【東京】木原稔防衛相は26日午前の記者会見で、防衛省が沖縄県うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を造る計画を巡り、「南西地域の防衛体制強化の観点からも、部隊練度の維持向上に必要な訓練基盤整備を進めるのは重要だ」との認識を示した。
防衛省は2024年度予算案に、うるま市石川の東山カントリークラブ跡地一帯の用地を取得する関連経費を計上。
訓練場として整備し、自衛隊ヘリの離着陸、地対艦・地対空ミサイル部隊の発射機展開、空包射撃などの訓練を想定している。
木原氏は「訓練実施に当たっては、周辺地域への影響を最小限にとどめる必要があり、そのための措置をしっかり検討したい」とも述べた。
陸自第15旅団(那覇市)を27年度までに師団規模へ改編する計画に伴い、人員が増え、訓練機会も増加するため新設を決めた。
24年度に約20ヘクタールを取得し、25年度に調査・設計、26年度に着工する。
跡地周辺には、住宅地のほか、県立石川青少年の家や県警察学校、沖縄自動車道などが隣接している。
また、斉藤鉄夫国土交通相が26日午前、名護市辺野古の新基地建設を巡る「代執行」の通知書を玉城デニー知事に送ったことについては「国交相の判断にかかる事柄で、防衛省として現時点で直接的にお答えすべき立場にない」と言及を避けた。
ログインしてコメントを確認・投稿する