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2024年03月29日07:14

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クルマ0421 前衛的(ASTON MARTIN LAGONDA)

のっけから唐突で恐縮すが、お詫びさせていただきます。本稿0240でイギリスのジェンセン・ヒーレーを採リ上げたのですが、そこで「Geoffrey Healey(ジェフリー・ヒーレー)がデザインした」と書きました。誤りでした。ジェフリーはこのクルマの開発全般を指揮しましたが、クルマのデザインはグロスター州に住んでいたWilliam Towns(ウィリアム・タウンズ)という人が行ったと知りました。訂正致します。
ウィリアム・タウンズはアストンマーティン・ラゴンダ(シリーズ2〜4)もデザインしています。彼の代表作とされています。

1913年にロンドンで創業したアストンマーティン社は何度も経営難に陥りながらも、その都度救いの手が差し伸べられてきました。第二次世界大戦後も戦争の影響で高級スポーツカーが売れず倒産しましたが、ファーガソン・トラクターの生産で財を成した投資家Ddvid Brown(デビッド・ブラウン)が1947年2月に20500ポンドで買収しました(1972年に売却するまで、各車はオーナーである彼の名前の頭文字DBを冠します)。
同じ1947年にブラウンは1906年創業のラゴンダも買収していますが、その伝統あるブランドは1961〜64年にラゴンダ・ラピードというクルマ(55台生産)に使われただけでした。
しかし時を経て、1974年にアストンマーティン・ラゴンダとして再度復活しています。

シリーズ1は1974〜75年に僅か7台しか生産されなかったクルマです。
1967〜72年のスポーツカーDBSのホイールベースを約300mm延長し、4ドア5座サルーンに仕立て直したモデルです。顔付きも少し変更されています(DBSは丸型4灯ヘッドランプでしたが2灯にされました)。

https://images.app.goo.gl/KKZMaEGph4PwqZe37

https://images.app.goo.gl/i1p5EZkVeHvFhQ3MA

ホイールベース2915・ 全長4900・全幅1830・全高1370 mm、車重約2トンのモノコック・ボディ/シャシーに取り付けられたサスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン/コイルでリヤがド・ディオン式トレーリングアーム。4輪ともディスクブレーキが奢られていました。
5速マニュアルまたは3速オートマティック・ギヤボックスに連結されてフロントに搭載されたエンジンは、水冷V型8気筒DOHC5341cc(305馬力)でリヤを駆動、最高速度255km/hを謳いました。

僅か7台しか作られなかったシリーズ1の後継として、1976年10月のロンドン・モーターショーでデビューしたシリーズ2は「アストンマーティン・ラゴンダ」と聞いてすぐに思い付く、すこぶる前衛的なフォルムのクルマです。

https://images.app.goo.gl/Ugg6SjvBaGiBztNd8

https://images.app.goo.gl/jp5kuuiSxbKS4kZf8

4ドアなのにこの格好。スーパーカー・ブームもそろそろ終わろうか、という頃で最早興味の対象外だったのですが、今思うと「よくまあこんなクルマを作ったもんだ」です。

アルミニウム製のボディのディメンジョンは、ホイールベース2910mm・全長5182mm・全幅1790mm・全高1300mm、車重は1727kg。
リトラクタブル・ヘッドランプを持つ大きなクルマで、スタイリングも相まって存在感抜群です。

https://i.pinimg.com/736x/9b/3f/7c/9b3f7c7774007b20e66ef7a8414e1b3d.jpg

サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン、リヤがトレーリングアームの4輪独立懸架でした。

フロントに搭載されたエンジンは水冷V型8気筒DOHC5341ccで、シリーズ1と同じでしたが、305馬力から240馬力に大幅にデチューンされていました。長いプロペラシャフトを介してリヤを駆動します。

https://images.app.goo.gl/j5ve7GLpZfwTFzZb8

ダッシュボードには莫大な開発費を掛けたデジタルメーターが組み込まれています。

https://images.app.goo.gl/akqda6Aky1a7msAC6

クルマ生産は1976年から始まっていたものの、このメーターの開発に手間取り、ようやく組み付けられて販売が開始されたのは1978年でした。
1986年までに465台生産された後にエンジンがインジェクション化されてシリーズ3にマイナーチェンジしました。
シリーズ3は1年あまりの間に75台生産されたのみです。

1987年、最終形であるシリーズ4に進化しました。ボディ中心のマイナーチェンジでしたが、もっとも目につく変更点はヘッドランプです。
リトラクタブル・ヘッドライトが角型6灯の固定式にされました。

https://images.app.goo.gl/JTpZcoYcwB5tLRRy7

シリーズ4は1990年までに105台生産されました。
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