PIG ピッグ（Pig）

ニコラス・ケイジが主演を務め、溺愛するブタを奪還するべく戦う男を描いたリベンジスリラー。

オレゴンの森の奥深くでひとり孤独に暮らす男ロブ。彼にとって唯一の友だちは忠実なトリュフ・ハンターのブタで、収穫した貴重なトリュフを取引相手の青年アミールに売った金で生計を立てていた。そんなある日、ロブはライバルのハンターから襲撃を受けて負傷し、ブタを連れ去られてしまう。愛するブタを奪い返すため犯人の行方を追うロブだったが……。

共演は「ジュマンジ」シリーズのアレックス・ウルフ。本作が長編デビューのマイケル・サルノスキが監督を務めた。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2022／カリテ・ファンタスティック！シネマコレクション2022」（2022年7月15日〜8月11日）で上映され好評だったことから、22年10月に単独劇場公開。（映画.comより）





＜2024年3月14日　録画鑑賞＞

　気になっていた作品、とうとう鑑賞。しかし・・・なんか腑に落ちない映画だったように思います。ニコラス・ケイジはうまかったけどね。

　すぐれたトリュフハンターの豚と暮らす一見汚らしい男ロブ（ニコラス・ケイジ）。彼は質のいいトリュフを売って生計を立てています。相手は粋な車に乗った若い男、アミール。アミールはいい奴なんですが、ちょっと肩肘張ってる感じもします。ある時、ロブの豚さんが盗まれてしまいます。親友なのに！早速アミールを巻き込んで豚探しに出掛けるロブ。普段はあんなに深い森の奥に住んでいるのに、いざ街に出て来てみると、ヤバそうな奴と知り合いだったり、地下で開かれているファイトゲームに参加したりと、ただならぬ雰囲気満載です。ちょっとビビるアミール。

　

＜ここからネタバレ＞

　やがて、ニコラス・ケイジ演じるロブは、とても有名で優れたシェフだったことが判明します。しかし、妻を亡くしたことをきっかけに人生を放棄（？）し、山奥に引っ込んでしまったのです。そして、アミールは成功している父親とうまくいってないのですが、ロブの大ファンだった両親は、ロブの料理を二度と食べれなくなったことにショックを受け、どうやら母親が自殺未遂をしたようなのです。彼女は多分、わからない状態のまま生きているようでしたが。

　それで、息子がロブと取引をしていることが気に入らない（というか、もっと成功する道があるはずと思っている）父親が、息子を取り戻すために豚をさらったらしいのです、人を使って。

　コネを使って真相を探り、どうやらアミールの父親が怪しいと踏んだロブは、彼ら（アミールの両親）が最後に食べた自分の料理を再現して食べさせ、父親を動揺させます。そして「俺がさらわせた」と告白させるのです。でも、チンピラたちは豚の扱いが荒かったために、豚さんは亡くなっていたのです。落ち込んだロブは森へと帰ってゆくのでした。



　以上が大体のあらすじです。しかしですね、大好きだったシェフが辞めてしまったからって、自殺します？ロブの奥さんの死因も言及されていないので、私は、この辺なにか、例えば奥さんが亡くなったことにアミールの両親が絡んでいるとか、あるいはロブと、自殺未遂したアミールの母親が不倫していた、とか、なにか明らかになるのかと最後まで思っていたのですが、文字通りの話だったみたいで、なんか消化不良でした。他にも、息子に他の仕事についてもらいたいからって、豚を盗むって何？なにそれ。とも思いました。私がよく理解していないだけかもしれないけれど。

　ニコラス・ケイジは出ずっぱりだし、いろんな側面を見せるので、彼のファンには垂涎の映画だと思います。どなたか「この映画はこう見るんだよ」というのがあれば教えてください。