ロケットボーイ」
なのである。
この作品は世間一般では評価は高くない。単純に「面白くない」という意見が多く見受けられる。その理由として考えられるのは、一つは織田裕二さんが撮影期間中に持病の背中のヘルニアを悪化させて撮影期間が短縮され、その分最終回も早められたため、ストーリーが無理やり終わらされた感があること。
もう一つは、ドラマであるのにあまりドラマティックなストーリーになっていないことであると思う。
大雑把に言うと、赤の他人であった同世代の男3人がひょんなことから交流を持つようになり、親友と呼ぶべき存在になっていく過程で3人それぞれにトラブルや悩みが起こりながら、友情を深めて行く、ってな感じのストーリーである。
織田裕二さん、ユースケ・サンタマリアさん、松本幸四郎さん(当時は市川染五郎さん)のトリプル主演で脚本は宮藤官九郎さん。俺は期待大で初回から見た。
感想は、
「日常普通に起こり得るような普通の話し」
だった。
でもね、俺にとってはそれが最高に良かった。
ああ、そういうことあるよね。
そうそう、男ってそうなんだよね。
うんうん、男同士の友情ってこんなんだよ。
自分自身の日常生活と比較して共感できることや、大人の男が見知らぬ男と知り合ってから友情が深まっていくさまがとてもリアルに思えた。
そう、俺が思うにこのドラマは、ドラマティックからかけ離れたリアルに近いドラマであると評価しているのである。
ストーリーに大きな山がなくても、ストーリーの全てにリアルを感じるおかげで、自分も3人の親友のように感情移入が素直にできる、俺にとってはそういうドラマなのである。
織田さんのヘルニアが悪化して放送期間が短縮されたことも影響があっただろう。ドラマティックな展開を期待していた方々にとっては物足りないストーリーだったかもしれない。
でも俺には、
日常ってこんな感じだよな。
と、おおいに共感できた素晴らしいドラマなのである。
主題歌 「空の向こうまで」は名曲だと思っている。
でも主題歌で一番好きなのはやっぱり
「Love somebody」
だな。
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