なぜ特定の分野に女性が集まらないのか

■京大、２６年度入試から「女性枠」＝理学部と工学部
(時事通信社 - 03月21日 20:01)
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　これは一種のアファーマティブ・アクション（積極的差別解消措置）なんだろう。アファーマティブ・アクションに関しては、法の下の平等を定めた憲法１４条１項の違反が問題となりうるが、京大理系の女性枠は、その程度が極端ではなくまた、一定の達成目標をかかげているから時限的措置であると思われる。だから逆差別には当たらず憲法違反には問われないとは思う。
　問題は、理系学部になぜ女子学生が少ないのかだ。これは結局女性が理系学部を志願しないからだと思う。女子生徒は男子生徒よりも真面目に勉強する傾向が強いらしいから、高校までの学校の成績は女子生徒の方が高い傾向にあるらしい。だから、理系学部に女子学生が少ないのは、理系学部への女性志願者が少ないのが原因で間違いないだろう。
　議員の数や、法曹の数なども女性が少ない。これらの職種に女性が志願しない、集まらない理由は何なのかは突き止める必要はあるだろう。特に、法曹の世界では、女性法曹の増員は喫緊の課題だ。女性も裁判の当事者になる以上は、女性の視点から法を論ずる法曹は必要不可欠だと思うからだ。