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2024年04月12日07:34

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大義を語るモノたちを信じてはいけない

ウォン ウィンツァン
13時間 ·
<大義って何なの?>
 2つの戦争(つまりウクライナとロシアの戦争、そしてイスラエルとパレスチナの戦争)は、今のっぴきならない局面に差し掛かっているように思える。
戦況という言葉はいかにも戦争用語で、使いたくはないが、命に関わるから仕方ない。
【ウクライナ紛争の今】
 ウクライナ東部の前線では圧倒的なロシア軍の戦力の前に、ウクライナ軍は壊滅寸前だと言われている。
日本のメディアで流布されている報道内容と異なるように思われる方もいるだろうが、フランス軍やドイツ軍がウクライナ国内に入ろうとしているいる今、ウクライナ軍だけではもう戦えないことを示している。
 もしフランス軍やドイツ軍が戦場に立てば、今までウクライナ軍とロシア軍との(表向きは)単独の国同士の戦いだったものが、NATOに所属している国が参戦することなので、それは「第三次世界大戦」であることを意味している。
(実際はアメリカやEU諸国は圧倒的な量の武器を送ったり、前代未聞の経済制裁をしているので、これは参戦しているのと同じなので、もうとっくに第三次世界大戦中だとエマニエル・トッドは指摘している)
フランス兵やドイツ兵は直接前線には出さないと言われている。
外国軍は後方で活動し、今まで後方で活動していたウクライナ兵を前線で使おうという話だ。
今のウクライナでは、老人や青年、女性がむりやり徴兵されて、前線に送り込まれている。
今までどれだけのウクライナ兵が戦死したことだろう。
もう戦える兵隊はいないのだ。
 この戦いは表向き、ロシアの侵略からウクライナを守るという大義のための戦争だ。
(ロシアの大義は東部ロシア語話者たちの養護と開放のための戦い。)
でも実際は、アメリカやイギリスの戦争屋による、ロシアの弱体化とロシアに地下資源の強奪、プーチンの失脚を狙った謀略だ。
この戦争の責任はアメリカにあるとエマニエルトッドや、ミアシャイマーは指摘する。
武器弾薬は送るが、実際には参戦しないで、ウクライナ人に戦わせる、自分たちの利権や利益のために、なんとも愚劣な戦いなのだ。
 しかしその愚劣な謀略は、2年経ってついに頓挫している。
ロシアを打ち負かすという、彼らの思惑通りにはいかなかった。
いやはっきりウクライナの勝利はもうないことが明確化している。
そのことに、さすがのアメリカのトップも認めざるを得なくなっている。
この戦争の策謀を当初から担当していた、国務次官のヴィクトリア・ヌーランドが突然辞任した。
この戦争を2014年のマイダンクーデターからずっとプロデュースしていたこの人物は悪魔とまで言われている。
その辞任は、世界世論に衝撃を走らせた。
誰もが対ロシア策謀が破綻したことを理解したのだ。
 にも関わらず、戦争は終わらない。
ゼレンスキーの背後にいる戦争屋は終わらせようとしない。
ウクライナ人が何人死のうが、勝とうが負けようが、軍需産業にとっては関係ない。
永遠に戦争は続いてほしいのだ。
しかもバイデン大統領にとって、選挙前に敗戦したら、メンツに関わる。
EUや日本もアメリカに刃向かえない。
一体大義はどこにあるのだ?
自分たちの都合で大義を利用しているだけ、、、
【ガザ戦争の今】
 イスラエルとハマスとの戦いはどうなっているのだろう?
やはりかなり大変な状況だ。
昨年10月7日のハマスによるテロ攻撃(これはテロではなく襲撃なのだと伊勢崎賢治さんは言う)を契機に、イスラエル軍がガザに反撃に出た。
(これは反撃ではなくガザへの侵略だと、やはり伊勢崎さんは言う)
無差別攻撃のため、パレスチナの一般市民、女性や子どもたちが3万人以上虐殺され、2万人以上が爆撃された瓦礫の下敷きになっている。
これははっきりジェノサイドだと言える。
ネタニヤフ政権に対する抗議が世界で巻き起こり、それは歴史に類を見ないほどの勢いで世界に広がっている。
イスラエル国内でも反政府デモが起きている。
でも、現状は全く良くなっていない。
ネタニヤフ政権は、国内外の世論など聞く気はない。
運動家はもちろん、世界全体に絶望感が広がっている。
外交レベルでも、どの国も本気で止めようとはしていない。
イスラエルとの利権のほうが大事なのだと、魂胆が見え隠れする。
 ネタニヤフの命令に従ってガザの住民はエジプト国境検問所にあるラファというところに、何と150万人が追い詰められている。
食料が底をつき、餓死者が出始めている。
にも関わらずネタニヤフ首相はラファの避難民に対してこれから攻撃すると言っている。
非武装の女性や子どもたちに向かって、爆撃すると、その秒読みに入っている。
その目的は、エジプトの検問所を開放させ、150万人のパレスチナ人を追い出すことにある。
しかし検問所は開かない。
なぜならパレスチナの大義があるからだ。
歴史的なパレスチナの土地を、シオニストたちに明け渡す訳にはいかないと言うのだ。
もちろんエジプトにとっても死活問題なのだ(パレスチナ難民を150万人も受け入れたら、国体自体がもたない)
 ネタニヤフ政権の大義は、イスラエル人によるイスラエル国の設立だ。
今あえて、イスラエルの立場になって考えてみる。
1947年、パレスチナの土地に、イスラエルを建国して以来、つねにイスラム主義の隣国から戦争を仕掛けられ続けてきた。
しかも同じ土地にパレスチナのイスラエルの2つの国が、無理やり共存させられてきた。
それはイスラエルを常に弱体化させるに都合の良い妥協案として機能してきた。
しかしもうその状態を続けることができなくなっている。
その一つの理由はアメリカの覇権力が落ちてきたこと。
イスラエルを擁護出来なくなって来たのだ。
そしてイランが核武装寸前であること。
 すこし集団心理的側面から見てみる。
ユダヤ人たちは長い間、ヨーロッパで迫害され続けてきた。
ユダヤ人は嫌われ続けてきたのだ。
そして第二次大戦、彼らはホロコーストを体験した。
それは彼らユダヤの人々にどんなトラウマを植え付けただろう。
「私達は世界から迫害された被害者なのだ。
そしてこれからも迫害されるだろう。
その迫害は永遠に続く。
その迫害から逃れるためには、私達は強固な城(国)を持たねばならない。
私達が受けて来た今までの迫害に贖うべく、私達の横暴は許されるべきなのだ。」
この様な心理プロセスは、虐待された子供が、おとなになって、反社会的行動を起こすのに似ている。
はっきり言って狂気なのだ。
日本でもたくさん痛ましい事件が起きた。
今、イスラエルに起きていることは、全くそれと同じだ。
彼らはパレスチナの人々をジェノサイドする権利があると、考えている。
つまりね、ネタニヤフ政権はこのまま行けば、本当にラファにいる150万人の無垢の人々を虐殺するだろうと、わたしには思える。
昨年からのこの半年の彼らの行動を見ればわかる。
国際世論も外交も彼らを止められない。
 狂人の前に、一体パレスチナの大義が何の意味を持つだろう。
ユダヤ人たちを迫害してきたツケをすべて、パレスチナ人が負わねばならないのか。
エジプト国境を開放し、世界がパレスチナ人をサポートする以外に、尊い命を救い出す道はないと、私には思える。
「イスラエルの悪を認めるのか」と言われるだろう。
それでも、今できることは何なのか、私達に出来ることは限られている。
 先日、イスラエル軍戦闘爆撃機によって、シリアにあるイラン大使館が攻撃され、イラン軍高官が殺害された。
イランのトップは報復を宣言したが、まだそれは始まっていない。
イランはギリギリ忍耐している。
イランがイスラエルを直接攻撃すれば、その時点でアメリカも参戦せざるを得なくなる。
もしかしたらイスラエルは核兵器を使う可能性もある。
イスラエルの狂気は世界を第三次世界大戦に巻き込もうとしている。
 2つの戦争を俯瞰してみると、大儀なんてご都合主義にしか見えなくなってくる。
この三十年、アメリカの戦争屋は中東を火の海にしてきた。
リビア、アフガニスタン、シリア、イラク、イエメン、、、
その大義は、民主主義、人権主義、そして市場経済、、、
しかもたくさん嘘もついてきた。
これらの大義や正義、巧妙な虚偽のために、中東の国々に戦火をもたらし、多くの犠牲者を出してきた。
少なく見積もっても、一般人を500万人以上殺害してきたと言われている。
大義のない、悲惨な戦争を繰り返してきたのがアメリカの戦争屋だ。
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