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2024年04月04日09:54

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岡口さんの罷免について

■岡口判事に「罷免」判決=表現行為で初、戦後8人目―SNS不適切投稿・弾劾裁判
(時事通信社 - 04月03日 16:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=7812269


 岡口裁判官は極めて優秀な裁判官であり、民事裁判のベテランだ。著書も多数あり、特に、「要件事実マニュアル」は、法曹関係者必携の書籍となっている感がある。
 一方で彼は、パンツ姿をSNSに投稿したり、他の裁判官の裁判を批判したりという普通の裁判官とは異なる行動を取ることがあり、何回か裁判所から処分をうけている。
 そういう人だから、周りには敵が多かっただろうと思われる。あくまで個人的な意見だが、彼は、そういう人たちから粗探し的にツッコミどころを探られて、やられたのではないかと思っている。そういう裁判官としては相応しくない行動が明るみに出た以上、罷免する他ないという流れを狙ったのではないか。

 でも僕からしたら、罷免される程の非行があったと言えるのかは疑問だ。
 まず、パンツ投稿は、変な趣味ではあるが、個人の趣味趣向で他人がとやかく言う話ではない。パンツを履いていないように見せる芸人がいるが、あれがテレビで許されるならば、パンツ投稿だって許されるだろう。
 他の裁判官の判決批判については、訴訟係属中はともかく、言渡し後の判決を論評するのは、表現の自由で保障されている。裁判官も批判する権利はある。確かに、同業他者の批判は批判される側にとって不快かもしれないが、判決は、裁判所の公的見解となるわけだから、周りの批判に耐えられるものであってこその公的見解としての価値があると言えるだろう。また、傍目八目的に裁判官が、担当裁判官の判断の批判ができると、担当裁判官に緊張感を与えられるから、いい加減な判断ができなくなる。
 岡口さんがツイッターに「首を絞められ苦しむ姿に性的興奮を覚える男」「無残にも殺されてしまった女性」と投稿したことに対して被害者遺族は憤りを感じたようだが、岡口さんが担当した事件ではないのに何で遺族がこの投稿を見たのか。被害者側に裁判官にこういうことを言っている人がいるよと焚き付けた人物がいるような気がしてならない。また、この投稿自体は、事件の概要を書いただけで、それに対する論評、評価をしているわけではない。
 「遺族は東京高裁に洗脳されている」との書き込みは、大事にされてしまったから、岡口さん自身焦ってしまったが故に口が滑ってしまった結果ではないか。
 個人的には、罷免に値する程の非行はなかったと思う。
 そして、こういうことで罷免されてしまうと、今後裁判官は、萎縮して自由な判断ができなくなるのではないかと危惧する。裁判官の職権行使の独立が害されないかということだ。

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