mixiユーザー(id:5437811)

2024年03月20日09:11

13 view

アイヌ神謡集とアシタカせっ記そして新たな神話へ

1997年7月に公開されたアニメ映画「もののけ姫」のエンディングテーマは、久石譲さんの作曲の「アシタカせっ記」です。
「せっ記」は宮崎駿監督の造語で有り正史に残らずに耳から耳へ伝えられた物語のことだそうです。(略)
耳から耳へ伝えられた物語__日本の先住民アイヌ民族にとっては「ユーカラ」(ユカッと言う人もいる)です。
世界三大叙事詩の一つとされることもありますが、短いもの何日もかけて語られる長いものもあって、「カムイ」(神)が自ら語る物語は特に「カムイユーカラ」として、人が語るユーカラ(ポンヤウンぺと言う英雄の冒険譚が多い)と区別されます。

知里幸恵と言う少女が「アイヌ神謡集」と言う本を記しました。「もののけ姫」制作にあたり宮崎監督はこの本を参考にしただろうと、私は思っています。

歌手の加藤登紀子さんは、「もののけ姫」のパンフレットでこの映画に描かれた神話は〈自然との対話が可能で自然を神としておがみながら、いただくものはいただいて共存しようというアイヌ的神話〉でないかと指摘している。
「アイヌ神謡集」の原稿完成は1922年(大正11年)9月。
知里幸恵は言語学者の金田一京助との出会いをきっかけに、カムイユーカラを翻訳しました。幸恵の祖母モナシノウクはユーカラクルと呼ばれるユーカラの謡い手で、幸恵は幼いころから毎晩ユーカラを聞いていたと言っています。

持病があった幸恵は、できあがった本を手にすることなく心臓発作で急逝。19歳3か月あまりの短い人生でしたが、アイヌ民族の復権・アイヌ伝統文化の復活への道を切り拓いたのは間違いないと思います。(以下略)

以上は、私の書いた書「たどりついたアイヌモシリで・ウレシパモシリに生きる:春書房P30 〜P32 です。
口承文化は、リズムとメロディーです現代風に言うと「波動そのものです。」

実は、大国の主⦅出雲族⦆を祖霊とする作曲家の伊福部昭描くゴジラのテーマソングもアイヌの旋律チャピア(アマツバメの曲「踊りも有ります」の変曲)と思うのです。
伊福部昭は、札幌の小学校の校歌なども多く作曲しています。
そればかりか、シンホニアタップカナー(アイヌ語で自発的に踊ると言う意味)も作成しています。
そして忘れてはいけない、明治〜第二次世界大戦中から今も残る、負の遺産にしなければ成らない謝った考えの優生思想の確認の為アイヌの遺骨や副葬品迄盗み出した大学や学者などは謝罪までしていません。
これは、ナチスドイツがやったアウシュビッツの民族虐殺行為と同じ思想で全人類の文明の悲劇で決して繰り返してはいけない事なのです。
アイヌ遺骨問題、関係大学などの施設に有るアイヌ民族の遺骨を元遇った場所に謝罪し帰す事が真の負の遺産「戦争も含む」への繰り返さない文明の謝罪です。
4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年03月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31