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2024年04月14日08:36

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純金茶碗を巡って。山下亀三郎、MMT…

■【速報】日本橋高島屋“1000万円超の純金茶碗”窃盗事件 都内在住の32歳の男を逮捕 警視庁
(TBS NEWS DIG - 04月13日 18:39)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=7824722

純金製品は、金の価格の三倍増しだそうです。
だから、一億円の仏像が売っていたとしたら、けっこう大きくても、中は当然がらんどうで、地金の価値は三千万円ほどしかないと。
しかし、店舗費(個人の店だったら、銀座などに店を構える。百貨店でスポット的に開催する場合は、百貨店にショバ代を払う)や警備費、保険代などがあるから、そんなに儲からないと思います。

今回、高島屋という宮内庁御用達のデパートで事件が起きました。
でも、中高年の金持ちに強いデパートでも「大純金展」のような企画は、減ってきているのではないでしょうか。

その理由は、成金が減った…ということだと思います。
こういうバカバカしいものに金を出す雅量がある人が減ったのでしょう。

成金
歩が、敵の陣地に進んで、金になること。転じて、取るに足らない者が一山当てて富豪になること。
この言葉は、近世からありますが、有名になったのは、大正期の好景気です。
たとえば、今日でも日本史の資料集に載ってたりしますが、
芸妓が待合の玄関で、「暗くて御靴が取れないわ」と言ったら、
成金の紳士が札束を燃やし、「どうだ、明るくなっただろう」と言う。
無駄遣いなどの反道徳の観点から語られますが、どうでしょうか。

数人みていますが、若いころ極貧の生活を送り、その反動でお金に汚くなった人がいます。そんなタイプの人間とも接点ができてしまう…というところが東京の生活の面白いところだと思いますが、成金はそういう人より、はるかにましです。
ある種の成金は、キンキラキンを見せびらかすというメンタリティかもしれませんが、
成金のかなりの割合の人は、お金を相対化しているのではと思います。

成金という言い方がそうです。
将棋は王将を取ったり、王将を取られざるを得ない状況(いわゆる「詰み」)に追い込んだら勝ちですが、その際に、飛車や角や金を使う必要がありません。歩で十分です。
だから、金銭を儲けるか儲けないか…ということと、人生全体の満足度は別もののである…とこの言葉は語っているように思います。

成金という言葉から真っ先に思い浮かぶのは、
山下亀三郎です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8B%E4%BA%80%E4%B8%89%E9%83%8E
この人は、すさまじいですね。
今のお金に換算し、数百億円の借金を背負ったこともあれば、年の利益が数千億円だったこともあります。大学時代、金に困って実家から送ってもらった仕送りを、吉原で蕩尽したりしましたが、穂積重遠(『虎に翼』で小林薫が演じている学者のモデル)の弟子です。日本初の女性弁護士、『虎に翼』のモデルと、明治で同窓どころか、同じゼミの出身者ということになります。にもかかわらず、「オレは無学で、目に一丁字もない男だ」と言い続けたそうです。
飾らないからこそ、大成功と大失敗を繰り返して、復活したのでしょう。
学歴を自慢する人は学歴にしがみついていると言えますが、山下さんの場合、お金にすらしがみついていないのでしょう。

たとえば、MMT。
私らは、学校で、「預金をすると、その金を銀行が運用して、社会が豊かになる」と教わりました。

そんなのは、真っ赤なウソです。

むしろ、
倫理的なものを政策に絡めるからこそ、世の中は悪くなる一方なのでしょう。
だから、生活保護費を削るのが当然だと考え、「発展」?? のために、万博を強行する。


そんなことを改めて思った事件でした。
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