短距離界もいろいろな方面で活躍する馬が増え、
層が厚くなってきたと感じますね。
好メンバーの集まる短距離最高峰戦になりました。
第54回 高松宮記念 (Ｇ��)
中京競馬場 芝1,200m ４歳以上 国際 定量
珍しく外国からの参戦もあり、Ｇ�気�３頭という、
このスプリント戦という限られた距離体系のレースにしては、
好メンバーの揃うレースになりました。
この路線でこれだけのメンバーが揃うというのは、
それだけ広い世界で、この路線で活躍できる機会が
増えたことと、活躍馬が多くなってきたということですね。
スプリンターたちにもその個性を生かす活躍の場が
増えてきたというのも、本当に嬉しいことでもあります。
おかげで好メンバーぞろいで、
難しいレースが演出されてしまうのも、
観て楽しむファンには喜ばしいでしょうけど、
勝ち馬を予想したい人には、悩ましいところでしょうか。
今回はステップレースの活躍が目立つ馬と、Ｇ�擬太咾�光る馬、
その両面から見ていくのがよさそうな気がします。
3枠6番 ルガル
前走で重賞２勝の名スプリンターであるアグリを
圧倒して重賞ウィナーになった馬です。
勢いの上では、今一番力が上昇している馬といえます。
短距離に転向してからの戦績は抜群で、
掲示板を外したことはありません。
しかもスプリント戦においては、常に高松宮記念の
決勝タイム並みのタイムで優勝しています。
堅実に好タイムを出せる安定した力が魅力の馬です。
父はドゥラメンテで、このルガルが優勝すると、
通算９頭目のＧ�鞠呂砲覆蠅泙后�
初年度産駒から４年で８頭のＧ�鞠呂鮟个靴討�り、
ドゥラメンテはキングカメハメハの系譜を継承する、
代表種牡馬の位置を不動のものにしました。
母父は英ダービー馬で英愛チャンピオンシップを
連覇したニューアプローチ。
ガリレオを経由するサドラーズウェルズ系で、
この馬のすごさは、その産駒からも英ダービー馬を
輩出しているということですね。
両親ともに短距離馬というよりも、
クラシックディスタンスでの活躍が期待できる配合ですが、
結果的に短距離の方が適合した感じです。
ルガルのデビュー戦ではダービーを目指そうという意図で、
レース選択し、結果が振るわなかったのも、
仕方がないことだと感じます。
こうして得意の短距離に専念して、このレースに進む限り、
ルガルは確実に注目すべき存在です。
2枠3番 ナムラクレア
昨年の高松宮記念で２着だった馬が再びここに帰ってきました。
いまだにＧ�鞠呂砲覆譴討い覆い海箸�一番不思議な馬。
その実績や活躍を見ても、今まで何度だってＧ�気�
手が届きそうなところにまで上り詰めてきた馬です。
オークス馬のスターズオンアース、マイルＧ�技囲⊂，離愁鵐哀薀ぅ鵑覆鼻�
渡り合ってきた相手もすでに名馬の地位にある馬ばかり、
こうした馬たちと対戦してきてなお、上位に常に入賞し、
その実力に疑いはありません。
父はマイルCS優勝のミッキーアイル。ディープインパクト産駒です。
ナムラクレア同様、高松宮記念では２着という成績もあります。
つまりこの系譜と高松宮記念との相性は本物ということですね。
母父はストームキャット系ですのですので、
非常にスピード重視に特化した、血統構成のように感じます。
短距離界における真の実力者。ここで初の戴冠に期待です。
7枠14番 ママコチャ
昨年のスプリンターズステークス優勝馬の参戦です。
高松宮記念は初挑戦ですが、中京競馬場では３着以内を
外したことはありません。
昨年のスプリンターズステークスでは、
昨年の高松宮記念優勝馬のナランフレグや、
一昨年のスプリンターズステークス優勝のピクシーナイト、
さらにナムラクレアや、ジャスパークローネらも一蹴しての優勝。
この時のスプリンターズステークスも、史上稀にみる
好メンバー同士の争いでしたから、ここを制したこと自体、
確かな実力の証明と言えます。
父はクロフネでフレンチデピュティ系になります。
母が白毛馬のブチコですので、実はソダシの全妹です。
この組み合わせはソダシが証明しているように、
短距離からマイルで凄まじい爆発力を持っています。
偉大な白毛の姉ソダシに続き、Ｇ�菊鷯〔椶鯀世い泙后�
5枠10番 ビクターザウィナー
久しぶりの海外からの参戦馬です。
香港所属の馬で、前走センテナリースプリントカップに優勝し、
Ｇ�鞠呂砲覆蠅泙靴拭９畊舛箸い┐弌∈鯒�の香港スプリントを含め、
スプリントＧ�毅款，鬚△欧討い詭焦蓮▲薀奪�ースワイネスがいます。
そのラッキースワイネスを制し、初Ｇ�詰ゾ，鮨襪欧診蓮�
それがこのビクターザウィナーです。
香港の馬なので、ひとつだけ好きになれないところがあって、
香港は欧州から馬を購入してくるのが一般的なので、
馬産にはあまり興味がありません。
そのため、購入した力のある牡馬は、すぐに騙馬にしてしまいます。
ラッキースワイネスも、このビクターザウィナーも、どちらも騙馬です。
この先の未来が紡げないというところが、残念なところですね。
とはいっても、Ｇ�亀蕕亮体呂里△詛呂世�らこそ、
確かな力が発揮できるよう、騙馬にしてしまう文化なので、
香港馬で騙馬ということは、それだけでＧ�亀蕕任△襪海箸�
間違いありません。
父はサセックスＳなどイギリスマイルレースで大活躍したトロナード。
その父が英愛の両ダービーを制し、米国ＢＣターフを連覇、
愛チャンピオンステークス優勝など、Ｇ�毅蕎，鬚△欧織魯ぅ船礇僖薀襦�
凱旋門賞でマンハッタンカフェとも対決したことのある馬です。
血統はサドラーズウェルズ系。
母父は仏ダービー馬のダルシャーンで、その父シャーリーハイツ、
そのさらに父のミルリーフまで英ダービー馬。
さらにダルシャーン産駒のダラカニも仏ダービー馬ですし、
ミルリーフ系でダービーに最も愛される系譜です。
配合からいうと、もっと長い距離でも活躍できそうな感じですが、
スプリントでの実績もあげているだけに侮れない存在ですね。
4枠8番 ソーダズリング
短距離転向の過程にある馬ですが、こちらの世界で実力を
発揮し始めている存在でもあります。
京都牝馬Ｓ(京都Ｇ�掘┝�1,400m)で優勝して、
重賞馬の仲間入りを果たし、同時にこの距離での適性を
改めてアピールしました。
距離適性で迷走してしまうのは、オークスＴＲで２着になったり、
オークスでもリバティアイランド相手にある程度勝負になったりと、
それなりに力を発揮してしまうところにあるのだと思います。
それだけ幅広い距離適性をもっているところも、
この馬の魅力の一つかもしれません。
とはいっても、リバティアイランドらを押しのけてまで、
あの路線で勝ち切ることは難しいでしょうし、
マイル以下の距離で力を発揮する方が、
この馬にとっては本命の路線なのだろうと思います。
父はハーツクライでサンデー系にあたります。
母父がシンボリクリスエスで、スタミナの強いロベルト系です。
確かにこの配合で、中距離以上でもそれなりの活躍をされては、
オークスでも期待したくなるのは当然ですね。
それでも、この路線に焦点を絞ってきたからには、
いよいよ開花する時期なのかもしれません。
さて、他には…と見てみると。
5枠9番 シャンパンカラー 昨年のＮＨＫマイル優勝馬です。
このレースのあとがどうしても良くないので、
番外編になってしまいました。Ｇ�鞠呂箸いΔ世韻如�
本当は無視のできない存在なのですけど。
3枠5番 トーシンマカオ この馬はこのところ重賞２連勝。
波に乗ってきている感のある馬のように感じるのですが、
昨年の高松宮記念で１５着と、失速してしまうことが
あるところで、もう一つ信頼できないところもあります。
爆発力だけ見ると不気味な存在です。
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