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2024年04月14日11:47

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狂言じゃ、狂言じゃ! 読了。

☆「狂言じゃ、狂言じゃ!」茂山千之丞著 2000年10月1日 晶文社刊 読了

この発行年月日が古今亭志ん朝師匠の亡くなる丁度一年前なんです。
随分前に一度読んで感動したのですが、落語協会の「謝楽祭」で売ってしまったので・・・。
たまたま 毎月21日に西新井大師にお参りに行く、帰り道に寄る古本屋「書麓・高田書店」で見つけ、安かったので買い求めました。
千之丞師とは、妙な縁が有り、私が芸術祭の演芸部門の優秀賞を頂いた時に、演劇部門の受賞者でした。
表彰式の会場で、お願いして写真を一緒に撮らせて貰いました。
演芸情報誌「東京かわら版」のその様子が掲載されたのが良い思い出です。
その時 自分も野村万蔵家の耕介に師事して狂言を習っている事を伝えました。

この本の終いの方に「狂言を骨董化」させない為にも新作狂言を創作しなければいけない・・・。
と、危機感を持ってました。
その後 茂山家は小佐田定雄さんと組んで新作の狂言を何曲かこさえております。
私の方は、耕介師と共同で、落語の「子褒め」を狂言化して、今や学校狂言で欠かせない演目になっております。
古希の時に、祝いの会で義大夫の「摂州合邦ヶ辻・合邦庵室」を語り、地唄舞の「鐘ヶ岬」舞い。
狂言の【子褒め】を公演するのが夢でしたが、足を悪くして舞と狂言はあきらめました。

今読み直して、改めて発想の素晴らしさを感じております。
舞台の上は虚構の世界!。
私の名付けた「観念の時間」の中の出来事。
そして、その小見出しの素敵な事。「狂言の リレキショ」「芸とは口説くことである」
そして、今なお素敵な表現だと思う「狂言は室町時代の吉本新喜劇?」です。

改めて読み直して良かった! と、つくづく思いました。
おススメの一冊です。最近では文春文庫に入っているそうです。
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